橿原消防署の副署長だった消防本部の幹部職員が、去年、当時の部下の髪の毛をバリカンで刈り上げる
パワハラ行為を行ったほか、消防署の備品を無断で自宅に持ち帰ったとして、11日付けで懲戒免職となりました。

懲戒免職となったのは、県広域消防組合消防本部の53歳の幹部職員です。
消防本部によりますと、この幹部職員は橿原消防署の副署長だった去年11月から12月にかけて、勤務中に当時の
部下5人の髪の毛をバリカンを使ってモヒカン刈りなどに刈り上げるパワハラ行為を行ったということです。

さらに、消防署の備品だった草刈り機1台を、無断で自宅に持ち帰っていたということです。
一連の行為はハラスメントに関するアンケート調査で明らかになり、消防本部は11日付けでこの幹部職員を懲戒免職としました。
幹部職員は「署員の髪を整えるためと思ってバリカンを使ったが、悪ふざけがすぎた。迷惑をかけました」と話しているということです。

一方、こうした行為を黙認するなどしていたとしてあわせて6人が減給などの懲戒処分となりました。
県広域消防組合消防本部の田畠明副消防長は、「住民の皆様の信頼を裏切るもので、深くおわび申し上げます。
綱紀粛正と意識改革を徹底し信頼回復に取り組みます」と陳謝しました。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/nara/20180611/2050000128.html