【ジョージ】 1984 【オーウェル】
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
夏休みの宿題のための感想文で読んで以来もう10年近く読んでないから細かいディティールは覚えてないや。
原作でジュリアは勝手にナスターシャ・キンスキーみたいな人をイメージしてたら
映画に出てきたのはいかにも労働者階級のような卑しい顔つきの女性でショックだったな。
原作のイメイジには近かったのかもしれないけど、あの人どこいったんだろ。 ジューリア役のスザンヌ・ハミルトンとかいう女優は他の映画で見かけたことがないが、
最初みた時は「地下鉄のザジ」の子がおっきくなったのかと思ったわ 昨今の日本と違って、イギリスは映画の製作本数が極端に少ないから
役者は舞台で稼ぐか、映画に出続けたければアメリカへ渡るしかない。
イギリスの女性で、いわゆる美人タイプの人は少ないよ。あの映画に
ナスターシャ・キンスキーってのは、まずあり得ないキャスティングだ。
>>77の言に尽きる。
みんな羨ましい・・おれなんか未だに映画未見、というか現物拝んだことすらない つか同志オブライエンは最近良く喋るようになったな。 ハヤカワ文庫の夏フェアの帯を巻いた文庫が出回ってる。
47刷りか。この版元では寿命の長い商品の一つだろうね。 >>125
その式だが、もともとオーウェルが書いた原稿には答えがあった、という説を
読んだことがある。その資料が何であったか思い出せない。
もし答えが書かれていたとすれば、小説と映画のラストは全く意味が違ってくる。
だが、それも今は忘却の彼方だ。すべては記憶口の向こうへ消えてしまった。 なぁ「1984」を一度も見たことがない同志諸君。うちの近所の
ツタヤ五反田店のSFコーナーに一本置いてあったよ。
お近くの方はぜひ!
さて、今日は子供たちを公開処刑に連れて行かなければ
ならないのでボクはこれで失敬するよ。なにせ娘が
「縛り首が見たいわ!」とうるさいもんでね。 >>129
蒲田のツタヤにもあったよ。
さて、原作は高校生の時に読みました(丁度、「1984年」だったから
図書館で推奨していた)。
映画は、ビデオを後で見ました。リチャード・バートンの遺作ということ
に惹かれて見たのですが、それよりも内容の面白さにむしろ惹かれました。 Everybody, Steamer's comin'
Get down, Get down! 映画の「1984」ってマジ傑作だよね。
なして誰もジョンハートの演技について触れない?
ラストの思想「矯正」シーンのハートは神。
つーか、映画はいいけど、原作はチョットなああ、、、、、
などと煽ってみるかw NINETEEN EIGHTY FOUR IS MUCH MORE DIFFICULT TO READ THAN ANIMAL FARM. 動物農場は読みやすい。大学の英語のクラスの教材としてもポピュラーな本だ。
そこへいくと1984の英語は上級者向けだな。特にゴールドスタインが書いた文章は
悪文に近い難渋さがある。勿論、わざとそのように書いてあるんだけどね。
オーウェルは英語をよく知っていた作家だ。多分、本当に英語が好きだったのだろう。 >>135
いいこと言う。本当にこの小説は(特に風景・人間描写)英文としては名文。
オーウェルを作家として認めたがらない批評家も多いけど、いかがなものかな… いずれも映画版では削除されたエピソードだが、辞書を薄くするのが仕事の役人や、
脚韻にこだわったせいで101号室送りにされる詩人を1984に登場させるあたりに
オーウェルの考え方が表われていると思う。
政治を突き詰めれば最終的に言語の問題に帰着する。
それが英語を愛してやまない作家オーウェルの得た結論だったのかも知れない。 サイムの事かぁああああああああああああ!!!!!!
つか、あんたが101号室送りにしたんだろうがw
あたかも、他人事のように言うじゃないか、同志! だって しょうがないじゃない
あたしも 仕事だし
昔、アイヒマンというドイツ人も同じことを言ってたな。 BIG BROTHER は実在する人物?それとも体制主義の象徴的イデオロギー? 個人崇拝として始まり、それがいつの間にか体制維持のシンボルに変化した典型例。
明治天皇、毛沢東、金日成、ホーチミン、チトー、レーニン、リンカーン……
みな同類だ。 これ、レアなん!?
