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【物語】欅坂46orけやき坂46の小説 ★1【エロも可】
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0001名無しって、書けない?(庭) (9級) (アウアウカー Sac1-cQEv [182.250.243.44])
垢版 |
2018/01/21(日) 22:45:08.20ID:XF5pCaR8a
素人レベルからでも投稿できる小説スレです
ただし投稿作品に対するすべての中傷は禁止です

投稿者は多大な時間と労力をかけて
作品を投稿していますのでご協力をよろしくお願いします

この度小説スレと原案ありスレを統合しました

以下は原案ありの簡単な説明です

インスパイア、オマージュ、パロディ、パクリ、何でも結構です。
その原案も小説、戯曲、映画、テレビドラマ、マンガ以外にも、ルポルタージュやテレビのドキュメンタリーとかでもかまいません。
テーマだけでもOK、冒頭だけでもOKです。
少しでもかすったから原案ありだと書いた当人が主張するのなら、そう見なしてあげましょう。
「『パクった』と言ってるけどさ、全然パクってなく、それはお前のオリジナルじゃん」という非難はやめましょう。

あとは作家さん各々の良心に従い思うままに書いてください

最後に、このスレの投稿される作品はすべてフィクションであり
実在する人物や団体や建物等との関係は一切ありません
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0208名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.251.247.7])
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2018/02/08(木) 18:04:44.61ID:aez2PDRQa
>>205
マジですか・・・
理佐ちゃんの目に映り認識してもらえるとゆう俺の妄想世界においてはこれ以上無いであろう最上級の待遇なのにw

>>207
敬愛するチワンさんをそんな酷い扱いするわけないじゃないですかw


ちなみにまだお二人の出演終わってませんからw
0209名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.251.247.7])
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2018/02/08(木) 18:15:24.59ID:aez2PDRQa
>>206
ぺーちゃんと二人で仕事の時の拙いながらインタビューで頑張る理佐ちゃんが面倒見の良いお姉さんみたいでもっと見たいから運営にはWワタナベ諦めないで欲しいなぁ

しかし、大阪府さんは音楽にも造詣が深いですなぁ
0210愛しの嫁理佐ちゃん 第24話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.251.247.7])
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2018/02/08(木) 19:07:53.86ID:aez2PDRQa
「ねぇ、お母さんがたまにはご飯食べに来てって言ってるよ」
休日だと言うのに部屋でゴロゴロしてる俺に蔑んだ瞳の理佐ちゃん

「夜は明日から月曜日で仕事やだよ〜ってウダウダしたいからパスだね」って嫁の実家なんて気を使うだけの場所に行きたくない俺

「わざわざウダウダすんなよ」って厳しい理佐ちゃん

復職した直後こそ張り切って働いたもののすっかり元の腰かけ社員に戻ってしまった俺

月曜日なんて嫌いだ・・・

「またクビにされて泣いても知らないよ」って嫌み言う理佐ちゃん

「じゃあ、理佐ちゃんだけ夕飯ご馳走になって来なよ」
機嫌が悪くなりそうな理佐ちゃんの機嫌をとる俺

「私だけじゃやだ、それに俺君も連れてこいって言ってたもん」って駄々っ子な理佐ちゃん

「でも俺いない方がねぇ三郎も喜ぶでしょう、俺嫌われてるし」ってちょっと拗ねるふりするどうしても理佐ちゃんの実家に行きたくない俺

「お父さんのことねぇ三郎とか呼んでんじゃねーよ」ってすかさずドス効かす理佐ちゃん

「だいたい受験控えて大事な時期に理佐ちゃん家出禁になったせいで大学落ちたようなもんだからな」ってまだねぇ三郎を許した訳じゃない俺

「私ん家来てもエッチなことばっかり考えてちゃんと勉強してなかったじゃん」ってねぇ三郎を庇う理佐ちゃん

「だいたいあん時だって金玉蹴られたんだから俺の方が被害者なんだけどね」ってささやかな抵抗する俺

「うるさい!それより出かけるよ」気づいたらおめかし完了の理佐ちゃん

「どこ行くの?」おめかしして一段と綺麗になった理佐ちゃんに見惚れる俺

「やっぱり忘れてた・・・」って拗ねる理佐ちゃん


「本当に約束したかな?」理佐ちゃんに無理矢理着替えさせられ映画に付き合わされる俺

「約束したよ、もっとも俺君酔っ払ってたから忘れてんのかもね」なんていたずらっ子みたいに笑う理佐ちゃん

やりやがったなこのアマ・・・

どうやら酔うと理佐ちゃんの言うことは全部叶えてあげたくなっちゃう上戸につけこんで約束させられた様子の俺

奸計を用いて俺の競馬行く予定を潰すとは許せんな・・・
今後のこともある一丁ふて腐れて目にもの見せてやるか?
なんて考えてた俺だけど

「俺君とお出かけ嬉しいね」
なんて理佐ちゃんが腕組んで来たらどうでもよくなっちゃいそうだから好き
0211愛しの嫁理佐ちゃん 第25話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.251.247.7])
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2018/02/08(木) 20:41:34.94ID:aez2PDRQa
「良い映画だったね」
映画館を出るなり理佐ちゃんに感想を聞かれる前に機先を制する上映中ずっと寝てた俺
 
