Ｍ■フリッツ・ラング■死刑執行人もまた死す
（タイプはだいぶ違うけど）ヒッチコックと並ぶサスペンスの巨匠
フリッツ・ラングについて語りましょう。
●監督作品
1916 鞭
1917 奇抜クラブでの婚礼
1917 ヨーエ・デーブス
1917 ヒルデ・ヴァレンと死神
1917 半カースト
1919 愛の達人
1919 死の舞踏
1919 蘭の女
1919 蜘蛛 第一部 黄金の湖
1919 フィレンツェのペスト
1919 ハラキリ
1920 蜘蛛 第ニ部 ダイヤの舟
1920 支離滅裂なイメージ
1920 彼女をめぐる四人
1921 死滅の谷
1921 インドの墓 第一部 ヨガ修行者の使命
1921 インドの墓 第ニ部 インドの墓
1922 ドクトル・マブゼ
1924 ニーベルンゲン 第一部 ジークフリート
1924 ニーベルンゲン 第ニ部 クリームヒルトの復讐
1926 メトロポリス
1928 スピオーネ
1929 月世界の女
1931 Ｍ
1932 怪人マブゼ博士
1934 リリオム ガタガタ震えたりノイズ乗ったり
明るい画面で字幕が読めなくなるのには参るｗ >>928
トーキー初期ではないんだが溝口の西鶴一代女の音の使い方も印象に残ってる うん、溝口と成瀬はトーキー初期作品見ても音の使い方上手いよな 清水宏の「風の中の子供」と「子供の四季」も音の使い方が印象的。家々をまわりながら「○○くん、あそびましょー」と繰り返すシーンや、ターザンの真似をする子供たちの声が気持ちよい。
「サヨンの鐘」と「花形選手」では主人公が歌を歌いながら道を練り歩くシーンがあるが、このシーンの幸福感は筆舌に尽くしがたく、戦意高揚映画なのに一瞬軍隊に入隊したくなった。
↓これが『メトロポリス』の原作かな？（PDFなので注意）英語版だけど…
ttp://www.feedbooks.com/book/1123.pdf 実質的にはノベライズだね。
原作という扱いで映画公開に先行して発表されたみたいだけど。
興味深いのはヨシワラでゲオルギーが溺れる“Maofee”なるものの存在。
これは映画には登場しなかったと思う。
どうやら部屋自体がドラッグのような快楽・幻覚体験をもたらす装置になってるようなのだが
描写が曖昧で、よくわからない。 間違えたorz
“Maofee”ではなく“Maohee”です。 ラングじゃないけど「プラーグの大学生」の小説も原作ではなくノベライズなんだよね トーキー初期の邦画はそんなに見てないけど、>>32の溝口健二の「西鶴一代女」は転落していく陰惨な物語なのにメロディーが流れて続けてる感じ、わかるな
成瀬巳喜男特集も見たけどやっぱりあの流れていく感じ・・・音楽性は溝口健二のほうが感じるけど
サイレント〜トーキーにうつった時代に活躍してた監督は、こういうミュージカルみたいに語る人と、逆に静寂をうまく利用する人がいるとおもう
チャップリンやルビッチはミュージカルの人、小津安二郎や黒澤明、スタンバーグは静寂と音のコントラストの人、てイメージだな
フリッツラングはミュージカルの人・・・サイレント映画にさえ音楽の流れを感じた
「メトロポリス」１９８０年版を見たからだったりｗ、 ゴメン。
“Maohee”ってのは、部屋とか装置じゃなく、やっぱりドラッグの名称みたい。
小説では偽マリアに扇動されたヨシワラの客達が「踊れ……踊れ……Maohee」
なんて言ってるので、奴らもMaoheeでラリってるってことか。
それから小説に出てくるヨシワラの主人、白人ともアジア人ともつかない
国籍不詳・人種不詳の謎の人物として描かれているが、どうやら日本人らしいと