録画したテープとっとけばよかった・・・・。 2+2= 4ってさ、
グルジェフの本にも出てくるんだよな 内局の情報によれば、タワーレコード渋谷店のサントラ売場に>>18のCDが
入荷している。価格は日本円で\3.800強と安くはないが、通販を申し込む
手間を嫌うダブルプラスアングッド共には絶好の機会なので、潔く諦めて
入手しておくがよい。店頭では滅多に見かけない貴重品だ。
どうせ在庫は限られているはずだから、買うなら急ぐ方が良いかも知れぬ。 >>151
同志、引きこもりの私に通販で売ってるところも教えてください。 >>151
同志、私は発言>>152で何もしないくせに教えてクレクレした挙げ句、
やっぱりタワレコで検索して、
http://www.towerrecords.co.jp/sitemap/CSfCardMain.jsp?GOODS_NO=1406440&GOODS_SORT_CD=101
というURLを知ったにも拘らず、在庫のあるうちに、他人よりも先に注文しようと企み、
ここにURLの書き込みをして皆に知らせる前に発注ボタンを押し、
党と偉大な兄弟を裏切りました。 というわけで、本日CD入手。
ほとんどが「オセアニア国歌」「ハイキングソング」のバリエーションといった印象。
「3.Main Title: "Oceania, 'Tis For Thee"」よりも、
ちゃんと歌になっている「18.Victory Square」を繰り返し聴いている。
ブックレットも映画製作時のイメージボードとか入っていてナイス。
パッケージ背面の裏側にはビッグブラザーのポスター(モノクロ)も付いていて嬉しい。
最初の録音から15年を経てのリリース……1999年の発売だったのね。
しかしなあ、>>19のDVDは見ていないけど、
ラストは「24.End Titles」が流れるのか……。
悪くないけど、明るいんだよな……それはそれで皮肉な感じもするけれど。
正直、エンディングはユーリズミックスのジュリアの方が、
うわ、何をすくぁwせdrftgyふじこlp;@ >>153
「Room 101!」(「101号室行きだ!」)
昨夜、同志>>153のリンク先で小生もタワレコに注文してしまいますた。
しかもカード払い等という反動的かつ資本主義者的支払い方法で。
おまけにオセアニアドルでなく、イースタシアYENで支払ってしまいますた。
栗の木喫茶店で丁子入りの勝利ジンを飲みに逝ってきます。 >>155
遅いなあ。
こっちは101号室でさっぱりして、栗の木喫茶店で待っているのに。
頭サッパリしてきたんでいろいろ忘れてるんだけど、
オセアニアの通貨ってどんなのだっけ?
紙幣や硬貨を使うよりも、カードの方が管理はしやすいよな。
でも、プロレ地区でババア買ったりできるんだから、
やっぱり配給切符だけじゃなくて貨幣はあるよね。 WAR IS PEACE
FREEDOM IS SLAVERY
SHINZO ABE IS PRIME MINISTER CS放映申請やDVD製作各社へDVD化依頼を過去に何度もやりました。
ことごとく、無視!?
わたしは前橋のレンタルビデオ店で500円でこのビデオを買いました。
だが、どうしてもDVDが欲しい。
アマゾンでサウンドトラックを購入。しかし使用音楽はラストのタイトルバック
の『ジュリア』のみ。
この掲示板ごとプリントアウトしてDVD制作会社へ再度、おくりつけてみるか。 ちゃんとしたサウンドトラックが存在したんですか?
ありがとうございます。
つねづね、過去30数年で観た映画のなかで私のベスト3の一つです。
後の二つは‘71大島の儀式、‘83タルコフスキーのノスタルジア
次点でナンバー4が‘83Rスコットのブレードランナーかなぁ? 限りなくドキュメンタリーに近い、秀作です。
現・中国指導層、スパイを放射能粒で暗殺を図ったロシア指導層、東欧その他
脱北者たち等々―は、今どんな思いでこの映画をみるんだろう?
