【ブランチ】欲望という名の電車【スタンリー】
テネシー・ウィリアムズの20世紀屈指の名作戯曲の初の映画版。
主要キャスト4人とも大熱演を見せてます。
特にビビアン・リーが凄い。
監督:
エリア・カザン
出演:
ビビアン・リー
マーロン・ブランド
キム・ハンター
カール・マルデン これ、映画見ると、ブランチが主演なのに、
DVDのジャケとかはマーロン・ブランド一人が主演みたいな感じになってるのは、何で? ビビアン・リーがオカマ役。
本人はその辺を理解して演じていたのでしょうか?
あなたはどこからそういう解釈を教わったのでしょうか?
あなたはオカマ? >>6
5じゃないけど、
作者のテネシー・ウィリアムズはゲイを告白してる。
また、作者自身がブランチは私自身だ、と言っている。
作者は本来はブランチをゲイとしたかったのだろうが
当時はゲイが主役の戯曲など許されるはずも無く
女性としたということも考えられなくは無い。 ビビアンはイギリスの資産家の娘としてインドで生まれた。
ロンドンの王立演劇学校で演技を学びデビュー。
エリートコースに乗るかと思えたが奔放な性意識の持ち主で
あった為に夫と子供を残してローレンス・オリビエを追って渡米する。
その後、二人は結婚するが後の回顧録でオリビエはビビアンの
多淫を暴露している。
その後、ビビアンは精神分裂症になりこの世を去った。
このビビアンと劇中のブランチの二人が妙に共通点が多いのも
興味を引く。
なんか違うね。
精神を病んでいたから、「私以外の男性を求めた」と書いている。
無くなった原因は結核。
少量の血痰が気道につまった状態で発見された。
ロンドンは彼女の死を悼み喪に服した。
だから、ローレンス・オリビエとの恋愛を奔放な性意識と断言するのは故人に対してかわいそう。
病魔がしのびこんでいった後の行動とその前の恋愛は分けてあげたい。
元の舞台の劇作家がゲイであったからといって、作品全部を「ゲイ!」という色眼鏡でみるのはどうだろう。
1950年代に舞台に乗せた作品を、現代の感覚で新解釈として演出するのは理解できる。
しかし1950年代に映画化されたものを、50年近くたってから「ヴィヴィアン・リーはオカマと理解して演じているか」というのは危険だ。
1950年代は、その時代の解釈でいい。
エリア・カザンだってオカマをヴィヴィアンには要求していなかったはずだ。
>>10
”ビビアン・リーはオカマと理解して演じているか”
これは無いでしょうね。
ただ、当時ゲイは性倒錯者とされていました。
同じように多淫な女性も性倒錯者と思われていたのです。
作者が”ブランチは私自身のことだ”と言っていることから
ゲイである自分を多淫なブランチに置き換えていたのは事実でしょう。
「熱いトタン屋根の猫」だって主人公の昔話がホモ臭かった。 >>12
原作ではハッキリとホモと書いてあるよ。
映画になるとその辺がぼかしてある。
やはり当時の状況では明確にホモであると
描くのは不可能だった。
ブランチの切ない透明感はヴィヴィアンだから出せたんだろうな・・
リーはオリヴィエの事を生涯愛し続け、敬っていたみたいだよ。
ていうか、オリヴィエの生涯無二の存在になろうとして
精神のバランスを崩したんじゃないだろうか。
自分がオリヴィエにふさわしい女か、いつも不安だったらしいから。 ヴィヴィアン・リーって一人寂しく病気で逝ったんだよね・・・ オリヴィエはどんどん名優になっていくのに、自分は
落ちこぼれだと思ってたらしい。 好みも有ると思うけどね。今見てもちっとも古臭くないよ。
現代を良い按配にウォッシュして、オールド加工したジーンズのような映画。
ひとり淋しく。ではないんじゃないか?
