高校入学以来超美人の渡邉さんに片想い中の俺

3年になり同じクラスになったけど隣の席になれるなんて都合のいい話はなく
名前順の席順になってしまい渡邉さんは遥か斜め後ろの席に

「ちきしょう!これじゃわざと教科書忘れる作戦が使えないじゃないか・・・」頭抱える俺

それでもめげることなく渡邉さんになにかとちょっかい出しつづけた俺

その甲斐あって警戒心半端ない渡邉さんも少しずつ話してくれるようになって
今では理佐ちゃんなんて呼べるようなった今日この頃

そろそろデートに誘っちゃおうかな、なんて頃合いを見計らってたある日

たまたま教科書忘れて隣の席の今泉さんに見せてもらったんだけど

斜め後ろから理佐ちゃんの冷たい視線が・・・

ヤベエ、めっちゃ怒ってる・・・
でも待てよ?ヤキモチ妬いてるってこれ・・・めっちゃ脈ありじゃね

そんなわけで斜め後ろの席の理佐ちゃんの気持ちをさらに確かめるために今泉さんと楽しくお喋りする俺

気づけは今泉さんをずみ子と呼ぶまでに打ち解けてしまった俺

授業終了のチャイムとともにずみ子にお礼言い
『理佐ちゃんを嫉妬させ恋心に火を点ける作戦』の成果を確かめるべく理佐ちゃんのもとへ馳せ参じる俺

「ずみ子とか呼んでんじゃねーよ」
っていきなり理佐ちゃんにドス効かされて立ち尽俺・・・周りは昼休みだ

理佐ちゃんにドスを効かされて片想い強制終了の俺

哀しみにくれながら机に戻ると隣の席のずみ子から一緒にお弁当食べようとのお誘いだ

どうやら理佐ちゃんに振られた俺を慰めてくれてるみたいだ

遠い席の理佐ちゃんより隣の席のずみ子とあっさり乗り換える俺
ずみ子と一緒に食べようと慌てて学食に三色そぼろ弁当を買いに走る

いつかは理佐ちゃんの手作り弁当食べたいと思ってたけど過去は振り返るな俺

そんなこと考えながら教室を出ようとして何気なく理佐ちゃんを見たら

半べそかきながらお弁当を二人分ヤケ食いしてそうだから好き