「なんで離れて歩いてんのよ?」

理佐ちゃんに握られてた手を離し町を歩く俺に不機嫌な理佐ちゃん

理佐ちゃんにきたクレームを気にして俺助と手を繋ぎ歩く理佐ちゃんから離れて歩くしおらしい俺ってわけだ

「保護者の目を気にしてまして・・・」
理佐ちゃんへの申し訳なさが滲み語尾が震える俺

「ふーちゃんに何か言われた?」って立ち止まり聞く理佐ちゃん

「いや・・・何も・・・」
齋藤ふーちゃんと言うか・・・あんたから俺のせいで注意されてるとキレられたから・・・
なんて言えずにうつむく俺


「別に俺君のせいじゃないからこっち来なよ」
言いながらおいでおいでしてくれる理佐ちゃん

罠か・・・

珍しく優しい理佐ちゃんに不穏なものを感じる俺

「俺のせいで園長先生に注意されたって言ってたけど・・・」
とりあえず聞いてみる俺

「あれは・・・俺君が私のこと犯罪者呼ばわりしてたから・・・つい文句言っただけだよ」
なんて困ったようにそっぽ向く理佐ちゃん



「いや〜良かった良かった」
理佐ちゃんからクレームが来たのは俺のせいじゃないって言ってもらい陽気を取り戻した現金な俺

「安心して陽気になってんじゃねーよ」
そんな俺に苦笑いしながらドス効かす理佐ちゃん

「まぁ、良いじゃないかw」
なんて陽気に紛れて理佐ちゃんと手を繋ごうと左手を差し出す俺に

「調子に乗り過ぎ」
イタズラっぽい表情で俺を睨む理佐ちゃん

「すいません」って落ち込みながら手を引っ込める俺に

「バ〜カ」
なんて笑いながら手を繋いでくれる理佐ちゃん

「いいの?」
戸惑いの色を隠せない俺に

「うん、私のこと生涯支えるって言ってくれたから」って呟く理佐ちゃん

「ありがとう」
理佐ちゃんと手を繋ぐ喜びに歓喜な俺に

「でもさ、私より俺君の方が犯罪者になりそうだよね、実際43話で捕まってたし・・・」
なんて照れ隠しに過去の話を蒸し返す理佐ちゃんだから好き