【ジンネマン】ジャッカルの日【フォーサイス】II
監督 フレッド・ジンネマン (「わが命つきるとも」「ジュリア」)
製作 ジョン・ウルフ
原作 フレデリック・フォーサイス (「オデッサ・ファイル」「戦争の犬たち」)
脚本 ケネス・ロス (「ブラザー・サン シスター・ムーン」「ブラック・サンデー」)
撮影 ジャン・トゥルニエ (「大列車作戦」「天才悪魔フー・マンチュー」)
編集 ラルフ・ケンプレン (「アフリカの女王」「チップス先生さようなら」)
音楽 ジョルジュ・ドルリュー (「突然炎のごとく」「プラトーン」)
ジャッカル エドワード・フォックス (「デュエリスト/決闘者」「ガンジー」)
ルベル警視 ミシェル・ロンズデール (「エレンディラ」「薔薇の名前」)
ゴッチ(銃工) シリル・キューザック (「死刑台のメロディ」「マイ・レフトフット」)
ドニーズ オルガ・ジョルジュ=ビコ (「いつも2人で」「さよならエマニエル夫人」)
マダム・モンペリエ デルフィーヌ・セイリグ (「夜霧の恋人たち」「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」)
大臣 アラン・バデル (「ナバロンの嵐」「ニジンスキー」)
トーマス部長 トニー・ブリットン (「二人だけの白い雪」「夜をみつめて」)
ロダン大佐 エリック・ポーター (「女が愛情に渇くとき」「アントニーとクレオパトラ」) 原作では殺してなくて、刑事と警官はまず縛られていた彼女を助けていたような気がする。
映画では、はっきりしないね。 >>39
欧米の武術では手刀ってあまり見かけないので、
「手刀を使う」=「東洋の武術の使い手」=「グレート!」
って感じだったんでは。
見慣れちゃうと手刀はどうしても地味なので、
最近の映画では派手な踵落としとかを使うんじゃない? 正体を探り当てられたり、ゆすりを働こうとした奴らは始末しているが
婆さんには変装後の姿を見られているだけだから殺すほどのことは無い
な。とジャッカルを擁護。 ゆする相手を間違えた偽造屋は殺されても仕方ないが、
彼を危険な時に助けたモンペリエ夫人やパリのホモはかわいそうだ。 >>28
最初のパスポートをベルギーの偽造屋に作らせたのでは、本人の本物のパスポートで一度出国しなければならず、記録が残ることになる。なおかつ本名を偽造屋に知られることになる。
イギリス国内の偽造屋に作らせたら、やはり本名を偽造屋に知られることになる。 >>19
原作では、カルスロップが疑われた理由は、トーマス刑事の後輩であるイギリスの情報部員がドミニカ共和国駐在時に将軍暗殺犯の容疑者としてカルスロップという名前を耳にはさんだからということになっている。
>>4
原作では、ルベル警視がロンドン警視庁の高官に捜査を依頼→高官がトーマス刑事に捜査を命令→トーマス刑事が後輩の外務省情報部員に情報提供を依頼→情報部員の上司が食事中に同席者にうっかり口を滑らせる→同席者がイギリス首相の友人だった。 という流れになっている。
>>32
ジャッカルが成功したら、報酬の残りはスイスの銀行口座に振り込まれるの待っているだけでいい。
振り込まれなかったら、警告と復讐の為にOASの幹部を一人暗殺すればいい。ドゴールが暗殺されたら、幹部達は政権奪取の為に表に出てこざるを得ないから、幹部の暗殺はずっと楽になる。
あの銃のモデルガンって
どっかにうっていないですか? >>52
むかし販売されていた事はあるが、プロップと細部の形、分解法が全然違う。
50m離れて見れば、まあそんな感じといった程度。
今も売っているかどうかは知らん。 ジャッカル役のエドワード・フォックスの歩き方がカッコ悪く思えて仕方がないんですが、皆さんどう思いますか? エドワードフォックスは「ナバロンの嵐」でもワイルドギース2」でも
「ドレッサー」でも足を引きずっている。
俺は逆に彼の歩き方はかっこいいと思っていた。 DVDに吹き替え付きなんでしょうか?
