彼女は本当に、自分の思うままに生きているんですよね。
他人や孤独を恐れない、人間としての強さを持っていて。
そういう主人公って、あんまりいないと思うんです。

あの子は、普通に考えたら、才能の塊なわけ
じゃないですか。父親は大作家で、見た目も可愛いし、人付き合いやコミュニケーションも上手い。もちろん、小説を書く才能だってある。なのに、響という圧倒的な天才と出会って、打ちのめされる。絶対的な才能に出会ったときって、本当に悔しいものなんだよね。