この映画はベトナム戦争直後の作品なので、いわゆる「アメリカの父権」というものに懐疑的なつくりになってるんだよね

相手チームの厳しい監督(間違ったことは言ってないのがミソ)に息子のピッチャーが反抗して、母親に抱えられて帰っていくシーンはその象徴

また、対する主人公のマッソーが父親としては失格者であり、娘のテータムと本当の親子ではない?というのも
その象徴となっている

単なる少年野球映画ではなく、この映画の裏側には当時のアメリカの若者が自信を失い何を信じればいいのかわからなくなっている
そのひとつの回答あるいは救いを描いた映画なのである