大森望が褒めとる


東宝試写室で『響-HIBIKI-』。平手映画としては完璧な出来。平手友梨奈が鮎喰響にしか見えない。
原作よりやや現実寄りなのに、響の現実的にはありえない強烈エピソード(とくに暴力シーン)がちゃんと成立しているのが凄い。
文学賞考証的にはツッコミどころ満載だけど、そこは原作が原作なので。


新人賞の関係者控え室の空気とかは意外とリアル。
芥川賞直木賞の選考会、受賞者会見も含め、妙に生々しい。
あとは平手友梨奈自身の数々の伝説がそのまま鮎喰響に重なることで絶妙の相乗効果が生まれてる。最近の芥川賞騒動も乗っかるし。
この際、『大いなる助走』も新装版出せばいいのに。