イタリア映画
フェリーニ、パゾリーニ、アントニオーニ、ヴィスコンティなどの
ちょい古めの監督作品を語りましょう。
あと、キューブリックとかヒッチコックやリンチなども可。
ていうか、何でもいいや 1900年のDVDは出ないのかな。
特典映像3時間くらいつけて。 1900年長いけど面白いよね。
ソ連版「戦争と平和」も長いけど、こちらはDVD化されたようで。
あと、「8 1/2」が日本でDVD化されないのは、権利の問題らしい。 >>1
キューブリックとかヒッチコックやリンチもいいのかよw
スレが無いアントニオーニについて語ろうぜ。
「赤い砂漠」とか「夜」とか傑作多いのに人気無いもん。 アントニオ−ニは「情事」と「女ともだち」がいい。
なんとも言えないム−ドがあって別世界にひたれる感じがあるね。
女優のキャスティングもいいし、バックミュ−ジックもまたいい。
ジョヴァンニ・フスコだったな。「さすらい」も好きだね。 近所にモニカ・ヴィッティそっくりなオバサンいるわ。
アントニオーニは映像センスが抜群にいいよね。
プロットが退屈だと言って敬遠するにはもったいない。 G.ジャンニーニがJ.ニコルソンを吹き替えた「シャイニング」のイタリア語版が
収録されてるDVDってありますか? >>6
同意。映像センス素晴らしいね。特に初期のモノクロ作品、僕も好き
ですな。「女ともだち」のエレオノラ・ロッシ・ドラゴは凄い美人。 >>4
うん。実はアントニオーニの話がしたかったんだけど、誰ものってこなそうだから
便宜上イタリアスレにして様子を窺った。パゾリーニのスレは↑にあるようだし
アントニオーニは大きく二つに分けられるよね。愛の不毛と、
現代の疎外感や孤独を描いた佳作群に。
皆のレスを見ていると、やはり「愛の不毛」に人気があるようだね。
名前がでてこない「欲望」「砂丘」「さすらいの二人」、あと愛の
不毛の「ある女の存在証明」はどう?
「さすらいの二人」「欲望」は非常に実存主義的な哲学の匂いを感じた。
「欲望」のラストのテニスのパントマイムが言わんとすることや、
「さすらいの二人」の主人公の「自己消失」など、安部公房や
カフカとの共通点を感じずにはいらねないです。
愛の不毛では、「情事」がすき。
それから、東京のレンタル店で「さすらいの二人」「赤い砂漠」
のDVDで扱っている店を知っていたら教えてください。 >プロットが退屈だと言って敬遠するにはもったいない。
たしかに、アントニオーニ作品ってだらだらしていてる。
けど、それによって知らずのうちに観る者をそっちの世界に
引きずり込んでしまう魔力があると思います。リアリズムの追求かな?
意識してはいないだろうけども。
はまると抜け出せない監督NO1かも
あと、「砂丘」のラストの爆発は皆はどう解釈してる?
それからJニコルソンといえば、「さすらいの二人」に主演したけど、
アントニオーニとニコルソンでとても異色なく見合わせだと思いました。
「カッコー」とか「シャイニング」とかで、個性の塊のような演技を
したけれども、本作ではその対極に位置づけられる「自己消失」
が主題なので、非常にニコルソンは苦戦したと思いました。
フェリーニだと「8 1/2」
パゾリーニだと「テオレマ」か「乞食」
アントニオーニだと「さすらいの二人」
ヴィスコンティだと「ベニスに死す」
が一番好き。
リンチで思い出したけど、武の最新作は「8 1/2」の影響をうけていると
ベネチアで言われたようだけど、むしろ「マルホランドドライブ」に近い
と思った。 「欲望」でジミーペイジとジェフベックのセッション?(ヤードバーズ?)
のシーンの必然性がわからなかった。「砂丘」のラストの
爆発以上に不可解だったw
ジェフベックアンプの不具合に切れてギター破壊してるしwそれを
嘲るように見下しているようなペイジもうけた
ピンクフロイドやグレイとフルデッドの曲を挿入するなど、
ナウい監督だと思った。 自分はフェリーニだと「8 1/2」か「アマルコルド」
パゾリーニは「アッカトーネ」
アントニオーニは「夜」
ヴィスコンティはまだ四本しか観てないけど「家族の肖像」
ヴィスコンティがクラシックのようなドッシリ感があるのに対して、
アントニオーニは身軽でスタイリッシュなイメージがある。
プログレやジャズを取り入れて、でもロッセリーニなど過去への敬意も忘れてない感じ。 フェリーニ「アマルコルド」
パゾリーニ 見てね
アントニオーニ「太陽はひとりぼっち」
ビスコンティ「若者の全て」
特に「アマルコルド」は大好きで何度も見たなあ。
ついでに
キューブリック「非情の罠」
ヒッチコック「汚名」
リンチ「ロストハイウェイ」 生涯に8本しか撮っていないので、フェリーニやヴィスコンティのような巨匠にはなれなかったが、
ヴァレリオ・ズルリーニ監督も挙げておきたい。
「鞄を持った女」とか良かったよ。 イタリア映画界は昔はこれだけ多彩な監督が居たのに、
いつからダメになったのかね >>15
『高校教師』がDVD化された時、他の作品も出るかなって期待
したけど出ないね。
『タタール人の砂漠』が見たいんだけど。
ジャック・ペランといえば、『鞄を持った女』と『家族日誌』の
役のイメージが未だに抜けない。年取っちゃったけどw 「アマルコルド」もいいよね。DVD化してほしい。
パゾリーニが徹頭徹尾作品の主題を変化させなかったのに対し、フェリーには
ピカソのように変えていったのが特徴的だと思った。
「道」のザンパノと「8 1/2」のグイドは環境は違うけれど、共に監督の分身
なんだと思った。気難しいところが、それでいてセンチメンタルな面も兼ね備えていて。
「アッカトーネ(乞食)」は、「俺が世界をやるか、世界が俺をやるか見届けてくれ」
というアッカトーネの台詞が良かった。あと死ぬときにマタイ受難曲が流れる
のも。
それから、フェリーニの「悪魔の首飾り」で主役のスレンスが次回の映画の
主演依頼で、「パゾリーニのような、神を主役とするような隠喩的な作品
にしたい、君にはぴったりだ」と言われるんだけど、それはあきらかに神
が主役である「テオレマ」のことを言っていると思った。
名実共にフェリーニとパゾリーニはライバルだったらしい。
「夜」は、マルチェロがアントニオーニ作品に合わないっていう先入観
があったから観なかったけど、今度観てみます。
ヴィスコンティといえば、カミュ原作の異邦人を映画化したけど、
ビデオやDVD化されないのはカミュの遺族が抗議しているかららしい。
カミュの意図を汲み取って撮られていないからだとか。
ほんとうは主人公のムルソー役はアランドロンだったらしいけど、
降板になりマルチェロが引き継いだようで。
「若者の全て」は敗戦国の戦後って感じが染み出ていてわびしかったっす。
ロッコが綺麗で良かったです。
>ロッセリーニなど過去への敬意も忘れてない感じ。
ロッセリーニは一作も観てないんだけれど、フェリーニに
「ロッセリーニから全てを学んだ」と言わしめたり、ゴダール
の「勝手にしやがれ」に「イタリア旅行」が影響を受けていたりなど、
気になる。
ついでに、月並みですまんけど、
キューブリック「2001年」
ヒッチコック「サイコ」か「北北西」か「めまい」(はっきりしろw)
リンチ「イレイザーヘッド」か「マルホランドドライブ」
最近観た「白い恐怖」も以外に面白かった。ダリの美術が
あまりアメリカ映画に合ってなかった気がしたけど^^;
ヒッチはフェリーニ同様、精神分析に凝った監督だね。
フェリーにはユング派だとか。
あと、ホドロフスキー、ギャスパーノエ、武、黒澤、大島、ゴダール
も可w
じゃ俺もついでに
キューブリック「博士の異常な愛情」
ヒッチ「裏窓」
リンチ「イレイザーヘッド」 皆書き込みありがとう。学校でこういう話してもしらけるんでつい書き込み
まくってます。
↓にフェリーニとパゾリーニの作品をとりあえず
「寄席の脚光」
「白い酋長」
「青春群像」
「結婚相談所」
「道」
「崖」
「カビリアの夜」
「甘い生活」
「誘惑」
「8 1/2」
「魂のジュリエッタ」
「悪魔の首飾り」
「サテリコン」
「フェリーニの道化師」
「フェリーニのローマ」
「フェリーニのアマルコルド」
「カサノバ」
「オーケストラ・リハーサル」
「女の都」
「そして船は行く」
「ジンジャーとフレッド」
「インテルビスタ」
「ボイス・オブ・ムーン」
アッカトーネ(乞食)
マンマ・ローマ
愛の集会
奇跡の丘
大きな鳥と小さな鳥
アポロンの地獄
テオレマ
豚小屋
王女メディア
デカメロン
カンタベリー物語
アラビアンナイト
ソドムの市 あとアントニオーニ
[001] ■ 愛の神、エロス(2004) 監督/原案
[002] ■ マーティン・スコセッシ 私のイタリア映画旅行(1999) 出演
[003] ■ 愛のめぐりあい(1995) 監督/脚本
[004] ■ 映画を作ることが生きることだ<未>(1995) 出演
[005] ■ ある女の存在証明(1982) 監督/脚本
[006] ■ 666号室<TVM>(1982) 出演
[007] ■ さすらいの二人(1974) 監督/脚本
[008] ■ 砂丘(1970) 監督/脚本
[009] ■ 欲望(1966) 監督/脚本
[010] ■ 赤い砂漠(1964) 監督/脚本
[011] ■ 太陽はひとりぼっち(1962) 監督/脚本
[012] ■ 夜(1961) 監督/脚本
[013] ■ 情事(1960) 監督/原案/脚本
[014] ■ さすらい(1957) 監督/脚本
[015] ■ 女ともだち(1956) 監督
[016] ■ 街の恋<未>(1953) 監督
[017] ■ 白い酋長<未>(1951) 原案
[018] ■ 愛と殺意<未>(1950) 監督/脚本
[019] ■ 悪魔が夜来る(1942) 助監督
[020] ■ ギリシャからの帰還<未>(1941) 脚本
イレイザーヘッド、鉄男、エル・トポは私の中での三大カルト映画! >イタリア映画界は昔はこれだけ多彩な監督が居たのに、
いつからダメになったのかね
ダリオみたいなエログロが出てきてからかな。
あと最近のは、「ライフイズビューティフル」「船の上のピアニスト」
を観た。悪くないけど、ノリが悪い意味でアメリカ映画だったので残念
だった。 「博士の異常な愛情」は星新一みたいなブラックユーモアが良かった。
「裏窓」ははらはらして観たなー。また観たい。 もう10年前くらいになっちゃうけど、「イル・ポスティーノ」
とか単発的にではあるが、昔のイタリア映画のような雰囲気をもった
作品もないわけじゃない。たぶん、そういう作品は今でも作られては
いると思うんだ。だけど、配給会社からみると、そういうのはとって
来にくいんじゃないかな。
今じゃ岩波ホールあたりじゃないとかからないとかね。
CGとかが沢山使われたハリウッド映画の大作ばかりがコンスタントに
受けているわけだから、大衆の鑑賞眼が落ちてしまったと見たほうが
いいんじゃないか。みんな本なんか読まなくなったから、映画に
文学性とか詩情なんて高級なものを求めないのさ。 「道」 「この石ころだって何かしらの意味はあるさ」が良かった。でも
あの宙吊り師殺されたけどw
「カビリアの夜」 脚本助手にパゾリーニの名があって驚き。たしかに、
カビリアのわびしさは初期パゾリーニ世界の住人
「甘い生活」 シンボリズムが多かった。宙吊りのクリスト像や
聴こえない少女の声、眼がうつろな大魚など。
それから乱痴気騒ぎで、フェリーニ作品にマルチェロはぴったりだと思った。
「8 1/2」 スコセッシが言うように、「失われた時を求めて」に似ている
と思った。無意識的記憶とか。それから寺山映画に多大な影響をあたえている
とも思った。
「魂のジュリエッタ」 回想シーンで愛人と飛行機で逃走する祖父の
シーンは「書を捨てよ」で非常に近いシーンがあった。
「悪魔の首飾り」フェリーニはカルトも撮れるんだと思った。あの
女の子が可愛かった。
「サテリコン」 まさにやおい。
「フェリーニの道化師」 ラストのじいさんの回想が切ない。
「フェリーニのローマ」 これと「オーケストラ」で思ったけど、愛国心の
塊だと思った。
「フェリーニのアマルコルド」 食卓での放屁がうけた。
「オーケストラ・リハーサル」 あの鉄球はなんだよw
「女の都」 B級で笑えた。
↓以降は観てない。面白いのある?
「そして船は行く」
「ジンジャーとフレッド」
「インテルビスタ」
「ボイス・オブ・ムーン」
>みんな本なんか読まなくなったから、映画に
文学性とか詩情なんて高級なものを求めないのさ。
一撃必殺の文章だと思う。 ヴィスコンティスレでもあるように、ヴィスコンティには「魔の山」
や「失われた時を求めて」を映像化してもらいたかったなー。とくに
「魔の山」。
アッカトーネ(乞食) 登場人物は本物のスラム街の住人でリアルだった。
アポロンの地獄 マザコンであるパゾリーニにとって「オイディプス」は
深く語りかけてくるんだと思った。 >>30
ヴィットリオ・デ・シーカといえば「自転車泥棒」だが、
ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニという
黄金の布陣で撮った一連の作品も良い。
イタリア映画界が衰退したのは、そういう国際的な大スターが
居なくなったからっていうのも有るね。 国際的スタ−といえば「苦い米」のS・マンガ−ノ V・ガスマン ラフ・ヴァロ−ネ
の3人は大スタ−になったね。フランチェスカ役のドリス・ダウリングだけは
ハリウッド女優だったせいかブレイクできなかったけど。
この4人、全て鬼籍に入ってしまったんだな。
「苦い米」は好きだな。画面に独特の雰囲気がある。 アントニオーニのDVD買おうとして調べてみたら、「さすらいの二人」
「赤い砂漠」は廃盤のため、中古で高額で売られていた。
「夜」は面白そうだし、安いのでたぶん買う。
あと「砂丘」はDVD化すらされていないらしい。 昔のイタリア女優はいいね。
モニカ・ビッティやエレオノラ・ロッシ・ドラゴ、ルチア・ボゼー
マンガーノ、サンドレッリ、CC、ヴィルナ・リージなどなど クラウディアが「81/2」にクラウディア本人として登場して驚いた。
綺麗だなー。グイドが勝手な妄想するのがわかる。 クラウディア・カルディナーレ最高だな
特に60年代前半は日本でも大人気だったらしい クラウディア・カルディナーレ、「クラレッタ・ペタッチの伝説」に出て
イタリアで叩かれたらしいね。映画の出来もあまり良くなかったし気の毒
だった。これにはジュリアーノ・ジェンマも出てたっけ。 BSで放映した「トロイのヘレン」、ロッサナ・ポデスタよかった。
まさに彫刻のような美人。
しばし 夢の世界へトリップできた。 『アルフレード、アルフレード』が好き。
ステファニア・サンドレッリ演じるアエギ声の凄まじい女が愛らしくってたまらん。
振り回されるダスティン・ホフマンもGJ。 ロッサナ・ポデスタといえば「黄金の七人」も良かったな。 ジーナ・ロロブリジーダが一番美人では
ノートルダムのせむし男ではアンソニー・クイーンと共演
個人的には、スタンダールの「パルムの僧院」のサンセヴェリナ公爵夫人に最も的適役だと思う 「夜ごとの美女」のジ−ナ・ロロブリジ−ダはよかったな。
他の美女がかすむくらいの存在感だった。品もあるし、声もチャ−ミングだ。
ルネ・クレ−ルがよさを引き出してたな。 道
穢れなき悪戯
が好き。
自転車泥棒はよくわからない。
>>44
「汚れなき悪戯」はスペイン映画だった希ガス。
「自転車泥棒」、機会があれば見てみるといいよ。廉価版もあるし。
イタリアン・ネアリアリスモの作品群は重いけど、秀作揃い。 今日「ひまわり」借りた。
フェリーニ作品でしかマルチェロを観たことがないので楽しみです。
イブ・モンタン ジナ・ロロブリジ−ダ メリナ・メルク−リ等がでている
「掟」も面白いよ。マルチェロがクセのない役人の役ででている。 フェリ−ニ作品でマルチェロが演じる役柄のイメ−ジというと
初期作品ではフランコ・ファブリッツイあたりがあてはまるか。
マルチェロ・マストロヤンニといえば、ソフィア・ローレンと共演した
「昨日・今日・明日」っていうのが面白いよ。
3話のオムニバス形式で、二人が3話それぞれ違ったカップルを演じている。
なかなか洒落たコメディですよ。 リナ・ウェルトミューラー監督の『愛の彷徨』ってどんな感じ?
マストロヤンニ&ソフィア・ローレンにG.ジャンニーニが加わるけど。 マルチェロとソフィア・ローレンの共演作って結構あるんですね。
たしか「特別な一日」もそうだったような 「ひまわり」は音楽がよかったっす。
ロシア女が、ソ連版「戦争と平和」のナターシャ役の女優
だったので驚いた。 ソフィア・ローレンの「島の女」はローレンが最高にグラマーで魅力的だった時期の映画じゃないかなー
あの映画では野生美に輝いてるよね うn。
野性的でいいっすね、ソフィア・ローレンは。
エロいイメージのマルチェロとぴったりだと思った。 まあー イタリア映画はいつから駄目にと言えば (人の褌で相撲とる)映画を
量産し始めてからだろうなー。スペインにロケした(マカロニウェスタン)
イギリスとドイツの戦争を描いてるのにイタリア語しゃべる戦争ものとか。
まあ娯楽という観点からすればイイのもあるけど。