0139名無しって、書けない?(東京都)
2018/08/09(木) 23:44:08.70ID:wjUWopSQ0同じものを見て、お互いに意思疎通ができるのだから、同じように見えていると考えるのが普通である。
ただし、内在する感覚が同じであるという前提条件がそれには必要である。
内在する感覚が同じではない場合というのを仮定してみよう。
あなたのお母さんがあなたに、「その赤いマジック取って来て」と頼み、それにあなたは応える。
意思疎通はできている。
しかし、内在する感覚が異なっていれば、同じようには見えていないことになる。
あなたの内在する感覚でとらえた“赤”をあなたは他人に見せることができない。
「ポストの色だ」というように指し示すことはできるが、“赤”そのものを見せることはできない。
あなたのお母さんとあなたとでは内在する感覚が異なっていれば、同じ「赤」を見ているのに、
あなたには“赤”に見え、あなたのお母さんには“緑”に見えているかもしれない。
それだと意思疎通ができなくなるんじゃないか!・・・・・ということにはならない。
なぜなら、あなたのお母さんが“緑” と思っている「赤」とあなたが“赤”と思っている「赤」とは共通のものを指しているから。
かくして、無事に赤いマジックを受け渡すことができるというわけだ。
しかし、そのとき、世界は同じようには見えていないかもしれない。