B B B! ビクトリー
二重思考 2+2
4 5 拷問だ
スミスをゆるがす 超管理主義
正義の党首だ ビッグ・ブラザーB(B B B!)
超管理新聞 超管理配給 超管理辞典
見たかネズミの 必殺の檻
怒りをこめて ジュリアを呼ぶぜ
我等の 我等の ビッグ・ブラザーB(B B B!)
ゴー ゴー ゴー! 収監
二重思考 2+2
4 5 拘束だ
自由を許さぬ 超管理主義
秩序の守り手 ビッグ・ブラザーB(B B B!)
超管理新聞 超管理配給 超管理辞典
やったぞきめての フィニッシュ電気
愛情こめて あしたをうばう
我等の 我等の ビッグ・ブラザーB(B B B!)
ファイト ファイト ファイト! 完了
二重思考 2+2
4 5 解放だ
スミスを潰した 超管理主義
希望の星だぞ ビッグ・ブラザーB(B B B!)
超管理新聞 超管理配給 超管理辞典
やるぞまけるか 勝利のために
願いをこめて BB愛す
我等の 我等の ビッグ・ブラザーB(B B B!) >>164同志、申し分のないできだね。早速学習会の最初に皆で歌うこととしよう。
ところで、剃刀の刃を持っていたら一枚譲ってもらえないだろうか?
ビッグブラザーが身長57メートル・体重550トンの巨体に思えてきたよ。 新聞で読んだけど、いまイギリスでビッグブラザーというTV番組やってるんだね これ?
【イギリス】インド人いじめの英番組出演者、視聴者投票で放逐
http://news21.2ch.net/test/read.cgi/dqnplus/1169374487/
>>英民放チャンネル4のリアリティー番組「セレブリティ・ビッグ・ブラザー」 (原題)
>>番組は出演者十数人の共同生活をカメラが追い、視聴者投票に基いて定期的に1人を
>>追い出していく方法で進行する。
チャンネル4のビッグブラザーって確か2001年頃からやってたような。
俺がそのテーマ曲のCDを買ったのがそのくらい前だったと記憶してる。 CD入手しました。家内にうるさがられるほど何回も聞きなおして悦にいっている。
このドミニック・マルドゥニー盤にユーリズミックス盤のジュリア&ルーム
101を加えればほぼ、1枚で完全盤になると思われるけど。
けど、加えてエンドロール後半に流れるジュリアは本当にユーリズミックスの捨て難い絶品
と思われる。
次は何としても、国内DVD化を実現せねばならない。
ヴァージン・フィルムって東芝系なのか?
ビデオの裏側にはSCF(松竹CBS/FOXビデオ)提供:松竹富士鰍ニ
記載されている。だが、現在の販権はおそらくFOXじゃないだろうな?
多くの同志達が前記したように検索すると米版DVDは入手が可能のようだが。 CD入手しました。家内にうるさがられるほど何回も聞きなおして悦にいっている。
このドミニック・マルドゥニー盤にユーリズミックス盤のジュリア&ルーム
101を加えればほぼ、1枚で完全盤になると思われるけど。
けど、加えてエンドロール後半に流れるジュリアは本当にユーリズミックスの捨て難い絶品
と思われる。
次は何としても、国内DVD化を実現せねばならない。
ヴァージン・フィルムって東芝系なのか?
ビデオの裏側にはSCF(松竹CBS/FOXビデオ)提供:松竹富士鰍ニ
記載されている。だが、現在の販権はおそらくFOXじゃないだろうな?
多くの同志達が前記したように検索すると米版DVDは入手が可能。 >>165
内局にはいくらでもあるが、君に渡すわけにはいかない。
>>164は私が書いたのだよ。言い換えれば、あの歌詞を作り上げるのに私も
協力したということだね。君も知っているように、替え歌というのは一個人が
単独に製作できないことになっているからね。 ユーリズミックスのMinistry of loveの編曲も各所にちりばめてあったような。
文化大革命時の子供近衛兵による監視・密告、クメールルージュの監視・密告・処刑
スターリン時代のショスタコーヴィッチ周囲の状況に酷似しているとういうか、
かなり厳密に再現されていると思う。すばらしい偉大なる大兄を愛している!! 拉致被害者家族会の運動を展開するために、北朝鮮という国をイメージするのに
若い世代にこの作品をガッチリ鑑賞してもらう機会を多く設けるべきだ。
ならびにカンヌ映画祭で、地獄の黙示録のように再編集して大々的にリバイバル
上映されるべきである。
上海で、ベルリンで、ニューヨークの各映画祭にて、この映画の再評価がなされ
てしかるべし。
4年前に、青山通りのシアター・イメージフォーラムでタルコフスキーのノスタルジア
が地味に、上映されていたことは記憶にあるが????