ジョンメリ・・・なんとかっていうのと
オリビエと別れる前から
ずっと同棲してたはず。 いや一人寂しくだ。というより苦しんだろうな。だって窒素だもの。
苦しみもがいているところを誰にも発見されず死んだんだ。
持病の結核があり、遺体の解剖の結果気管に少量の血液(喀血)が詰まっていた。
そして発見までに数日が期間があったようだ。
ロンドンは死を悼んで明かりを一晩消して喪に服した。
そして、彼女の骨は池に巻かれお墓が無い。
だから、俳優達の名前の記したプレートがあるのみ。
最期まで苦しんだ人生だったんだよ。
だから、彼女についてアレコレイいいたくない。だって、もう撮りなおしができるのもじゃない。
ましてブランチはゲイだ!なんて今の解釈で「ヴィヴィアンはオカマと理解してたか」なんて乱暴すぎる。>>5
そういうのは、今の舞台俳優たちのスレで「オカマ」を演じてるか?って言えばいい。
ヴィヴィアンに対してはつらすぎる。 初めに、マルチコピペによる宣伝をしますことをご容赦ください。
現在、下記スレにて懐かし洋画板の名無しを決定する最終投票を行っております。
最終候補10案から、自分が良いと思うものを選んで投票してください。
あなたのご一票をお待ちしております。
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/vote/1108220385/ ヴィヴィアンの抱えてた苦悩と孤独を思えば、
ブランチがゲイか否かなんて区別、もうどうでもいいような。
ブランチは私よ、とヴィヴィアンも言ってるね。
オールアバウトマイマザーでも下敷きにされてたね。
あっちは電車に乗る女の夫がゲイ。 欲望という名の電車に乗って、墓場という電車に乗り換えて、極楽という所へいきたいのです。 キム・ハンターは猿の惑星で女猿を熱演、メイクで誰かわからんw ファーストシーンで鳥肌立った。
ウィリアムズとカザンの天才の相乗作用だな。
画面自体いかにもテレビ画面向きな気もするが、
ビデオで鳥肌立つかどうかは未見でわからん。
「草原の輝き」でも同じことを別れた女房に云って
「え、なんで?」と聞かれた。一緒にビデオ見て、
確かに立たなかった(笑)。あれは滝の音響が
影響してたのかなあ。 エリア・カザンは良い監督だと思います。
エデンの東も有名ですが。
この人、ユダヤ系ギリシャ移民の子でマッカーシーによる赤狩りの時に当時の映画関係
者数人を共産主義者として当局に売ったということでハリウッドでは評判悪い人だった
ようです。 ずっと前のアカデミー賞の式でマーティン・スコセッシに紹介
されて特別功労賞受賞してたけど、スタンディングした人と
ムッとしながら座ったままの人らに分かれたのが非常に印象的。
エリア・カザンの経歴上の汚点、でもその立場になってみれば
どうなんだろうな?人間は弱いからね。 特別功労賞は「おまいらもいーかげん彼を許してやれよ」という
ニュアンスも含められていたんだろうね。「ラストタイクーン」の
頃は往年の凄味が全然感じられなかったが、あの当時でも出演
拒否する役者なんていたのかしら。
少なくともわしら日本人が賢しらにあげつらうことではないよね。
ハリウッドきっての左派(?)ウォーレン・ビーティが嬉しそうだった
のは一瞬「あれ」と思ったが、考えてみれば当たり前だ。彼に
とっては大恩人だものな。 ビビアンはオリビエの子を二度流産してからおかしくなりはじめたらしいよ。あのガラス細工のような美貌は、どうかすると確かに少し神経症的かも。 酔っぱらったカールマルデンが切れる場面が最高。
「そういえば明るいところであんたを見たことなかったな」(うろ覚え)
残酷シーンにワクワク。 >>42
顔を電灯の下に晒して「年を偽るにも程がある・・・」と絶句するところですな。
個人的にはそんなにひどくないじゃんとオモタのですが。
ビビアン・リーは美人だし、年といっても当時三十代後半だし。 生まれて初めて自分の意志で読んだ戯曲が「欲望の〜」だった。 ニューオーリンズに住んでいた事があるけど
ストリートカーに「欲望」とか「墓場」とかいう車名は無かった気がするな・・