「たいした城じゃねえから楽勝だろ?」
城を見渡せる丘から城を見下ろす俺と悟空

「理佐ちゃん待ってろよ、今すぐ助けに行くからな」ティアラをさすりながら呟く俺

クラリサに返したティアラだったが
「理佐ちゃんと約束したんだから持っててあげてください」なんて言われて再び俺の手の中に

「大丈夫ですかね?お師匠様」ってのっけからネガティブな悟空

「大丈夫だよ、あの宰相ロリコンだからな女子高生の理佐ちゃんに命の危険は無いよ」ってロリコンに縋るしかない今の俺

「でもロリコンだと違う危険があるじゃないですか」ってネガティブが止まらない悟空

「お前、めったなこと言うんじゃないよ、それは考えないようにしてるんだから」って悟空に文句言う俺

「まぁ最悪命と引き換えならスパッと股開いちゃった方がいいけどな・・・」なんて悟空のネガティブが伝染してきてる俺

「いいんすか!?お師匠様の初めてもらえる約束あんなに喜んでたのに」ってくだらないこと覚えてる悟空

「バカ野郎!俺が喜んだのは理佐ちゃんの気持ちに対してだよ、観音様舐めんなよめっちゃプラトニックやぞ俺の理佐ちゃんへの思いわ」って憤る俺

「それによ、理佐ちゃんがたとえ性格に難有りでどんなに汚れてたとしても最後に俺の横で笑っててくれればそれで良いんだよ、俺は」って呟く俺

「格好つけてるけどラオウからパクってんじゃないすか」って本当に空気読め無い悟空

そこに八戒からLINE
「宝の山からは不正流用の証拠見つけられず、武運を祈るのみ・・・」

「どうします?」って聞く悟空

「まず理佐ちゃんを助ける、それからはお前があの宰相なんとかしろ」面倒くさいことは悟空に丸投げする俺

「なんとか出来る訳ないじゃないですか」ってこぼす悟空


「居ましたよ」
城に忍びこんで1時間少々で理佐ちゃんを発見したのは記念すべき200話に理佐ちゃんが出番無しなんて嫌だという書き手の我が儘ではなく、あくまで悟空の有能さ故だろう

悟空に言われて天井裏から覗く俺

冷静なつもりだったが愛しの理佐ちゃん見たら堪らんってなもんで天井から即効参上な俺

「俺君!!!」始めは何事かと固まった理佐ちゃんだけど俺だって分かるとほっとして俺の名前を呼んで泣き出す

「理佐ちゃんもう大丈夫だからな」って抱きしめながら理佐ちゃんをチェックする俺

「ねぇ、どうしたの?」俺の視線に気づき不審がる理佐ちゃん

「悟空がさ絶対に宰相にヤラれてるはずだって言うからさ」

答えた瞬間俺に掌底気味にビンタ入れる理佐ちゃんに崩れ落ちる俺

返す刀で「オレクンダイスキ!オレクンダイスキ!」って緊箍児の呪文を唱えて悟空の頭を締め上げる理佐ちゃん

「人がピンチの時にゲスい話ししてんじゃねーよ」って俺と悟空を秒殺してドス効かせるくせに

「本当に怖かったんだから〜」
なんて泣き出しちゃいそうな理佐ちゃんだから好き