エルンスト・ルビッチならジェラール・フィリップと相性が良かったかもしれませんね。
実は、ルビッチは『薔薇の騎士』というR・シュトラウスの喜劇オペラの映画化を
長い間夢みていたそうです。
ですが、若き美男子オクタヴィアン役を見つけられないまま、10年ほど経過していたのです。
1947年のある晩餐で、マレーネ・ディートリッヒがニースで「肉体の悪魔」を観た折に
接したジェラールの話をしたところ、ルビッチはかなり関心を抱いたそうです。
もちろん、オクタヴィアン役に彼を…という事で。
後日、W・ワイラー夫人の晩餐で「肉体の悪魔」のフィルムを鑑賞するためにマレーネら数人が
集まったのですが、来るはずのルビッチだけが来ていない。
なんと、彼はその時、自宅で心臓マヒのために亡くなっていたのだそうです。
結局、ルビッチはジェラール・フィリップを一度も観ることがなかったんですね〜

エルンスト・ルビッチ×ジェラール・フィリップの映画… う〜ん、観てみたかった。