ヴィヴィアン・リーは、むしろ「風と共に去リぬ」以前に
出演してた英国作品時代の方が、内容がバラエティに富んでて
キュートやら、可愛らしいやら、一途やら色んな役をこなしてたんですよね。

それが「風〜」のスカーレット以降は、それを不定するかのような
薄幸のヒステリックな、若い頃の美貌にすがりついてるような役ばっかり続いてしまって、
ある意味、非常に残念ですよね。はっきり言いまして以後は駄作も多いですよ。

彼女は、美貌とスター性もあったんだから
むしろ色んな役にチャレンジ出来たし、色んな可能性があったんですよね。

本人はオリビエの演劇畑に追いつこうと必死だったけれど、本当の彼女の持ち味からは
もしかしたら大きくずれてたかも知れませんね。
サー・オリビエには演劇の道では追いつけなかったかも知れないが、
彼女は彼女でスター女優としての分野に本腰入れて
他の女優のようにもっと映画に沢山出て、色んな役柄を演じてたら、また違った
ヴィヴィアン・リーになってたかも知れませんよね。
まあ、そうなったら「欲望という名の〜」のギリギリの名演技は逆に見れなかったかも知れませんが。