もちろんジンネマン監督作なんですが。 「恋」のエドワード・フォックスは足を引きずって
ないから悪くないと思う。
それより、身長が気になる。低くない?
晩年の「湖畔のなんとか」では相手の女優がでっかい
せいか、チビに見えるしキーキーうるさいおっさんにしか
見えん。 遠すぎた橋のときに滅茶苦茶に背が低く感じた。
ナバロンでもひときわ低いよね。
ジャッカルでは180センチっていっているけど
170くらいなんじゃない。 晩年つーことは、ホロックス中将は死んだのか。あーん 断末魔の絶叫を平然と繰り返し繰り返し再生して
「・・・・シャカル??」とか極めてレーセーに分析してる捜査陣。
何回観てもゾクっとする。
こいつらもどっかオカシイよ、というか・・プロの凄みというか。 それほど平静だっけ?
分析斑は拷問担当とは違ってて、ウォレンスキの悲鳴を聞いてヘッドフォンを外し
「奴らは彼に何をしたんだ、一言も聞き取れやしない!」と苛立ってたじゃないか。 >>69
いやだから、分析担当が直接手を下してるわけじゃないし
冷静じゃないかもしれんけど、「聴き取れない」ってことに苛立つ前に
常人の神経ならばアノ声を何度も聞くってこと自体が・・ね
少し俺が過敏すぎるのかな?
まぁそういうことで、以降スルーしてくんろ。
>>70
それがDGSEクォリティ
あの時代の対テロ防諜組織なんてみんなあんなもんだよ。 デルフィーヌセイリグがとっても綺麗だった。
スパイのおんなも乳がいい。 OASのスパイの他にどんな女が出てたっけ?
アパートのおばちゃんやホテルのフロントみたいな端役しか思いつかない。 マダムモンペリエと
薬局の頭の軽そうな姉ちゃん←端役 原作ではライフルの部品が入った鋼管(松葉杖の部品にもなる)を
片脚に添わせて石膏ギプスで固め、怪我人を装ってイタリアの税関を
通過することになってる。金属探知機なんてなかった時代なんだろうけど。
異様に太い脚になるような気がするがどう思う? 読んだけど憶えてない。やっぱり映画の方が印象深いな。 俺もそうだが、読んだときに作った脳内映像が
後で観た映画のシーンにそっくり置き換わってる、と言った方が正確かも。
ま、それだけ映画の出来がいいって事なんだけどね。
原作もむちゃくちゃ面白くってもう、それこそ溺れ込むようにして読んだから・・ この小説は、ジャッカルの食事シーンが結構細かく描かれているね。
朝食の卵をボイルドエッグにしたとか、なんとかかんとか。
オレンジジュースを流し込んだとか。
なんか生々しくて、好きな部分だね。 >>80
その辺り、好悪は別にして、いかにも英国の作家って感じ。
俺も大好きなクチです。 「ミスタ・なんとかは本当の英国紳士ですわ」
好みのマーマレードを下宿屋の女主人に預けて、パリの下見に来る部分とかね。
原作も邦訳も映画も楽しめたな。
オデッサファイルもまあまあ
戦争の犬たちはちょっとな
映画が原作を超えるってのは難しいもんなんだろうね
原作重視なんだけど、このころの邦訳がなんともすばらしいできだと思う。 >1の仕様書はジャッカルの感性を彷彿とさせるね。カタカナを半角で使っていて。
かなり遅いけどGJ! なあに、落ちてた前スレのをそのまま拝借しただけだ。 >>80
英国の作家の特徴なんですか。僕も食事シーン大好きです。
日本人の殺し屋が、「昨晩は居酒屋でほっけと熱燗、朝はしゃけとのりで済ませた。」
とかでは、何かしっくりこないですね。
あっちの食事は、なんかやたら選択の幅が大きいですよね?