「ねっ、しばらくぶりに映画で泣いたかも」って感動してる理佐ちゃん

「俺も泣いちゃったもんなぁ」って理佐ちゃんに合わせて感想言う俺

「本当良かったよね、俺君はどのシーンが良かった?」

「良いシーンばっかりで絞るの難しいな・・・理佐ちゃんは?」

「私は断然ヒロインが好きな人と再会するシーンかな」って恋する乙女に戻ってる理佐ちゃん

「俺もそのシーンが一番だよ、理佐ちゃんも同じシーンだったのかよ、このデスティニーに乾杯」って理佐ちゃんと握手求める俺に

「調子合わせてんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「あんたはずっと寝てたでしょ」って丸っとお見通しの理佐ちゃん

と、そこに

「昼間からイチャイチャしてんな!コラ〜!!」 なんて酔っ払いのくだ巻くダミ声

「このチワン様の目が黒いうちは不純異性交遊禁止やぞ」って叫ぶ酔っ払いの片割れ

「そうやでいくらブスな女子高生でも連れて歩いとったらこの大阪府さんが許さんど」それに併せて叫ぶもう一人の酔っ払い

「うわっ、日曜日の昼間から高校生カップルに絡んでるなんて、きっとろくでもない奴らだね、関わらない方がいいよ」
ろくでもない二人組のダミ声に怯える理佐ちゃんの肩をそっと抱いてあげる優しい俺

「ねぇ、あの人たち見たことない」って俺に聞いてくる理佐ちゃん

「さあ、どうだろう?いずれにしろ理佐ちゃんは今回の人生はご褒美で観光旅行に来てるようなもんなんだから、わざわざあんなゲスな輩は目にしちゃダメだよ」
なんてとんでも理論で理佐ちゃんを過保護にしちゃう俺

「訳わかんないこと言ってんじゃねーよ」
って俺の陰に隠れながら記憶の糸を手繰る守ってあげたくなる可愛さの理佐ちゃん

「無理に思い出さなくても」って理佐ちゃんが知恵熱出しちゃうんじゃないかと心配する俺に

「やだ、なんか俺君がカッコ良かった気がするから絶対思い出すの」って言ってくれそうだから好き
0212愛しの嫁理佐ちゃん 第26話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.251.247.7])
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2018/02/08(木) 20:56:29.66ID:aez2PDRQa
「思い出した!高校生の時に私たちに絡んできた人たちだよ」
モヤモヤが晴れて目を輝かす理佐ちゃん

俺のカッコ良かった思い出はどうした?
なんて思いながらも

「あぁ、あいつらか」ってまったく覚えてないけど理佐ちゃんに調子合わせる俺

「俺君、あの子たち助けてあげなよ」って無茶ぶりしてくる気まぐれ理佐ちゃん

「助けてあげたいけど彼氏が彼女を守るチャンス潰したら悪いだろ」ってカッコ良く危機回避する俺

「なんでよ〜私に変なことしたらボコボコにして川に放り投げてやるって言ってくれたじゃん」

おい、おい、おい、俺が覚えていないの良いことにまたも話をでっち上げてるとしか思えない理佐ちゃん

「言ったとしたらそれは俺が世界一大好きな理佐ちゃんだからだよ、少なくとも彼氏がいるブスな女子高生を助けるためではないよ」 
君子危うきに近寄らず、ただし理佐ちゃんのためなら例外ありを地で行くクールな俺

「人の彼女をブスとか言ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

「ねぇ、助けてあげて」って頑張る理佐ちゃん

「ダメ、取りあえずは彼氏がひとりで頑張らないと助けてあげない、これは女の考えの及ばない世界の話だから理佐ちゃんも我慢して」
って危険に巻き込まれたくない一心で理屈を捻り出す俺

「うん、分かった・・・」って俺の屁理屈に納得しちゃう可愛い理佐ちゃん

そうこうするうちに誰かが通報したのだろう、あっさりパトカーで連行されるろくでもない二人組

「俺君もお酒飲んで競馬ばっかりやってるとあんなんなっちゃうよ」って哀れな二人組を見ながらマジトークの理佐ちゃん

「それは怖いな、あの人たちあれから8年もあんなことしてるんだもんな・・・反面教師にするわ」
って高3で初めて見た酔っ払いがそれから8年後にまだ同じことやってる事実に真人間になろうと思い直す俺

「でもお陰で私を守ってくれたカッコ良い俺君思い出したからちょっと嬉しい」
なんてまた俺の腕にしがみついて来る理佐ちゃんの目はやっぱりハートマークになってそうだから好き
0213お礼を言うスレの理佐ちゃん 第1話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.251.247.7])
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2018/02/08(木) 21:44:51.08ID:aez2PDRQa
高校入学とともに世界一の美人理佐ちゃんに一目惚れした俺
なんとか仲良くなりたいとは思うものの美人過ぎる理佐ちゃんにビビってるうちにもうすぐ卒業だ

そんなある日の放課後

先生に呼び出されて説教される俺
「こんな時間まで説教されてトホホだよ」って情けない俺に

「愚痴ってんじゃねーよ」なんて声かけてきたのは理佐ちゃんだ!?

