(さよならは) ここ違うかも (必要ならば)?

『302号室』

引越しのトラックが来て
君が標した荷物が運び出されて
僕は隅っこで眺めてるしかなかったよ

それなりに2年間の思い出くらいは
どこかにあるだろうけど
そんなあっさりと片付けられると切ない

だけどどっちがいけなかったか誰も審判できない
金属疲労みたいに恋が今日終わるんだ

そこにあった君のベットの形に
絨毯が日に焼けていた
あの頃と何も変わらないものなんて
僕たちにはあるだろうか

(さよならは) 部屋の合鍵返さなくていい

風船ガム膨らませて割れてしまうまで
退屈そうだったけど
君も色々と考えてたかもしれない

だって本当は強がり言って涙こらえてたんだろう
やっぱりうそだよなんてお互いに言えないし

部屋が急に広く思えてしまった
失ったものに気付かされる
日常はいつも当たり前に過ぎ去り
愛という夢にうぬぼれる

(幻が) 君の合鍵どこかに捨てて

もし君がこの部屋に来たくなったら
どんな時もドアが開くように鍵なんか掛けない

そこにあった君のベットの形に
絨毯が日に焼けていた
あの頃と何も変わらないものなんて
僕たちにはあるだろうか

(さよならは) 部屋の合鍵返さなくていい