>>177
全学連はものの喩えで、スペイン内戦と同一視してる訳じゃないよ。
訳ありで北に逃れてきた親父が、家族のために持てる技能を駆使して頑張っているのも判る。
能力があまりに多面にわたるので、次女が神聖視していることもね。
でも結局親父は、家族よりも過去へのこだわりのほうが強くて、最後には死を選び、家族を嘆かせる。
その辺の描写が、当事者だった親父はもちろん、直接関係のない家族にまで及ぼした、内戦の強い影響を暗示している。
そういうことが言いたかったんだけどね。

隣の国の分断とは違って、聖体拝領には実家から祝いに来たり、最後は南に旅立ったり、家族バラバラという感じは薄かったな。
親父だけが、南に戻るとヤバい、という印象。

正直、こういう親父のキャラは嫌いじゃないし、やりたい放題で正体不明の我儘親父を、何この人? と思いつつ、なんとか理解しようとしている次女の姿はじんわりと胸に来る。
すれ違っているようで、実は結びついている父娘の姿がいい。