>>177に言っておきたいことがある。だが今は時間がない。
あとでね。 >>177
> 上海で
北京政府が上映許可すれば太っ腹なのですが(w
自分達への批判と捉えられれば許可おりないでしょう。
あるいは自国民を政府にとって都合の悪い方に教化してしまう事を危惧すれば。 では話そう。
原作が出版された1949年当時、作者オーウェルが得た評価は「反共主義者」という
ものだった。ソビエト国内でスターリンがおこなった大粛清が明るみに出るまで
まだ少し時間があったが、スターリンが布いた恐怖政治の噂は既に西側諸国にも
伝えられていた。しかし、連合国側として英国と共に戦ったソビエトの国内事情を
大っぴらに批判するのは憚られたし、もともと英国には社会主義に寛容な土壌が
あったので、ソビエトこそ理想国家だとする言説がまかり通っていた。かつて日本
国内で共産中国や北朝鮮がこの世の楽園であるかの如く喧伝されたのと同様にだ。 続けるよ。
当時の英国では、進歩的な知識人は共産主義あるいは社会主義を支持するのが半ば
義務のようなものであったから、いかなる形であるにせよソビエトを批判する者は
ひとからげに反動的と断じられたのだ。オーウェルは、いわゆる上流階級の出身
ではなかったし、普通の作家と異なった生き方をしていたのも、謂われのない的外れ
な批判を受けた原因だったのだろう。 オーウェルが「1984」を書く上でスターリン体制を参考にしたのは、明白な事実
である。実際、オーウェルの想像力がいかに確かであったかは、後にソルジェニー
ツィンが書いた「収容所群島」によってソ連の内部から裏付けられることになった。
それでは、オーウェルが「1984」を書いた動機は、単にスターリニズムのみを批判
するためだけだったのであろうか。 オーウェルがスターリン体制を参考にしたのは、それが「善なる独裁」という美名
に隠れた超管理体制の最新モデルであったからである。しかも、スターリン体制は
世界大戦を勝ち抜き、東ヨーロッパに勢力を広げつつあった。
第二次世界大戦は、連合国側と枢軸国側に等しくファシズム体制の国家を抱えていた。
ソ連は連合国側に与したからである。いや、それどころか、国民総動員体制をとった
米国や英国でも、多かれ少なかれ国家による統制が行われ、正義の名の下で独裁に近い
状況が生じていた。今日のマスコミは第二次大戦を「自由主義国家群と独裁主義
国家群の戦い」と定義するケースが多いが、それは事実ではない。 つまりオーウェルは、どのような体制下でも、どこの国家でも、いつの時代でも、
超管理体制が実現し得ると認識していた。話は国家という括りにとどまらない。
「1984」的な状況は、あらゆる団体、あらゆる組識、あらゆる結社の中で発生する
惧れがある。狂信的な宗教団体から、競争を勝ち抜こうとする企業、教育機関、
クラブやサークル等に至るまで、人間が集まるところでは行き過ぎた管理が行われ
る危険が必ずあるのだ。人間は何らかのメリットを求めて組織を作るが、その構成
員には外部に対して防衛を行う義務が課せられる。それが過剰になると、組織は
全体のために個人の自由を圧殺するようになる。
そうした「人間が持っている傾向」を正確に指摘したのが「1984」なのである。 そろそろ結論が見えてきたので、もう少し我慢してもらいたい。
私が言いたいのは、特定の勢力、特定の体制、特定の国家を批判する道具として
「1984」を用いるのは、作者の意図に反しているし、作品の扱い方として適当でない
ということだ。「1984」を純粋に他人事として楽しめる者、もっぱら他国の実状に
なぞらえて憂える者に禍あれ。対岸の火事だと思って油断しているうちが花なのだ。
「1984」の評に、このような言葉がある。「この作品が最も価値を持つのは、この
作品を禁じる国においてだ」と。作者は主人公ウィンストンに禁書を読ませること
によって世界認識を授ける。いみじくもオーウェルは、超管理体制を布く国では
「1984」こそが禁書そのものになり得る、という二重構造を作品に与えている。 たしかに、>>177氏が言うように北朝鮮は目下「1984」の世界に最も近似した国家
の一つであることは疑いを容れない。しかし、わずか60数年前までは我々自身が
