女性が1日着用した1枚の布を目隠ししてかいでみると…。当然、汗のにおい、酸っぱいにおいなどが鼻をつくはず。ところが「その中で甘くて良い香りが漂うのに驚きました」と話すのは、ロート製薬の男性研究員だ。 

女性の加齢に伴う体臭の変化について研究しようと、10〜50代の女性50人に、入浴後から24時間着用してもらった布を回収し、評価したところ、そこはかと漂う甘いにおいに気づいたという。 
「甘いにおい」は10代、20代に比べて30代以降で減少し、その「曲がり角」は35歳にあることも分かった。一方で、アンモニア臭や硫黄臭といった、人が苦手に感じるにおいに関しては年代によって大きな差は見られなかったという。 

さらに研究グループは甘いにおいの成分の特定にも成功。ピーチのような香りの「ラクトンC10」と、ココナツのような香りの「ラクトンC11」という化合物が香りの元と突き止めた。 

男性研究員は「女性のにおいは男性とは違う独特なものがあると以前から思っていた」と話し、それがラクトンだと推察している。 

http://www.itmedia.co.jp/business/spv/1803/29/news038.html