わたしの執務室にはウィンストンが一人で会いに来る。
ウィンストンによる「本」の朗読は原作ほど長くない。
原作の第三部に相当する部分は大幅に端折られている。
……等々、細かな相違点はある。なにしろ原作は長いからね。
だが、原作に含まれている印象的なエピソードは大方拾ってある。
無駄なカットが無い。それこそが映画版のすぐれたところなのだ。