スパコン助成金6億5000万円詐欺 前社長が認める 初公判

スーパーコンピューターの開発をめぐり国の助成金6億5000万円余りをだまし取ったなどとして、詐欺や
法人税法違反などの罪に問われている東京のベンチャー企業の前社長の初公判が開かれ、前社長は
詐欺については起訴された内容を認め、謝罪しました。

東京のベンチャー企業「PEZYComputing」の前社長、齊藤元章被告(50)は4年前、スーパーコンピューターの
開発を支援する国の助成金合わせて6億5000万円余りをだまし取ったほか、およそ8億5000万円の所得を
隠して脱税したとして、詐欺や法人税法違反などの罪に問われています。

22日、東京地方裁判所で開かれた初公判で齊藤前社長は詐欺について起訴された内容を認め、「将来の
開発資金を確保しておきたいと考え、ルールに反して助成金をだまし取ってしまった。期待と信頼を裏切り
心より謝罪申し上げます」と述べました。

脱税の一部については無罪を主張しました。

このあと検察は冒頭陳述で「前社長は、実際には事業はほとんど進んでいないのにうその実績を報告するなどして
国の助成金をだまし取った。また複数の投資家に対して巨額の負債を抱え、返済資金を必要としていたため脱税に
及んだ」などと事件のいきさつを指摘しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180522/k10011448421000.html