彼らと同じような境遇に置かれていたという事実を忘れるべきではない。
戦後60年を通じて、それ以前より我々が賢明になったという保証は何ひとつ無い。
我々が今日享受している自由は、我々自身の手によって獲得したものではないからだ。
「1984」を以て安易に他国を批判した者は、今度は逆に自身が「1984」によって
批判される危険を負うことになる。米国を見たまえ。たった一度のテロ攻撃を受けた
だけで、あっという間にあれほど不自由な国家に変貌してしまった。
為政者たちにとって「正義の戦争」という大義名分は便利この上ない方便となる。
しかし、その裏で何が犠牲にされているのかをじっくり考えなければならない。
一旦喪われた自由を回復するのは難しい。だから、何が大切なのかを常に注意深く
見極めねばならない。その作業を行う時に「1984」で描かれた悪夢のような世界は
普遍的かつ偉大な反面教師となるのだ。 補足しておくが、上の一連の発言は小説「1984」における「少数独裁制集産主義の
理論と実際」からの引用に対置する意図を込めて書いた。
したがって恋人と同衾する際の寝物語には不適切である。御使用には注意されたし。 なんかよくわからんが全体主義は良くないね。
共産主義と社会主義の行き着く先が1984だね。
小さい政府はこうはならないよね。 さて、>>177氏が提示した、もう一つの重要な問題を論じなければならない。
彼は「地獄の黙示録のように再編集して大々的にリバイバル上映されるべきで
ある」と主張した。彼は映画「1984」の尺を伸ばして、より「完全な」作品に
すれば良いと考えたのだろう。再公開、あるいはDVD化に際して編集を加えた
いわゆるディレクターズカットを制作するのが当たり前になったが、この風潮は
実に愚かしい。
映画というのは、長くすれば長くするほど良くなるというものではないのだよ。
それどころか、いまや大概のディレクターズカットには「映画を良くしよう」と
いう意思が最初から存在しないケースすら珍しくない。単なる話題作りのために、
尺を伸ばす必要のない映画を伸ばして平然としている。
再公開するなら、それはそれで意義深い。しかし、なぜ再編集する必要がある?
その根拠を>>177氏は明らかにすべきだね。 実のところ、ラドフォード監督には再編集を行うチャンスがあった。米国でDVDを
出すにあたって、彼は実際に作品の一部を改変したのだからね。具体的に述べると、
ユーリズミックスの音楽を完全に排除し、ドミニク・マルドゥーニーが作った音楽へ
全面的に差し替えた。その是非については、ここでも繰返し話題になっている。
映画の音声を作り変えるには、相応の予算が必要になる。その資金を監督が拠出した
のか、あるいは映画会社が負担したのかは判らない。しかし、差し替えが必要だと
監督が判断した故に実施されたわけだ。だとすれば、初公開版の編集に不満があった
なら、彼は音を変えるのと同時に編集を変えることもできたはずである。しかし、
私が見たところでは編集をやり直した形跡がない。ということは、監督は初公開版の
編集に満足していると考えるべきではないだろうか。 音声を改変するにあたって、ラドフォード監督は独特な美学を披露した。
映画「1984」の音声はモノーラルだ。それは初公開版からDVDまで一貫している。
この映画が公開された当時、一般的な商業映画であればドルビーサラウンドで
音声を制作するのが普通であった。また、音声を再構成するのに十分な素材が
残っていればの話だが、DVD化に際して5.1チャンネルにミックスダウンする
ことは可能だったに違いない。にもかかわらず、監督はモノーラルに固執し、
サラウンド化を避けた。
なぜか? それは「この作品の音声にはモノーラルが最適だ」と監督が判断
したためだとしか考えられない。DVDを売る側としては、予算をかけて新たに
音声をミックスするなら、サラウンド化した方が話題になるし売りやすいので
歓迎する。その種の商業的要請を退けてまで、監督はモノーラルにこだわった
のだ。そこまで頑固な人間が、自分の意に反する再編集を許すと思うかね? いや同志、ジューリアと同じで、世に出てしまったものには無頓着だった、ってのは?