匂わす描写もあり。 下高井戸シネマで初めて『死刑執行人もまた死す』観た。
やはり、チャカが気の毒だと思ってしまった。 たいしたことではないが、『死刑執行人もまた死す』の博士役はたしかウォルターブレナンでしょう？
自分の中のイメージとあまりに違っていてはじめ全然わからなかった。
ツタヤにはいってる１２０周年DVD、あさってるんだけど
１９４０年ぐらいのヘンリーフォンダとかを主演にした西部劇だけはそそられないなあ
フリッツラング自身は後になってあの時代の自分をどう評価してたんだろう・・・ 地獄への逆襲ははっきりと商売のためって言ってたと思う。
西部魂は気に入ってたと思う。 >>447
「地獄への逆襲」ですね。
むちゃぶり邦題のはしりかな。
ところで
ラングが西ドイツで撮った
ドクトルマブゼを視る方法はあるのでしょうか？ マブゼをジェスフランコがリメイクしてるそうだけど、どうなの？ >>450
西ドイツって言ってるから戦後版マブゼのことじゃない？ >>449
独アマゾンからDVDを取り寄せる。送料高いけどね 戦後版てラングが亡命後にドイツに戻って撮ったマブゼあるの？
1932年版がマブゼの完結編だと思ってたよ 乱歩の怪人２０面相って、マブゼの影響を感じるよね。この感想って当たり前すぎるかな。 ヒッチコック特集（NHKBS２）の盛り上がりに唖然
ラング、ルビッチあたりも盛り上がらないかなあ
でもヒッチコックやワイルダーのゴールデンでの特集は５０年代以降ばかりだから、やっぱとっつきやすいんだな
ラングなら古くても「M」なら震撼させられるかも知れないがｗ ルビッチやスタージェス辺りのコメディはマニア以外にも普通に受けると思うけどなぁ
うちの母ちゃんと姉ちゃんは古典映画に馴染みなんてない人達だけど
「生きるべきか死ぬべきか」や「レディ・イヴ」観て爆笑してたよ。 「M」は実話をもとにしてるって点でも今みても強烈。
落ちこんだときには暗い曲が合うように、不況の年の大晦日の晩にはBS２でラングの表現主義時代映画流してたらけっこうはまるかもｗ。
夕方６時から「M」「メトロポリス」、年が明けたら夜中に「ムーンフリート」、夜明け前に「飾り窓の女」で「みんな悪夢だった」で新年へ。
:ﾊ_ﾊ:ﾊ_ﾊ:.
:(;ﾟДﾟ)ﾟДﾟ;):
:(´`つ⊂´):..
:と_ ))(_ つ:
ゲオに行ったらＤＶＤが３本並んでたから手にとってみたが
新作扱いだった
こういうのは旧作スタートで良いだろ
ただでさえ古い映画観ないのにハードル上げてどうする そうなんだよね。「恐怖省」やっと７泊レンタルできた。
ＤＶＤになってから、レンタル店で監督の名前や時代で作品探すの難しくなったし、新作コーナーで目立ってる間に７泊レンタルにしないと意味ないと思うな。
ツタヤなんかでも、ＤＶＤは置ける本数が多すぎるからか、「・・・記念コーナー」みたいなのが無くなってる感じだ。
２０００年頃だったら、クラシック映画尊重の店なら「ラング１２０周年記念コーナー」作る店もあったはず。
じっさい「成瀬コーナー」「映画１００年、サイレントコーナー」とかあったし。。 >>466
馬鹿か、映画は君の言う貧乏人のための娯楽だぞ ラング特集はテレビでもなかなかやってくれないのに、レンタルの店がこの１２０周年に頑張ってくれなくてどうする・・
ルビッチ生誕１００年祭の時みたいな劇場上映はないのか
>>444はそういう特集なのかな
フランス、ドイツあたりでは盛り上がってるんだろうなあ “While The City Sleeps"「口紅殺人事件」を見る。生きててよかった！まだまだ見ていない面白い映画
がありそうだ。 >>456
オオオオオオ！！！！
ダンケ・シェーン