>>82
何かイチゴジャムが苦手で、マーマレードに代えてもらうんですよね? 小学生の頃封切で見たとき、ポスターの影響もあって「ジャッカルの目」だと思い込んでた。 この映画で秀才官吏風だったカロン君はODESSA File で偽造屋やってた。
どっちが似合ってるかな。 オデッサファイルはシオニスト視点に偏りまくってて嫌いだ。
原作しらないが、あんな描き方じゃそりゃ脅迫状も来るわ。
あの映画見てジャッカルについて実際にそれにちかい事があったという話も信じられなくなった。 シオニストなんて大袈裟なものじゃなく
シモン・ヴィーゼンタールに五月蝿がられつつの取材だったからな。
まあ平均的な英国人の対独感情じゃないの?
映画は「君ら、私たち老人を批判するが、君らの金髪慧眼の健康な肉体を見ろ
わたしらが悪い遺伝子を取り除いたからだ」と、いっちゃいかん一言があったのだけ評価するが
まあ佳作だな。
原作だと途中無意味に出てくる米軍M48戦車がのちにイスラエルに売却され
主人公の活躍で6日戦争に勝ち、最後の一行で同軍の戦車として
スエズ東岸で停止するあっと驚くような大スペクタクルで幕を閉じるんだが
これの再現がなかったのが残念。
アラビアのロレンスの「アカバ攻略」に匹敵する、素晴らしい幕切れなんだが 髪を染める薬剤買うとき 「クレアロールで?」って女性店員が聞き返す
シーブリーズを思い出す
クレアロール←「クレアロール」社は、米国の主要医薬品メーカー「ブリス
トルマイヤーズ」傘下のヘアケア&スキンケア製品部門の子会社だが、1950年
代から60年代にかけては、「シーブリーズ」などを主力商品として市場のト
ップシェアを占めていた。シーブリーズが日本に入り始めた頃(1984年くらい)
CMの最後にBYクレアロールって言ってた よくそんなとこまで憶えてるね。>>BYクレアロール
シーーーブリーーズってキャッチは憶えているけど。
毛を染める材料ってジャッカルの書かれた当時は怪しいものだったのかな。
容器を入れ替えたりして。 >>94
通関の時、毛染めだとバレないように
"不透明"の瓶(アフターシェーブローション?)に入れ替えていたのでは。
あれは多分、オールドスパイスのアフターシェイブローション そうだ間違いない オールドスパイスの白い陶器製の容器
通関の時、役人が瓶を手に取って確認するけど、すぐに戻したもんね。
中をキレイにしてからでないと混ざってちょっと大変そう。
(あと女店員はジャッカルがけっこータイプだった模様)
最後にマシンガンぶっ放してるのに、平然とセレモニーが続いてるのは何でなんだ?
窓開いてるんだから凄い銃声が鳴り響いたはずだろ ぶっ放した時点では静かだったしね。
もっとも窓は周囲の屋根の上の警備要因に見られないように
カーテンかけて狙撃に必要なだけわずかに空けてあっただけだけど。 ドゴールとか取り巻きが数メートル先の着弾に反応しないのも変なんだけど・・・
BB弾じゃあるまいし 静まり返っていたにしても群衆や軍隊があれだけいたら
たぶんそれほど静かじゃないんじゃないかと想像する。
講堂だったら「しわぶき一つ聞こえず」とかいうけどさ。広い広い街の中心だもの。 >>97 スイカ撃ちのときに、特製サイレンサーで
どのくらい銃声が減殺されるのか観てなかったの?
