なにやら難しい批評してるとこに個人の感想ぶち込むのは気が引けるけど
久しぶりに見たから俺も感想書きたい
まぁチラシの裏だと思って書くわ

仕事人間、時間人間のトム・ハンクスが無人島に流れ着いて
自分がそれまでに持っていた現代社会人としての価値観をぶち壊される(アイデンティティの喪失)

無人島での過酷な生活、ゴムボートでの脱出失敗、怪我、虫歯、
自分の置かれている状況を冷静に考えてみれば、
救助は絶望的であるということを思い知らされる

それらによってトム・ハンクスは追い詰められ、自殺を試みようとまでする(絶望)

しかし、漂流してきた鉄板をきっかけにして
トム・ハンクスは再度の脱出を決意(再起)する
これが無人島での出来事

帰ってきてからのトム・ハンクスは
信じて待っていてくれると思っていた女に(仕方ないとはいえ)裏切られ、よりを戻すこともできない(絶望)
無人島ではあんなに苦労して手に入れた食べ物も火も明かりも、都会では何の苦労もなく手に入る・・・
(再度のアイデンティティの喪失)
親友ウィルソンを失い、せっかく命懸けで帰ってきたトム・ハンクスだったのに、心から喜ぶことはできなかった

それでも、トム・ハンクスの前にはいくつかの道があり
荷物の届け先の女へ続く道もあれば、別の道もある
どの道を選ぶかはトム・ハンクス次第
そこ(ラストのトム・ハンクス)には期待と不安が入り混じった気持ちがある(再起への可能性)

荷物をひとつだけ取っておいたのは、それを精神的な拠り所にするため
(無人島で何かひとつだけでも元の社会との繋がりを持っていたい)

こんなんでどうだろうか