カムバック・シェーン！
ラングとヒッチコックどっちが好き？
おれはどっちも好きー！
楽天で、メトロポリス 完全復元版【Blu-rayDisc Video】が40%off。ワシはブルーレイ持ってへんねん。 俺は断然ラング
ヒッチさんは合わないようで裏窓以外はあまり好きじゃない 俺は微妙に、ラング≧ウェルズ≧ヒッチコック
3人とも天才だし、好きだが
でも別格に凄いと思うのはホークスかな ドライヤーと云えば、あと数時間後にBSで「奇跡」が放送されるな
かなり前にNHKの地上波で見て以来だ 別格とかは、ない。
自分如きが格付けするなんて億年早いと思ってるんで。
偉大な映画監督は、いっぱいいる。 単なる感じ方の話だろ？
「”自分にとっては”〜が凄い」みたいなのはそんなに傲慢な話でもないと思うよ。 つかラング映画で「別格」を選ぶ方が苦労しそうだｗ
M? ドクトルマブゼ？（←未見）、飾り窓の女？、ニーベルンゲン？ 死刑執行人もまた死す？
俺は・・ムーンフリートかなあ 自分は死滅の谷、スピオーネ、Mが好きだわ
一般的にはメトロポリスとMが代表作？ 暗黒街の弾痕
復讐は俺にまかせろ
死刑執行人もまた死す
激怒 死神の谷は廉価でDVDが出てるのは有難いけど
少しくらい値が張ってもいいからもっと綺麗に修復されたのも出して欲しい オットー・プレミンジャー＞ジャック・ターナー＞ジョセフ・H・ルイス
ジョセフ・ロージー＞ジュールズ・ダッシン＞ジョセフ・マンキーヴィッツ リチャード・フラーシャー＞ジャン・ピエール・メルヴィル＞キャロル・リード アンジェイ・ムンク＞イエジー・スコリモフスキー＞アンジェイ・ワイダ
絵画に何が書かれているかは重要な情報なのだが、「M」の16ミリプリントでは何が書いてあるのか判別できない。
誰かニュープリントで公開してくれないか。 地味にBS2で２７日（木）深夜に「メトロポリス」だけポツンと放映ｗ
平日の夜にあんなのテレビで見ておもしろいかね・・
どうせなら「M」で震撼させて見てるやつを眠れなくしてやってほしいわ >>276
いや、残念で合ってるんじゃないの？
ジュネス企画が出してくれたら他のメーカーは版権取って出せなくなる、
それを嘆いてるわけだろ？>>272は。
まあジュネスから出ていても他メーカーも出すケースもあるけど。
ジュネスは出処不明のマスター使ってるから画質の悪いものが多いし、
字幕のクオリティも疑わしい（ここの『極楽特急』はヒドかった）んだよなあ。 ジュネス企画が出してるのはパブリック･ドメインだからであって、それこそ版権関係ないんじゃないの？
正規の版権取って無いからこそ画質の悪い出所不明のマスター使ってるわけだし。 暗黒街の弾痕BD化、日本版は期待薄かな？
ttp://www.dvdbeaver.com/film/DVDReview2/youonlyliveonce.htm
ttp://www.amazon.it/exec/obidos/ASIN/B004GWMJN4/dv09f-21/ref=nosim 『新訳メトロポリス』
[2011.2.20]
http://ralfisausuniversum.blog135.fc2.com/blog-entry-14.html
>ハルボウ作『メトロポリス』が中央公論新社より出版されます。
>映画「メトロポリス」（フリッツ・ラング監督）の原作が酒寄先生の新訳で蘇ります。
>新訳メトロポリス (中央公論新社)
>(2011/02/23)
>作：テア フォン ハルボウ 買ってみた。
解説や脚注はなかなか充実していたが、CGでテキトーに作ったようなカバー画は
本を所有する悦びを満たしてはくれず・・・
