20年前、ひらがなと漢字が別々の国で平和に暮らしていた時代があった。しかし平穏は長くは続かなかった。漢字国が突然、ひらがなへの侵略を始めたのだ。小規模国家のひらがなはあっという間に征服され、欅共和国が誕生した。
当時ひらがな国の女王だった長濱ねるは息絶える直前、王家直属の精鋭11人を20年先の未来へと送った。
彼女の最期の言葉はこうだ。
「今のひらがなでは到底漢字に敵わない。未来へ行って仲間を探しなさい。そして…いつか再び……ひらがな国を建国しなさい…!」

_____2018年。いまだ共和国とは名ばかりの絶対王政は続いている。未来へと飛んできた戦士たちは新たに9人の仲間を見つけた。独立戦争の火蓋を切る日は近い。