youtubeのお陰で手軽に見られる様になったガンカメラ映像を見てると、
B-17の異常なタフさには驚かされる。

Bf110の全門斉射を延々と食らい続け、防御砲火はとっくに沈黙してるし、
あちこちから部品や外板がバラバラもぎ取れてるのに、
火は着いても着いても消えちゃうし、何事もないように姿勢を保ったまま飛び続けてる。
ドイツ戦闘機乗りが「B-24の方が簡単に墜ちた」と口を揃えて証言するのも納得。
空中衝突スレスレの反航前上方射撃戦法「12 O'clock」や、大口径砲近接射撃に走るのも必然。

しかしB-17乗員にも地獄だっただろう。回避も脱出も出来ず、
仲間がどんどん死に続ける中でお祈りぐらいしか出来る事がないんだから。
この映画は「爆撃機乗員の恐怖」を描く数少ない一作として貴重。