可愛い顔してドスの効いた声だったな・・・なんて気持ちを隠しながら
「理佐ちゃんも居残り説教受けてたの?」って聞く俺

「あんたと一緒にしないで」ってクールな理佐ちゃん

「そうなんだ・・・」憧れの理佐ちゃんと放課後の教室に二人

いつか告白するぜなんて思ってた俺だけどいざ二人っきりになったら
ビビちゃって告白どころか早くこの場を去りたいと帰り仕度急ぐ俺

「じゃあ、帰るわ」って理佐ちゃんに声かけて教室を出ようとする俺に

「ねぇ、俺君のこと待っててあげたんだけど」なんてぶっきらぼうに言ってくれそうな理佐ちゃんにありがとうございますm(__)m
0214お礼を言うスレの理佐ちゃん 第2話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.251.247.7])
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2018/02/08(木) 21:57:37.87ID:aez2PDRQa
「俺君のこと待っててあげたんだけど」
なんて言ってくれた理佐ちゃんと一緒に駅までの道を歩いた昨日の俺

ちきしょう、なんで昨日みたいなチャンスをものに出来ないんだ!俺

情けないことに超美人の理佐ちゃんと二人で歩いてるだけでドキドキしちゃって・・・
結局、一言も言葉を交わすことなく反対のホームに消えてく理佐ちゃんの背中を見送った俺

しかし、そんなことがあったせいか理佐ちゃんに告白したい欲は高まるばかりの俺

授業中ことさら騒いぐ俺

先生を怒らせて今日も居残り説教を喰らう作戦の俺

もし今日も理佐ちゃんが待っててくれたら・・・

そんな期待を胸に居残り説教から教室に戻る放課後の俺

「居ねえじゃねーか!」って思わず叫ぶ俺

これが逃した魚はでかかったってやつか・・・

哀しみと寂しさを友に放課後の校庭を抜けて駅への道を歩く俺

昨日は隣に理佐ちゃんが居てドキドキ半端なかったな〜なんてあのドキドキが懐かしくなる俺

「あ〜理佐ちゃん戻ってこい」って思わず呟く俺の耳に

「置き去りにしてんじゃねーよ」って理佐ちゃんの声

慌てて振り向くと

「今日は部活あったから」なんて照れ隠しにそっぽむきながら呟く理佐ちゃん

帰っちゃったんじゃなくて部活出てた理佐ちゃん、真面目で可愛い

可愛すぎる照れ理佐ちゃんにビビってなんも言えない俺に

「わざと居残り説教されてんじゃねーよ」
なんて言ってくれそうな理佐ちゃんにありがとうございますm(__)m
0215名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.251.247.7])
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2018/02/08(木) 22:01:34.03ID:aez2PDRQa
片思い以上両想い未満も書きたいとお礼を言うスレでスレチネタ始めました

迷惑がられたらこっちに撤退してきますm(__)m
0216名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.251.247.7])
垢版 |
2018/02/08(木) 22:34:45.57ID:aez2PDRQa
気づいたらチワンさんと大阪府さんで3話も書いてしまった
本当は隣の席の理佐ちゃんとロマンチックなクリスマスを過ごす予定だったのに・・・

貴重な1日を返して欲しい気分です・・・
0217帰ってきた隣の席の理佐ちゃん 第36話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.50])
垢版 |
2018/02/09(金) 10:42:18.57ID:RU2P0lgVa
「なんてこった〜」
あれほど理佐ちゃんに大見栄切ったのにクリスマスのバイトを休めなくなった俺

「ちきしょう、バイト代2倍までは断れたのに3倍なんて言われたら断れないよ」
欲に目が眩んで理佐ちゃんを裏切った自分自身に憤る俺

ざわざわざわ

回りの群衆が騒ぐ俺を遠巻きに見ている

「ちっ、なに見てんだよ愚民どもが」って文句言う俺に

「愚民はあんたでしょ」なんて理佐ちゃんが群衆の波を掻き分けて俺の元に

「ちょっと目を離した隙になにやってんの、図書館で騒がないでよ」
俺に注意しながら群衆に謝る理佐ちゃん

理佐ちゃんのお父さんに出禁にされてしまった俺
仕方なく図書館で勉強することになったってわけだ

「意外と人多いね」って小声で喋る俺

「うん、分かったから勉強して」って連れない理佐ちゃん

「理佐ちゃん、理佐ちゃん、あそこに居る娘さ、本当は幽霊で俺たちにしか見えてなかったらどうする?」って集中力の無い俺

「どうもしない」ってやっぱり連れない理佐ちゃん

ちっ、つまんねぇな・・・

勉強に集中する理佐ちゃんの背中を突っつく俺

俺の手を無言で振り払う理佐ちゃん

挫けずに再度理佐ちゃんの背中を突っつく俺

「きゃっ!?」って可愛い悲鳴あげる理佐ちゃん

ガッツポーズ決める俺に

「ブラのホック外してんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃん

そして図書館を追い出される俺と理佐ちゃん

「もう帰る」って完全にへそ曲げる理佐ちゃん

「ごめんなさい、思ったより人が多くてはしゃいじゃいました」って謝る俺

「はしゃいだぐらいでブラのホック外されたら迷惑なんだけど」ってまだご機嫌斜めな理佐ちゃん

「でも彼女のブラ外す時は大概はしゃぐんじゃない」ってもっともなこと言う俺に

「うるさい!黙って!」ってキレる理佐ちゃん


「はぁ・・・どっか落ち着いて勉強出来るとこないかな〜」
って俺のために勉強するとこ探してくれそうだから好き
0218名無しって、書けない?(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
垢版 |
2018/02/09(金) 12:18:57.77ID:ZbNLypvnK
>>206
ブラザースフォーがカバーしてたとは知りませんでした
ついでにWikipedia見たらなんと最初はシモンズのデビュー曲用に作られたと知って二度びっくり