それでも解説は興味深い内容だし、訳文の文体も読み易そうだ。 >>501
なんというか小説版は登場人物が葛藤する場面が描写されてて共感を覚える。
あと最後が一人の人間の救済で締めくくるのもよい。
あと冒頭のフレーダーが垣間見る幻想など映画に無い感覚的場面も面白い。 今回の新訳と、日本初訳である『世界大衆文学全集第15巻 メトロポリス／殿方は金髪がお好き』
（改造社 1928）とを軽く読み較べてみた。
旧訳の訳者は、後に東京宝塚劇場・帝国劇場・日本劇場・東宝で社長を務める（ウィキペディアで
確認）秦 豊吉。古書マニアには、ペンネーム「丸木砂土」と言ったほうが通じるかもしれない。
旧訳は「です・ます」調で書かれているため、逆に少し読み難くなっている。
当然、新訳とは訳文の日本語表現に違いが見られるものの、全体に大きな差はないようだ。
ところが、最初の章と最終章に極端な違いを発見。
旧訳では最初の章の冒頭に、秦が勝手に挿入したと思しき文章が1ページ弱追加されている。
それは、まだ分るのだが、問題は最終25章。
一応旧訳にも第25章は存在するのだが、内容は物語の簡単な締めくくり（こちらの文章も、おそらく
秦による創作）であって、原著に忠実と思われる新訳第25章のエピソードが丸々カットされている
（つまり、実質24章で話が終わっている）。
当時の日本の検閲事情を考慮しても特にヤバい内容とも思えず、なぜカットされたのか
理解に苦しむところ。底本としたドイツ版の違いではないと思うのだが。
前川道介訳の創元推理文庫版は未確認。 >>505
冒頭の1ページ弱の文章に興味津々。
よろしく頼む。 >>506
では旧訳より、冒頭とラストのスキャン画像を後日うpしよう。
正直、冒頭の方は大した文章じゃないのだが。 明日の深夜、また「メトロポリス」だな
こんなに短期間で繰り返されるサイレント映画は見たことない
１月のときの実況の回転速かったから、好評再放送か？！
深夜枠としては決して１２月のヒッチコック特集に引けをとってなかった
「Ｍ」「ドクトル・マブゼ」放送しても面白いだろうな
俺としては、なかなか見れない「死滅の谷」を見てみたい・・・ブニュエルの本読んでたら影響された
「スカーレット・ストリート」でもいいな
>>509
ありがとう。大変興味深いね。
冒頭の付け足しは作品への導入部としてなかなか親切だなと思った。
末尾のそれは、何というか、興に乗った活弁の語りの様な感じがして
それはそれで面白いね。 ジュネスいらね。無頼の谷とか、放送録画みたいな画質の奴を紀伊国屋と同じ価格で売るなよ。
個人的には
「飾窓の女」が一番完成度が高いと思う。最近はジュネス企画からDVDも
発売されたようで、通販型レンタルでもあるよ。
アメリカ亡命後に無理矢理？作らされた西部劇は今ひとつだと思うが
「M」や「マンハント」、「恐怖省」のようなナチスを糾弾するような映画は
最高に迫力があり、ルビッチやワイルダーと同じく経験者でないと
描けない映画だ。 飾窓の女 は 最高俊作だ。エドガー・Ｇ・ロビンソンの演技はすごい。
この映画、ハッピーエンドだけど、当時は ハッピーエンドでないエンディング
も作っていたらしく、その評判がよくなかったのでハッピーエンドしか
今は残ってないようだ。ハッピーエンドといっても
「あ〜夢だったのか、、、」だけどね。 ヒッチは、素人目にも「なるほど、こういう撮り方がすごいんだ！」
とわかりやすいが、
ラングは、よくわからないけど乗せられる感じだ。 ttp://www.amazon.co.uk/Eschnapur-indische-Grabmal-Indian-Masters/dp/B004P1319C/ref=sr_1_2?s=dvd&ie=UTF8&qid=1302097725 「死刑執行人もまた死す」って、タイトルカッコいいなぁ。
