人間になって、赤い血、セピア色からカラーの世界、先のことは分からない世界に
堕ちてきたときの場面転換がみごとで
俺たち人間が喜怒哀楽の世界にいるのは、限定された先の見えない生を生きているからなんだと
言葉ではなく、映像で見せてくれた、あのときのことは人間の条件を見せられた気がして
いつか死ぬ身である人間の仲間になった天使、そして元天使ともども
どんな生も肯定されてしまう
人間がカラーの世界にいるのは基本的には食べ物を探すため、味覚があるのもそう
とくに緑の葉の中にある赤や黄色を見つけやすく、しかも、犬、猫のように
動くものよりも、何も動かないものをじっと見つめることができる