正直言って自分はWワタナベっていうくくりがあまりしっくり来てなかったんですが
これを読んで初めてイイじゃん!って思えました

>>216
申し訳ありません
…って何で自分が謝ってるの(笑)
0219名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.50])
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2018/02/09(金) 17:38:17.17ID:RU2P0lgVa
>>218
こちらこそ不充分なプロファイリングしかできずお二人の人物描写がいまいちで申し訳ねえっすm(__)m
0220帰ってきた隣の席の理佐ちゃん 第37話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.50])
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2018/02/09(金) 18:05:23.60ID:RU2P0lgVa
「どっか落ち着いて勉強出来るとこないかな〜」
俺のために勉強出来る場所を求めて嘆く理佐ちゃん

理佐ちゃん家を出禁になり、さらに図書館では回りに迷惑をかけてしまい四面楚歌な俺と理佐ちゃん

「理佐ちゃんからお義父さんに俺の出禁解くように頼んでよ」って嘆く理佐ちゃんに乗じて頼み込む俺

「無理だよ、私お父さんとあんま喋んないもん」って冷えた親子関係を吐露する理佐ちゃん

「そうなんだ」って相づち打つ俺

「うん、なんかお父さんって呼べなくてさぁ、ねぇってしか呼んだことないんだ」ってため息つく理佐ちゃん

なんや急に・・・?お父さんをお父さんって呼べないってなかなか闇が深そうだな・・・

「そう言えば、さっき図書館でなに騒いでたの?」お父さんの話題から話を逸らす理佐ちゃん

「理佐ちゃんごめん、クリスマスのバイトやっぱり抜けらんないんだ」
ここは誠意見せる時だとばかりに凄い勢いで土下座する俺

俺を見下ろす無言の理佐ちゃん

めっちゃ怒ってんのか?って恐る恐る顔をあげる俺に

「パンツ見てんじゃねーよ」って笑う理佐ちゃん

怒ってないのかな?

「たぶんこんなことになると思ったから愛佳たちの方断ってないから気にしないで」って優しく言ってくれる理佐ちゃん

「理佐ちゃん許してくれんの?」ってほっとする俺に

「クリスマスプレゼント期待してるからバイト代いっぱい貰ってきてね」なんて言ってくれそうだから好き
0221名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
垢版 |
2018/02/09(金) 19:05:37.43ID:qlbh8wkH0
>>216
不当な扱いを受けた上に、無駄だと言われるなんて…
菅井さん、一言↓

https://i.imgur.com/ccVgZVM.jpg
0222名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
垢版 |
2018/02/09(金) 19:07:32.55ID:qlbh8wkH0
『パブロック』

「ちっ、これやばいな」
僕はモニターとにらめっこをして、会社の行く末を占っていた。
パウエルFRB議長の就任日、NYダウ平均株価が大幅な下落を見せたのだ。
そのように書くと、パウエルさんが悪いかのような印象を与えてしまうが、別にパウエルさんの責任ではない。
アメリカにおける長期金利の急上昇が原因だ。株安は日本にも連鎖し、日経平均の下げ幅は一時1600円を超えた。

「何がやばいんですか?」
話しかけてきたのは、同僚の米さんだ。
僕の一年後輩でありながら、その能力を社長に買われ、すでに一年後の課長のポストを約束されている。
「株価、見た?」
「ええ、見ましたよ。これから先、大幅な変動が続くでしょうね」
「やばくない?」
「どうせ、うちの会社には関係ありませんよ」
「そうだといいんだけどね…」

始業のベルが鳴った。これから朝の定例会議が始まる。


「えー、見ての通り、うちの会社は危機的な状況にあります」
部長がスクリーンを棒で差し示した。収益のグラフは、今週の株価と同じ折れ線を辿っている。
「部長、やはり株安が原因ですか?」
僕は思い切って聞いた。会議の出席人数はそう多くないから、発言がしやすい。
と言うか、そもそも会社が少数精鋭という(小規模を隠したいだけにしか思えないのだが)方針のため、社員が少ない。
「あほ、うちはそんな大企業じゃないから関係あらへんわ」
部長は関西訛りで自信満々に言うが、業績が振るわないのは部長のせいだ。
可愛すぎる部長として雑誌に取り上げられ注目を浴びたまではよかったものの、その後調子に乗りすぎて会社を破綻寸前にまで追い込んだ。

「というわけで、今週のタスクは一発逆転のアイデアをプレゼンすること。期限は金曜日の午前十時」
「滅茶苦茶じゃねえか…」
「そこ、何か言うた?」
「いえ、何も言ってません」

部長はその「一発逆転のアイデア」で一度失敗した。というか、現在進行形で失敗している。
結局のところ、身の程をわきまえ、真面目に稼ぐのが一番である。
しかし、赤字を黒字にまで持っていくためには、画期的なアイデアで爆発的な利益を生むのが必須であることもまた事実だった。

つづく
0223名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
垢版 |
2018/02/09(金) 19:08:01.19ID:qlbh8wkH0
「そういえば何で今泉さんは部長になれたんだろう」
アイデアなど浮かぶわけもなく、僕は愚痴をこぼしながらとんがりコーンを指にはめて遊んでいた。
割りと自由な勤務スタイルのため、基本的に何をしても怒られない。
米さんはメモ帳にアイデアを書き出している。
「部長は上に媚びを売るのが上手かったんですよ」
「ああ、そんな感じするね。米さんは下手なの?実力あるのに」
「私、出世には興味ないんで。それに、媚び売るほど口達者でもないんで」
米さんはアイデアを書き続けている。使えそうなアイデアは山ほどあるが、部長は全て否定するだろう。
噂ではアップルのジョブズに憧れているらしく、会議では部下を頭ごなしに否定するスタイルを模倣している。
コンピューターも、高額なiMac proを導入し、性能を持て余している。

