織田は自分の上に仰向けに寝そべっている鈴本の胸を、唐突に両手でギュッと押さえつけた。
「キャッ!」さすがに鈴本は驚いて悲鳴を上げた。
向き直って織田にビックリした顔を向ける。
今までちょっかいを出しても、ほぼ無関心な反応しかしてこなかった織田が・・・

織田「美愉・・・今まで私、無意識に美愉への気持ちを抑えてたみたい」
鈴本「・・・どういうこと?」
織田「こんな可愛い子にずっとアプローチされてて、冷たい対応しかしてこなかった私っておかしいことに、ようやく気付いたの」
鈴本「えっ?えっ?・・・」
鈴本は心臓のドキドキが織田にも聞こえてしまうんじゃないかと思った。

織田は、今度は至近距離で鈴本の顔を挟んで引き寄せた。

「美愉の唇、可愛いすぎる♪」

そう呟くと、あっという間にキスをしてきた。
しかも何度も激しく・・・
美愉は上気した顔で「そんな事ないよ。すごく幸せ♪」
織田はこの答えにホッとして、鈴本を抱きしめた。
鈴本の唇は本当に小さくて可愛かった。上物のシャトーブリアンを口に入れたときのようにとろける・・・
(食べた事ないけど)
永遠にキスしていたいと思った。