狙撃本番でも(スイカ撃ちのときと)同じ音量で銃声は聞こえてますよね。
サイレンサーの効果とか実際上の技術的なことは判らないが、
少なくとも「映画的には」全然不自然だと思わないんですがね、俺は。
但し・・・
>>99 着弾に気づかない(ド大統領、至近距離の路上で炸裂してる)のは
たしかに疑問の余地はありますね。 >>97 ほかの皆さん
ごめんなさい! どうか許してください
>>102
ご忠告感謝いたします・・ >>103
そんなに卑屈になるな。
パレードの演奏でかき消されただけだ・・・・・・・・・かも。 >>101
あのサイズだとマズルブレーキに見えるね。
ドゴールの後頭部を銃弾がかすめた時は、映画では表現されていないが、実際は軍楽隊によって「ラ・マルジョレーヌ」が演奏されていた。
だからドゴール本人は別として周囲の者は何も聞こえなかっただろう。
映画では分かりやすくする為に着弾地点で白煙が上がっているが、実際は太陽の熱気で軟らかくなっていたアスファルトに銃弾は音もなくめり込んだだけのはずである。
原作では、ルベルが撃った発砲音は直後に開始された軍楽隊のマーチの演奏に紛れたことになっている。
また、後日その音について質問した記者は、近くの通りでマフラーのいかれたバイクの音だと説明されたことになっている。
ドゴールの後頭部を銃弾がかすめた時は、映画では表現されていないが、実際は軍楽隊によって「ラ・マルジョレーヌ」が演奏されていた。
だからドゴール本人は別として周囲の者は何も聞こえなかっただろう。
映画では分かりやすくする為に着弾地点で白煙が上がっているが、実際は太陽の熱気で軟らかくなっていたアスファルトに銃弾は音もなくめり込んだだけのはずである。
原作では、ルベルが撃った発砲音は直後に開始された軍楽隊のマーチの演奏に紛れたことになっている。
また、後日その音について質問した記者は、近くの通りでマフラーのいかれたバイクの音だと説明されたことになっている。
ドゴールの後頭部を銃弾がかすめた時は、映画では表現されていないが、実際は軍楽隊によって「ラ・マルジョレーヌ」が演奏されていた。
だからドゴール本人は別として周囲の者は何も聞こえなかっただろう。
映画では分かりやすくする為に着弾地点で白煙が上がっているが、
実際は太陽の熱気で軟らかくなっていたアスファルトに銃弾は音もなくめり込んだだけのはずである。
原作では、ルベルが撃った発砲音は直後に開始された軍楽隊のマーチの演奏に紛れたことになっている。
また、後日その音について質問した記者は、近くの通りでマフラーのいかれたバイクの音だと説明されたことになっている。
ドゴールの後頭部を銃弾がかすめた時は、映画では表現されていないが、実際は軍楽隊によって「ラ・マルジョレーヌ」が演奏されていた。
だからドゴール本人は別として周囲の者は何も聞こえなかっただろう。
映画では分かりやすくする為に着弾地点で白煙が上がっているが、
実際は太陽の熱気で軟らかくなっていたアスファルトに銃弾は音もなくめり込んだだけのはずである。
原作では、ルベルが撃った発砲音は直後に開始された軍楽隊のマーチの演奏に紛れたことになっている。
また、後日その音について質問した記者は、近くの通りでマフラーのいかれたバイクの音だと説明されたことになっている。
たしかに
この映画、あと15−20分長いと もっとよかったな。
あっさりしすぎだわ。エピローグもあと5分ほしかった。
DVD かったよ。傑作。 ブルース・ウィリスの「ジャッカル」は仕事が出来そうで出来なかったな。
遠隔操作の機関砲なんか作らなくても狙撃銃かミサイルでも撃ち込めば、ファーストレディーを残忍に殺ることも出来たのに。
「殺す」よりも「作る」歓びを覚えたか。 ジンネマンの演出の素晴らしさは、擬似ドキュメンタリというか
一度たりと、スローモーションを使わなかったことだな。
あっさりしすぎの声もあろうが、ド・ゴール狙撃、失敗、ルベルの反撃、
すべて一瞬で見せている。
OPのプチ・ラクマール?襲撃事件もそう。
これは偉大だよ。 この映画の唯一にして最大の弱点は
登場人物のフランス人たちが英語をしゃべって、物語がすすむところ
それ以外、展開から何から非の打ち所なし! 映画のラスト、墓穴からルベルが立ち去るシーンの音楽ってこの映画のオリジナル?