「先輩、今晩時間ありますか」
「お、何?珍しいね、米さんからお誘いなんて」
「違います、仕事です。マーケティングをしましょう」

うむ、実に頼もしい。彼女はまるでウォズニアックみたいだ。

つづく
0224名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
垢版 |
2018/02/09(金) 19:08:22.33ID:qlbh8wkH0
春の夜は、風が気持ちいい。
飲み屋街の道を通り抜ける間に、その風は汚れる。
僕と米さんは、比較的大きいパブに入った。
「いらっしゃいませ、何名様ですか」
スーツを着たウェイターがお辞儀をして出迎えた。
「客じゃないんだ、店長呼んでくれるか」
「かしこまりました」

僕たちは側のテーブルに座った。店内は、他のところに比べれば大きい方だ。
ステージでは、ロックバンドが音合せをして、来客に備えている。
「あぁ、マーケティング部の方ですか」
店長が出てきた。
「すみません、忙しい時間に。どうですか最近の調子は?」
「微妙ですね。やはり若い人にパブロックは受けませんよ」
「そうですか、ちょっと店内で様子を探ってもいいですか」
「どうぞご自由に。飲み物はまけときますから」

米さんはオレンジジュース、僕はビールを頼んだ。
マーケティングの基本は客と同じ目線になってみることであり、アルコールを体内に入れることで手っ取り早くそうなれる。
米さんはきょろきょろしている。前に来た時もそうだった。こういう店が苦手なように見える。
「米さんは座ってたらいいよ。俺が一人で行ってくる」
「え、でも…」
「変なやつに絡まれたら、大変だからね」

つづく
0225名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
垢版 |
2018/02/09(金) 19:09:08.98ID:qlbh8wkH0
僕はグラスを片手にステージの方に近づいていった。
まだ演奏は始まっておらず、客も疎らだ。
「あのすみません…ここいいですか?」
客の一人に声をかけた。
「おおいいぜ、ちょうど暇だったから。庭だ、よろしく」
「俺、こういう店は初めてだからどうすればいいかわかんなくて」
「なーにこの店は自由なのだよ。飲むもよし、演奏を聞くもよし。でも最近はパッとしないな」
「パッとしない?」
「ああ、レベルが低い。これなら理佐ちゃんの歌声の方が千倍いいよ」
「りさちゃん?誰ですか」
「お前さん知らないのか。今人気急上昇中のアイドル理佐ちゃんだよ。あぁ〜愛しの理佐ちゃーん」

僕は離れた。
夕方から酔っ払ってアイドルを応援しているような人に用はない。


「収穫ありましたか?」
4時間ほど店でマーケティングを続けたが、客が居ないのではどうしようもない。
米さんは米さんで色々やっていたらしい。ステージから離れて座っている若い女の子に声を掛け、調査をしていた。
そして調査を終え、お互いの口から出た共通のワードが、『アイドル』だった。
ロックバンドは古いらしい。


後編は明日にでも
0226名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
垢版 |
2018/02/09(金) 19:22:13.73ID:dzYv+cuPa
さりげなくリベンジされてるw
0227帰ってきた隣の席の理佐ちゃん 第38話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
垢版 |
2018/02/09(金) 19:48:47.85ID:dzYv+cuPa
「クリスマスに理佐ちゃんがやって来た♪」
朝から我が家にやって来た理佐ちゃんにテンション上がる俺

「朝から替え歌歌ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃんもちょっぴりテンション高めだ

「それに今日はイブで本当のクリスマスは明日だよ」って得意顔する理佐ちゃん

うっ・・・理佐ちゃん・・・そんなことたいがいの奴は知ってると思われ・・・無論俺も知ってる

「へぇ〜そうなんだ、俺全然知らなかった」
たまにぽんこつになっちゃう理佐ちゃんのために全力のへぇでうかつな俺を演じる優しい俺

満足気な笑顔浮かべる理佐ちゃんに報われた気がする俺

「ところで朝からどうしたの?」笑顔の理佐ちゃんの可愛さに見惚れながら聞く俺

「うーん?やっぱり顔ぐらいは見ときたくなっちゃって」ちょっぴり照れる理佐ちゃんにますます見惚れる俺


「明日は朝から私とデートなんだからはしゃぎ過ぎないでよ、未成年なんだから絶対にお酒なんて飲んじゃダメだからね」
バイト終わりの打ち上げに参加させられるだろう俺に釘を刺しバイトに送り出す理佐ちゃん


「やい!バイトの女子大生辞めちゃったってどうゆうことやねん?」って親戚のオッサンに文句たれるサンタコスの俺

「仕方ねえだろ、イブを一緒に過ごしてくれって告白したら音信不通になっちまったんだから」って逆ギレ気味な親戚のオッサン

「女房子供に逃げられた40過ぎのオッサンがクリスマス目指して女子大生に告ってんじゃねえよ、バカ野郎」って負けじとキレる俺

女子大生のミニスカサンタを密かに楽しみにしてた俺に

「てめえ、表出るかこの野郎!」ってマジギレの親戚のオッサン

「うっ・・・」元武闘派ヤンキーの迫力にビビる俺

逃げるように店の外に作られたケーキの特売売場に

「だいたい酒屋がクリスマスに便乗してケーキ売るってどうなんだよ」って愚痴る俺

こんなことなら理佐ちゃんとクリスマスを楽しみたかったなって哀しみの俺に

「サンタコスしてんじゃねーよ」ってドス声が

まさか!?

