【訃報】「アマデウス」脚本家逝く
85年のアカデミー賞で作品賞など8部門を受賞した映画「アマデウス」(日本は85年2月公開)の脚本を手がけた英劇作家のピーター・シェーファーさんが6日、アイルランドの南西部コーク近郊の病院で亡くなった。90歳だった。
代理人の発表を受け、BBCなどが報じた。アイルランドを旅行中だったそうで、最期は同行していた姪(めい)のクレシダさんが看取ったという。
英リバプール生まれ。ケンブリッジ大学で歴史を学んだあと、劇作家に転身した。代表作「アマデウス」は6歳年下の作曲家モーツァルトに嫉妬する作曲家サリエリを描いた。
また、英俳優ダニエル・ラドクリフが07年に舞台デビュー作として挑んだ「エクウス」も代表作の1つで、73年が初演。
馬に魅了されながら馬の目を潰した少年と精神科医の物語で、75年に米トニー賞受賞。同年、劇団四季が日本で初上演。77年には映画化された。