ニュース番組なんかで使われるようなきがする。 説明を必要最小限に絞っているところがすばらしいね。
DVD500円でワゴンセールしていたんで、買って見直しているんだけど
イタリア→フランス潜入の際に、旅券チェックが厳しくて税関にいくと
金髪男だらけw
それでピンときてパリの連絡先にTELすると、Jackal is blown(ジャッカルの名がばれた)
コキントゥのせいで渋滞してるかと思うと、ジャッカルに殺られろと呪いたくなったぜ
>>116
そお?それは意図しない偶然じゃないの?
まあ、やるなら国に帰ってからにしてくれ。>>117 >>116
あの時点では、金髪と身長、年格好だけがバレていたからね
該当者だけ厳しくチェックしていたと。
さり気なくて、巧い演出だとおもう。 点と線を結ぶ捜査映画として秀逸だと思うけどな。
@「死人の出生証明書とパスポートの組み合わせしかない!」
A「デンマークのパスポートを使用しているなら、(偽造でなければ)盗難→領事館に盗難届けが出ているはずだ!」
いや、飛躍じゃないんだよ、きっとこれは。
凡百のスリラー小説で安易に「プロがこさえた万能の偽造書類」で誤魔化されているけど
「パスポートは原則偽造不可」を論理的に突き詰めれば@Aにやはり思い当たるんだよね。
素晴らしいなと思った。 もちろん今は電算オンライン、インターネット、ICチップの時代だから
リメイクすれば、ハリウッド版の愚作に至るけど
1963年の夏と舞台を設定すると、どうしてもバイクの伝令使、
ホテルの宿泊カードは集配、
ときには無線のないバイク警邏で、無線車輌をよこすまで連絡が取れないなど
絶妙のタイムラグが生じる。
あの不自由な時代に、最大の頭脳戦を繰り広げた英仏捜査陣の描写には夕べ見てわくわくした。
いや、ごめんごめん。
おれがDVD買って一人で見て1人で興奮しているだけw
60年代後半〜70年代初頭の欧州を舞台にしたアクション映画は佳作が多くてね。
フォーサイスは第4の核まで読書したけど、もう一度原作も読み直してみようかな。 >>125 116からのお説、まったくよく判ります。膝叩きながら拝読しました。
さて、映画双方がそれぞれの領域で秀逸な場合
読んで→観て→読んで→観て(逆も可) 繰り返す度に新たな発見がありますね。
この映画の場合もそれがピタリ当てはまることを請け合いますよ。
・・・ま、見知らぬ人にイキナリ保証されてもしょうがないでしょうけど(笑)。
フォーサイス、一旦断筆(引退?)したかと思ってたんだが、
最近新作と思しき「アヴェンジャー」を書棚で見つけて即購入。
続いて「アフガン」も出るとのことで、遅ればせながらワクワクしております。 すみません
(誤)映画双方がそれぞれの領域で
(正)原作、映画双方がそれぞれの領域で テレビで放映したときは、確か 試射でスイカを水銀弾で撃ち抜いて
炸裂させたところでCMだった あと20分 長いとよかったな。。。
あっさりしすぎてる感じする。大作なのにもったいない。
DVD買ったよ。 >126
いま、私も自宅の書庫で懸命に真っ赤な表紙の古い角川文庫探していますよw
フォーサイスは割と判りやすい勧善懲悪の配役をするので、「ジャッカル」なら
大統領府の間抜けな空軍武官シンクレア大佐(だったかな?)が、
自らの失策に気づかずルベルいじめの悪役を一手に引き受けていました。
映画では歯切れのいいテンポの関係で、サンクレアも人の良い間抜け官僚で
意地悪描写はなし。内務大臣前に初参内時、ルベルのズボンはハトの糞で汚れていましたが、
