実はこの作品、脚本段階では、ヘリコプター戦の後にブロフェルドとの最後の対決
が岩塩抗で繰り広げられるはずでした。しかし、撮影許可が取れずこのシーンは
お蔵入りになってしまいました。もし実現していたらどんな展開になっていたか
予想してみます

―石油採掘櫓は、潜水夫達が橋脚に仕掛けた爆弾によって水没
一方ブロフェルドは、クレーンが倒れた瞬間、運よく潜航艇のワイヤが外れ
海中に脱出する
ボンドとCIAは、ブロフィルドの潜伏先を検討し、CIAはメキシコがその場所だと結論付け、早速部隊を派遣する。
しかしボンドは一人、ある岩塩坑が怪しいと睨み単独でそこへ向かうのであった。

≪岩塩坑内の発掘現場事務所の洗面所>>
鏡を見ながら顔を激しく掻き乱すブロフェルド、やがて皮膚が崩れ落ち中から別の顔がのぞきだす。
次に髪の毛を思い切り引っ張るとすっぽりと抜けてしまう。
更に眼の中に指を入れると、ブルーコンタクトをそこから取り出す。
そこに出現したのはテリーサラバスに風貌の似た男だった。ブロフェルドは、鏡にニコッと微笑みかける。

≪発掘現場事務所≫
インターフォンにメッセージが入る
『州の衛生局のアシューハイマです。衛生調査のため中に入れて下さい。』
ブロフェルドが、モニターを除きこむ「ボンドだ・・・」

≪発掘現場事務所=応接室≫
ボンドを中に導きいれるブロフェルド
「こちらでお待ち下さい。中を見学するのは初めてですね?結構面白いですよ」
ボンド「どうも有難うございます。」
ボンドは後ろに振り返ったブロフェルドの肘のところに何か白いものが付いているにの気
がついた。それをそっと取ってみる。長い白い毛だ。
部屋からブロフェルドが立ち去ると、ボンドは彼の触った取っ手に付いた指紋を採取する
そのサンプルを小型指紋識別機(ティファニーが使用したものの小型版)に入れると、
ブロフェルドのものと同一であるが判明する
ボンド「ブロフェルド・・・・」           つづく