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「坂道」グループで一番面白い

番組は、日曜深夜の放送である。24時から坂道グループの3番組(『乃木坂工事中』『欅って、書けない?』『ひらがな推し』)が順次オンエアされるが、その3番目だ。
既に25時台に突入し、およそ普通の勤め人の見る時間帯じゃない。さらに言えば、メンバーを見ても誰も知らない。
しかし――この3番組を通して見ると、なぜか『ひらがな〜』が図抜けて面白いのだ。
理由は?
――若林正恭がいるからである。

前の2つは、既にメンバーの知名度が高いこともあるが、アイドルの番組である。それに対し、「ひらがな〜」は、バラエティ番組なのだ。
視聴者が名前も性格も知らない女の子たち20人ほどを会話のキャッチボールで操り、彼女たちの個性を引き出しているのが、若林サンである。時々、飛び道具で春日サンを放ち、彼女たちをかき乱したり――。

面白いのは、30分間の番組が終わるころには、当初は知らなかった彼女たちの個性や立ち位置が、なんとなく見えているのだ。
何より凄いのは――僕らは「けやき坂46」に対し、ちょっと興味が湧いているのだ。
恐るべし、若林正恭。