ま、音楽のことは権利関係をすっきりさせるためにやむを得ず、という推理もできるし。 あ、ジューリアという曲のことではなく、
彼女が真理省で作ったポルノのことです。 >>177氏が憂慮するまでもなく、この映画を正当に評価している観客は少なくないし、
今日でも原作は着実に売れ続けている。ただし、この作品の主張を大多数の人間が
理解し実践する世の中は、決してやってくるまい。いつの時代でも、どこの国でも、
いかなる体制下でも、この作品に感応する尖鋭な人間は少数派に留まり、広範な人気を
得るようにはならないであろう。それは仕方のないことだ。理性的にものを考えられる
成員だけで社会が成り立っているなら、革命は腐敗しないし独裁も起こりようがない。
しかるに現実はどうだ? 人間の平均レベルは、それほど高尚ではない。それは歴史が
証明している。
むしろ警戒しなければならないのは、この作品を特定の政治勢力を批判する道具として
使おうと考えるたぐいの人々である。プロパガンダを全力で否定している作品によって
プロパガンダを行うというグロテスクな発想は、私の理解を超えている。
>>177氏のように「目的のためには手段を選ばない」という行動規範にしたがって
生きている者なら、「1984」で描かれた世界でも首尾良く振る舞えるに違いない。
我らがウィンストンは、残念ながらそうではなかった。 私はあらゆる可能性を否定しないよ。
単なる推理に過ぎないという点では、私の発言も>>198氏の発言と変わらない。 >>オブライエン君、お喋りが過ぎたな。101号室行きだ。 >>202
101号室行きの後、テレスクリーンで懺悔するオブライエンというのも一度見て見たい
気もする(w 復讐の反復という視座から1984の真意を見出す事はできない 1984で描かれた超管理社会はなんだか自壊してしまいそうな気がする。
プロレはずっと騙しおおせるとしても内局員全体に規律を守らせ続けるのは難しくないか? >>205
だから党はニュースピーク(新語法)を開発しているのだよ。
人間は言語によって思考を統御するのだから、反抗を促す言葉をすべて抹殺すれば
根本原因が絶たれ、反抗は生じなくなるという道理だ。「1984」で描かれた支配体制は
終局的なものではなく、あくまで発展途上の一断面に過ぎない。
ニュースピークの詳細については「1984」文庫版の巻末附録を参照してもらいたい。
より完成像に近い超管理社会の様子を知りたければ、ザミャーチンが書いた「われら」や
オルダス・ハクスレーの「すばらしい新世界」を読むといい。 デヴィッド・ボウイ『ダイアモンドの犬』紙ジャケCD絶賛発売中
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2000084
↑
何の因果か末尾が84 人間の言葉狩りをして体制を保つのが「1984」
人間に人工環境を与えて体制を保つのが「マトリックス」だなw
>>205
崩壊すると言われ続けている将軍様の国が保っているのを見ると、意外とイケるんでないの?
男も女も色気がまったくなかったことだけ憶えている。
それなのにヘア映画で売られていたな。
なに考えているんだか。 >>209
>それなのにヘア映画で売られていたな。
他に「売り」がなくて頭を抱えた宣伝部の苦肉の策でしょw 管理社会が進んでいてゾッとするけどな。よその国のこといってられないよ。
愚民化政策するのに、支配者も愚民化しているのが最近わかった。 議員や官僚が喋っている言葉、あれは一種のNew Speakかも知れないな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています