リーンの演出、ジャールの音楽、俳優ではジュリー・クリスティとロッド・スタイガーが良い。
完璧な映画とは思わないし、パステルナークの小説(江川卓訳は見事)の方を愛好しているが、
DVDを所有し、たまに見返すことがある佳作である。
ちなみに、リーンの作品では吉永小百合など女性に人気のある「ライアンの娘」が最も好きだ。
次いで、「インドへの道」が良い。自分は男だけどね。
リーンによる「ノストローモ」は見たかった。コンラッドの最高傑作とされる原作も読んだが、
あれだけのスケール豊かな作品を映画化でき、成功させる監督はもう今はいないだろう。