反米とは言わないまでもアメリカのあり方に疑義を呈した映画だろうね。
ザンパノは力任せで自分を正義と疑わない男、=アメリカ。
自分の主義を信じるザンパノは自分以外の価値観を認めず、自分を
認めない者は殺しても構わないと信じて疑わない。
その結果妻も発狂してしまうがそれでも彼はその責任が自分にあるとは
考えない。
救いは最後のシーン、妻の死を知ったザンパノが砂浜で嗚咽するシーン。
このシーンのアンソニー・クインの演技は映画史に残る名演だと思う。