なんて振り向いたら理佐ちゃんが立ってそうだから好き
0228帰ってきた隣の席の理佐ちゃん 第39話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
垢版 |
2018/02/09(金) 20:29:08.54ID:dzYv+cuPa
「サンタコスしてんじゃねーよ」
クリスマスにサンタコスして酒屋特製ケーキ売ってる俺

そこに響くドス声

「まさか!?」って振り向いたら

俺を指差してギャハハ笑いする理佐ちゃんの親友志田愛佳・・・

「似てた?ねっ理佐に似てたっしょwww」ってゲラゲラ笑う志田

「うるせえ、俺が理佐ちゃんの声間違うわけねえだろ」って言い返す俺

「ジャンケンで負けちゃってさ買い出し」って勝手に喋る志田

「じゃあ、ケーキ持ってけよタダで良いから」って太っ腹な俺

「マジで」って喜ぶ現金な志田

「その代わりみんなで理佐ちゃんに優しくしてやってくれよな、今日は寂しい思いしてるから」ってどこまでも理佐ちゃん思いな俺

「うん?あんたなに言ってんの」って怪訝な顔する志田

「理佐ちゃんお前らとクリスマスパーティーしてんだろ?俺がバイトになっちゃったから」

「えっ、理佐来てないよ、あんたとデートだからってお店の予約キャンセルしちゃったから理佐の分」

「うん?理佐ちゃん俺がバイト休めないの見越して断らなかったからって言ってたんだけど・・・」

「あちゃ〜あんたに気を使ってそう言ったんだねきっと、理佐は優しいから」

「マジか・・・?」志田の言葉に立ち尽くす俺

「あんたバイト何時までか知んないけど電話ぐらいしてあげなよ」なんて言い残して帰る志田愛佳

なんてこったい・・・このままじゃ理佐ちゃんの高校生活最後のクリスマスが寂しい思い出になっちまう

居ても立ってもいられず理佐ちゃん家に駆け出す俺

きっと理佐ちゃん寂しくて泣いてるだろうから好き
0229帰ってきた隣の席の理佐ちゃん 第40話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/09(金) 20:56:58.08ID:dzYv+cuPa
「ヤベエ〜理佐ちゃん家出禁なの忘れてたよ」
志田愛佳から理佐ちゃんがひとりぼっちかもなんて匂わされて駆け出したサンタコスの俺

理佐ちゃん家の駅まで走ってきた青春な俺

しかし、理佐ちゃんのお父さんから出禁にされてるの思い出し駅前で頭抱える俺

「ママ、サンタが頭抱えて喚いてるよ」俺を指差す子供

「しっ、指差しちゃダメ」って子供の手を取り早足で歩き去る母子

「そうだスマホで理佐ちゃんを呼び出そう」ナイスアイデアな俺

「って、スマホ置きっぱなしだよ〜」またも頭抱える俺

酒屋を飛び出して2時間近く 

ようやく理佐ちゃん家まで来た俺

うん?理佐ちゃんの部屋電気点いてないな・・・

なんとか理佐ちゃんに気づいてもらう方法はないもんかと理佐ちゃんの部屋を睨む俺

そうこうするうちに理佐ちゃんのお母さんが玄関に出てきた、ラッキー!

「お義母さんすいません」って声かける俺

俺を見るなり腹を抱えて笑う理佐ちゃんのお母さん

「お隣がサンタがずっと理佐の部屋見てるって電話くれたから、もしかしてと思ったら」って笑いが止まらない理佐ちゃんのお母さん

「はあ、ストーカーだと思われたんですかね」って笑い過ぎな理佐ちゃんのお母さんをどうしていいか分からない俺、理佐ちゃん早く出てきてくれ〜


「えっ、出かけちゃったんですか?」
理佐ちゃんのお母さんから理佐ちゃんが2時間ほど前に出かけたと聞いてまたも立ち尽くす俺

もしかしたら理佐ちゃんも俺のこと探してくれてそうだから好き
0230帰ってきた隣の席の理佐ちゃん 第41話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/09(金) 21:34:53.62ID:dzYv+cuPa
「愛しの理佐ちゃんどこ行った〜」
取りあえずスマホを取りに戻ろうと酒屋へ引き返す俺

