>>142
そうですね「フルメタル・ジャケット」という言葉も、アメリカでのステージとベトナムでのステージで意味合いが変わって来るのだと思います。

ローレンスが入隊し名前をはぎ取られて、微笑みデブと命名されました。
彼は訓練に付いて行けず疑心暗鬼の四面楚歌に陥って行きますが、映像でも所々描写される
赤ちゃんのポーズ(親指を加えたり、ヨチヨチあるきさせられる)はローレンスの防衛本能
というか、環境適応のための退行現象なのだと思います。

で、「フルメタル・ジャケット」なのですが
この場合彼は訓練の一つの射撃訓練においてハートマンから承認されました、その過程で
ハートマンの理想とする「殺人者」として完成しました。

しかしそこはまだアメリカで、アメリカという場所では「殺人者=犯罪者」でしかないという
ことかな?と僕は考えています。ベトナムではいわゆるヒーロであったかもしれません。

ミリタリー系の用語は僕も知らないのですが、「フルメタル・ジャケット」は人に着せられた言葉
の事だと思います。「心はイエスに、ケツは海軍に」は「海兵隊員である事に疑問の余地なく正しいと体感することだ」としたら。何となく理解できそうな気がします。正義でもあり悲劇でもあり
正しくもあり誤りでもある、ということでしょうか。
僕も自信は無いので与太話だ思ってもらえたら助かります。

キューブリックの作品は耐久性があって何度見直しても面白いです。
素直に好きで好きでたまりませんです。