国は違うけど、スターリン時代のKGBにひどい目にあった収容所送りの人たちが、
ソ連崩壊後、裁判かけちゃる、と当時のKGB将校リスト作ったら、連中もチクリ合戦で
ほぼ全滅していて、告発リストの筈が刑死者リストになってた、と読んだのを思い出したわ ttp://www.amazon.de/Stadt-sucht-einen-M%C3%B6rder-Blu-ray/dp/B0041XS3EC/ref=pd_sim_d_22 昨日パソコンでファントム見てたら、うっかりＤＶＤドライブ蹴り倒してしもた。
ラストで再生が止まってるから、取り出してみたらしっかり傷が・・・。
そのままamazonでポチしたさ。orz >>515
同感！
フリッツ・ラングの作品はドイツ的というかもっとかっちりしている。ドイツ的というのは的確なポジ
ションに正確なタイムで対象をとらえるスタイルという意味だ。評判は悪いがパブストの作品を見ても
そのかっちりさに少し驚かされたし、先日見たマルガレーテ・フォン・トロッタの作品を見てもそれを
感じた。このスタイルは見た目は地味だが作品によっては効果的だとおもう。ムルナウだって「サンラ
イズ」では移動撮影がみごとであるが、これみよがしにつかっているわけではなく、「city girl」にお
いてもそれほどつかっていないから、全体のなかで逆にひかってくるのだと思った。
エリック・ロメールがハワード・ホークスについて似たようなこと言ってたな。
ヒッチコックは分析向きの監督だけどホークスはどこが凄いのか分析が難しいと。 『復讐は俺に任せろ』見た。
「俺に任せろ」って割に「復讐」は女任せだよね。
銃を渡したのも女の動きを予測してた？ >>523
どこで見たのか思い出せないのだが、エリック・ロメールが学生に映画史の授業をするため選んだ１０
本が載っていた。なんとその内３本もフリッツ・ラングが入っていた。（申し訳ないタイトルを忘れて
てしまった）シャブロルとヒッチコックの本をだしているくらいなのだからヒッチコックなら話もわか
るのだが。意外な感じがした、しかしあらためて考えてみるとロメールの映画もキャメラが主張するこ
とは稀でわりと共通するものがあるのかもしれない。先に「このスタイルは見た目が地味」だといった
が前のショットとその次にくるショットのつながりについては本当によく考えられており、人物をとら
える時に意味もなく横に移動する最近の映画にいらいらさせられる私はすっきりしていて好きである。
『復讐は俺に任せろ』、ソニー・ピクチャーズから出して欲しい。
ブロードウェイから出てるやつは買う気にならない。 >>526
これまで何回かソニピクからも出てるけど、今ある在庫がはけたら、もうプレス
しないんじゃない？
俺は、宅配レンタルのDVDを○△×したけど >526
ツタヤに置いてあるはず。
あとブロードウェイってとこは一見怪しげだが激安PD品でもなくジュネスみたいな
ぼったくりでもなくラインナップもいい感じなので期待している。 ジュネス企画は言われるほど画質・字幕は悪くない。
ぼったくりだがいい作品を出してくれるので我慢できる。
ブロードウェイは画質・字幕はどうなの？
なんかPD臭いんだよなー。
ジュネスレベルだったら、まあ買い（ちょっと安いし）。 ダグラスサークのドイツ時代の作品とかフォードの初期作品なんか初DVD化だし
価値あるだろ。
ジュネスや紀伊国屋だったら間違いなくぼったくるぞ。
というわけで人柱頼むｗ 