「財布ぐらい持って出りゃ良かったな、そもそも理佐ちゃん家に駆け出す前に電話しとけば良かったんだよな」ってそれじゃドラマチックにならねえだろな俺

疲れ果てて酒屋に戻るとケーキ売ってるミニスカサンタの後ろ姿が

マジか!?女子大生戻って来たやんって急に元気出る俺

しかしミニスカサンタの威力は凄いなめっちゃ行列してるじゃん・・・

「お疲れ様で〜す、配達から戻りました」ってめっちゃスタイルの良いミニスカサンタの後ろ姿に声かける俺に

「ウソついてんじゃねーよ」って正真正銘なドス声

「理佐ちゃん・・・」事態が飲み込めずに立ち尽くす俺

「なんかおじさんが一人で困ってたから・・・」なんて説明になってねえよな理佐ちゃん

完璧過ぎる理佐ちゃんのミニスカサンタに見惚れる俺に

「ジロジロ見てんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃんだけど

俺にミニスカサンタコス見られて顔が真っ赤です


「なんでここ分かったの?」確か理佐ちゃんには酒屋の場所教えてないはずの俺

「愛佳が素直になれバカって電話くれたんだ」ってケーキ売る合間に教えてくれる理佐ちゃん

あいつ・・・良い奴だなって志田を見直す俺

「それで俺の代わりにバイトしてくれてたんだ」って納得な俺

「俺君がバイト放り投げて私の家に行っちゃったからね」ってイタズラっぽく笑う理佐ちゃん

「なんで知ってんの!?」ってびっくりな俺

「お母さんから俺君がサンタになって私にプレゼント持ってきたみたいって電話あったんだ」って笑う理佐ちゃん

「私も愛佳から電話もらってすぐ飛び出しちゃったからすれ違いになっちゃったんだね、俺君もでしょ?」  

「うん、俺も志田から聞いて理佐ちゃんひとりぼっちなんじゃないかと思ったら居ても立ってもいられなくなっちゃって・・・」

って俺の言葉が終わらないうちに

「ありがとう」
なんて俺の肩に頭預けてきそうな理佐ちゃんだから好き
0231帰ってきた隣の席の理佐ちゃん 第42話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/09(金) 22:43:17.49ID:dzYv+cuPa
「お〜い朝だぞ〜早く起きて〜」
眠ってる俺の耳に響く世界一心地良い声

「う〜ん、ミニスカサンタの理佐ちゃんとスカートめくりごっこは止められないムニャムニャzzz」 
見てる夢と心地良い声の相乗効果で天国に居るみたいな俺

「ちょっと夢で私に変なことさせないでよ」って俺を揺すり起こす理佐ちゃん

「うーん、なんで理佐ちゃん居んの・・・?」って寝ぼけ眼の俺

「今日は朝から私とデートの約束でしょ」って俺から布団を剥ぎ取る理佐ちゃん

「まだ7時だよ」ってあんた何時に家出てきたんだよな俺

「いいから起きて、朝ごはん冷めちゃうよ」って布団をたたみ始める理佐ちゃん

よく見たらエプロン姿の理佐ちゃん

「昨日の朝俺君のお母さんに頼まれたの日帰りで出かけるから俺君のことよろしくって」

「また二人だけで出かけたのかよ〜理佐ちゃんにまで迷惑かけて」って呆れる俺

「別に迷惑じゃないよ」って楽しそうに朝ごはんの用意してくれる理佐ちゃん

うむ、確かに迷惑じゃないかも・・・いや、むしろ嬉しい

「はい、どうぞ」ってご飯よそってくれる理佐ちゃん

「うむ、ありがとう」ってちょっと旦那様気取りの俺

「ところで俺の枕元になんかなかった?」って理佐ちゃんに聞く俺

「えっ、なんにもなかったよ」って答える理佐ちゃん

「そう」
って答える俺を見つめる理佐ちゃん

目と目が合うとどちらともなく自然に微笑みが漏れる二人

幸せだ、枕元に置いといた昨日理佐ちゃんが着てたミニスカサンタコスがどっか行っちゃったけど幸せだ

せっかくバイト代負けるかわりにゲットしたのに・・・お母ちゃんがどっかにしまったのかもしれないから帰ってきたら聞いてみよ

「理佐ちゃんこれ、昨日渡しそびれちゃったから」って理佐ちゃんにクリスマスプレゼント渡す俺

「わあ、嬉しい」ってピョンピョン跳ねて喜ぶ理佐ちゃん

「そんな大したもんじゃないから期待しないでね」って予防線張る俺

「ううん、俺君が私のために選らんでくれた物ならなんでも嬉しいの」なんて健気な理佐ちゃん

「開けてもいい」って目を輝かせて聞く理佐ちゃん  

「どうぞ」ってうなづく俺

「地下鉄・・・路線図・・・」固まる理佐ちゃん

「理佐ちゃん電車の路線図好きだろ」って得意顔の俺に

「うん・・・好き・・・」って微妙な表情しそうだから好き
0232名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/09(金) 22:44:42.37ID:dzYv+cuPa
プレゼントがNGワードとか、クリスマスや誕生日の話が書きづらい・・・
0233名無しって、書けない?(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
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2018/02/10(土) 07:58:28.13ID:hA5u6HWwK
>>232
プレゼント は1レスで2個まででしたっけね
厄介ですよね
0234名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
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2018/02/10(土) 18:29:14.45ID:23JU1kXU0
>>226
売られた喧嘩は積極的に買っていくスタイルな大阪府ですw
0235名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
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2018/02/10(土) 18:34:32.54ID:23JU1kXU0
>>231
もなちゃんの口調がリアル
クリスマスはまだまだ先ですね〜
0236名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
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2018/02/10(土) 18:35:11.57ID:23JU1kXU0
「じゃあ、次、六番の方どうぞ」
会社では、アイドルのオーディションが終わろうとしていた。
あの今泉部長が、アイドル企画にOKを出したのだ。
さらに、この企画に対する予算も、予想を上回るものであり、社内では部長に奇異の目を向ける者もいた。

「オーディションの合格者には、後日、郵便を送ります」
今泉部長が、若い女の子たちに言った。

受験者の運命は、部長の独断により決定した。以下、その寸評である。
石森『歌は上手いが、これといって長所がない。不合格』
上村『歌は上手くないが、かわいい。合格』
小林『歌は上手いが、地味。不合格』
長沢『歌は上手くないが、不思議なオーラがある。合格』
平手『歌もダンスも高いレベルにあり、表現も素晴らしいが、年齢制限により不合格』
渡辺『歌は上手くないが、絶世の美女。合格』


