「ヤベェ!?寝坊しちゃった」
隣の席の理佐ちゃんと相合い傘した翌朝

いつも通りに遅刻寸前に学校に到着の俺

「皆さんおはよう!」
息を整えつつ教室へと滑り込む俺にざわつく教室

「なんぞ?」
なにがなんだか分からず愛しの理佐ちゃんの隣の席へ

うん?理佐ちゃんめっちゃ顔が真っ赤だぞ
相合い傘した俺の顔見て照れてんのか?

「理佐ちゃん、おはよう」って声かける俺に小さくうなずく理佐ちゃん

やはり様子がおかしい・・・いつもなら遅刻寸前の俺を注意するはずなのに・・・

しかも、俺が理佐ちゃんに話しかけただけで一層ざわつく教室

「俺君・・・」小声で呟き黒板を指差す理佐ちゃん

「うん?」って黒板ね方を振り向く俺の目に飛び込んできた俺と理佐ちゃんの相合い傘

誰かに見られてたのか?

「付き合ってんのかよ〜?」なんて囃し立てるクラスメイト

ますます真っ赤な顔で下向く理佐ちゃん

「ちょっ、ちょっと待てよ!理佐ちゃんが困ってんだろ!」
理佐ちゃんのために声を荒げるもクラスの皆に囃し立てられてちょっと嬉しい俺

「たまたま俺が傘持ってたから駅まで入れてあげただけだよ」
嬉しいながらも真っ赤になってる理佐ちゃんを庇うために言い訳する俺

「そうだよ、理佐が俺君みたいなダメ男なんかと付き合うわけないじゃん」
俺の言い訳にあわせて酷いこと言う理佐ちゃんの親友志田さん

志田さんの言葉に傷つきながらも事態が終息してほっとする俺

授業開始と共に俺に教科書見せるために机を寄せる理佐ちゃん

またもヒュ〜ヒュ〜ざわつく教室

「ちょっと止めろ〜よ」ってやっぱり嬉しくてはしゃいじゃう俺に

「はしゃいでんじゃねーよ」ってドス効かすもいまいち迫力の無い理佐ちゃん

「なんか・・・恥ずかしいから教科書見せない」
なんて言いながら机を離しちゃいそうだから好き