それに意地悪な一瞥をくれるくらいでしたか。
最後の自決はちょっと気の毒でした。
おそらくジャッカルにもう数カット、シンクレア大佐→女スパイ→OASシンパ教師→ジャッカルの
電話通報カットがあると思われますが、ジンネマンはテンポを優先して、ぎりぎりまでカット。
「やや想像力が必要だが素晴らしい緊張感」を選んだ、監督の勝利ですねw 見なおした。たしかに金髪の30男ばっかりで、ジャッカルも周りを見回していたな。 >131
でしょ?ジャッカルが最初、笑顔で礼儀正しく応対していたのに、
どんどん顔が強張ってくるのがいとおかしw
・・・映画を見て感心したのは、一見、柔和なルベル警視の粘り強い物腰。
ホテルに踏み込んで4時間の差でジャッカルを取り逃がすと、当たり前だけど
従業員客全員呼んで、事情聴取。
モンペリエ伯爵夫人とジャッカルの懇親と情事の痕跡を聞き出し、ちゃんと切れた点と線を結びつけるの。
70年代公開当時、左翼批評家から「警察国家映画だ」と批判を浴びたけど、
よくみると確かにフリードキン「フレンチコネクション」を越えて、
一歩間違うとコスタ・ガブラスばりの人権無視の暗黒映画というところがいいね ジャッカルが報酬に要求した500,000ドルだけど
下記のサイトで現在の価値にしたら3,430,161ドル
OASの幹部ちょっとケチじゃね?
ていうかジャッカル寡欲杉
ttp://www.westegg.com/inflation/ ほか、解放記念日の実写部分と本編を
ほとんどシームレスで処理してるんだよね。いや、素晴らしい。
あの状況で暗殺に成功したとしても、おそらく逃げ切れなかったろうし、
それを彼も覚悟してたんじゃないだろうか、と暗に感じさせられる。
とにか運びに抑制が効いてるから、こういう風に観てる側の想像を
いろいろ昂めてくれる恬淡とした演出も見事。 >>122
日本国発行のパスポートは国際的信用が高いので盗難モノは闇ルート
で高く取引されるとか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ >135あのつなぎ目なしの1963年の解放記念日再現は凄いよね。
映画公開が73年だから、72年のパリ祭や解放記念日+ドゴール実写のくみあわせだろうけど
場面にルベルがすーっとはいると、ちょっと驚く。
>136
フォーサイスの旦那はとりあえず取材した事しか書かないから
戦争の犬なんかも密輸は地味、武器自体も旧ドイツ軍のMP40とか何とか
えらく旧弊な「ありもの」をそろえたと記憶。
でも「出来る事しか書かない」ってスタンスだから、ジャッカルの日の
「まず本名を探りましょう」から始まる旅券捜査は、基本にして捜査の総てで
内相ならずともエークセレント!と叫びたくなる素晴らしさでしたw
>>135
射撃地点が即座に割り出せなかったら捕まえられないんじゃね?
2,3分あれば群集に紛れ込んでしまうし、人相がテレビに出たのと結構変わってる 狙撃の窓の開け方にもひと工夫あったような。
ドゴール側からは窓の開封が見えないんだけど
ルべル側からは見えたような >>138
原作では、逃走ルートを見つけてから
そのアパートを狙撃ポイントを選んだことになってる。
つまり、非常階段から裏の空き地に下りて路地を通り、
大通りに紛れ込む予定だった。
>>138
サイレンサーを装着しているから、狙撃ポイントを発見されるまで
数分の時間が稼げるとジャッカルは判断していた。