そして、オーディションからわずか5日後のこと。
会社に合格者が集められた。
今泉部長が咳払いをした。
「えー、早速ですが君たちには、今日、ライブをやってもらいます」
上村、長沢、渡辺の三人はポカンとしていた。


「やっぱりね、下手な子ばかり集めて上手く行くわけがないんですよ」
僕がテーブル席に向かうと、米さんはカシスオレンジを飲みながら、部長に悪態を付いていた。
「歌なんか、練習すれば上手くなるでしょ」
今泉部長も反撃に出た。
「なりませんよ。才能がものを言う世界です」
「二人とも止めてください。まだお客さんいますから」

つづく
0237名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
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2018/02/10(土) 18:37:22.64ID:23JU1kXU0
僕は再びステージの方へ向かった。
この間のおじさんが一人でビールを飲んでいた。
僕は近づく。
「すみません、よろしいですか。」
「ああ、この前のお兄ちゃんだね」
「実は、こう云う者でして…」
僕は名刺を渡した。おじさんは酔って目の焦点が合っていない。
「今日のステージどうでしたか?」
「まだまだだね。成長の余地はあるけど。」
「どうすれば売れますかね…」
「あのな、アイドルってそんな簡単なもんじゃねぇんだよ。なんで、近頃のアイドルが大人数編成か分かるか?」
「ダンスをきれいに見せるためですか?」
「ノン、ノン…」
おじさんが人差し指を振った。かなりウザい。
「ファンに可能性を与えるんだよ。人によってな、好みは違うんだよ。だから、もし誰かさんの目に一人の子が引っかかれば、グループ全体の利益になる。」
「じゃあ、多い方がいいんでしょうか」
「ノン、ノン。何事もバランスだよ。人数は自由だが、似た子ばかり集めてもダメなんだ。」
「でも、統一感が失われてしまうのでは?」
「アイドルって、不思議だよな…グループには特定の色があるのに、メンバーは誰一人その色に染まってなかったりするもんなんだよ。君、理佐ちゃんって知ってる?彼女はね…」

つまらない戯言に付き合っている暇はなかった。

「可能性か…」僕はつぶやく。
誰にだって可能性はある。そう彼女たちにだって。
部長と米さんのところへ向かった。


「人生って、わからんもんやね」
米さんがカーテンを開けた。
かつてデスクワークに従事していた彼女は、今や誰もが知っている歌手になっていた。
「今日は?」
「収録、歌番組の。夕方には帰ってくるから」
「あの子たちも一緒?」
「うん、もちろん。みんなでやらなきゃ意味ないから」

パブロックに始まったアイドルグループは、今日もファンたちを熱狂の渦に巻き込むだろう。
彼女たちに幸あれ、Rock you!

おしまい

にしても、ニャンコ先生凄いですね
Rock you を言い当てたなんて
0238名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/10(土) 22:03:55.92ID:PSRjGf19a
>>237
俺の口を使って大阪府さんの渡邉理佐論聞きたかった・・・

ニャンコ先生のは予言と言うよりあのスレに神が宿っててニャンコ先生が書いたことを実現させてると信じてる!
ニャンコ先生僕のお願いたのんますm(__)m
0239お礼を言うスレの理佐ちゃん 第3話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/10(土) 22:45:27.96ID:PSRjGf19a
「理佐ちゃんまだかな?」
2日連続で幸運が微笑んだせいか、理佐ちゃんと並んで帰る喜びを知ってしまった俺

放課後誰よりも早く教室を抜け出して校門で理佐ちゃんを待ち伏せしてるってわけだ

「おかしいな?今日は部活無いはずだぞ」って首を傾げる俺

すると4、5人でこっちに向かってくる女子たち

最後尾に理佐ちゃんを発見する俺

どうやらどこぞのファミレスで駄弁ってくようだ

俺のことなど眼中にないかのように楽しそうに話す女友達たちと理佐ちゃん

俺の前を通りすぎて遠ざかる理佐ちゃんの後ろ姿・・・

「今日も理佐ちゃんが追いかけてきてくれるかも」
なんて淡い期待がシャボン玉のように弾けて立ち尽くす俺に

女友達たちに見えないように振り向いた理佐ちゃんが手でごめんねのポーズしてくれそうだから好き
0240名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/10(土) 22:47:47.02ID:PSRjGf19a
>>239
終わりを「ありがとうございます」でしめるはずが
癖で「だから好き」と書いて完全にスレチしてしまいました、、、涙
0241名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-Fo8Z [182.251.247.47])
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2018/02/10(土) 23:36:09.29ID:WgjEh2pZa
>>233
2個までOKとは知らなかったです
次は上手く使いたいですね
0242名無しって、書けない?(空) (ブーイモ MM71-60VJ [202.214.230.63])
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2018/02/11(日) 09:37:36.44ID:veQOflCsM
青く高い空を画す巻き雲が、晩秋の微風に幾つもの白い尾を棚引かせていた。
河川敷の公園は澄み渡る秋空から垂れ込む冬の気配でひどく冷えていたので、尾関はベンチコートを脚下まで閉めて寒さに震えている。
そんな様子を見て、齋藤は不意に遠く土手の電信柱を指差して、
「ねえ、尾関、競走しない?あそこの電柱まで」
尾関は驚いた。
「急に何言い出してんの?走ったら髪の毛が乱れるじゃん。もうすぐ私たちの撮影の番だよ」
「いいじゃん。負けた方がスタバ奢りね」
そう言い残して齋藤は駆け出した。
「あ、待ってよ」
尾関もそれに続いて堤の階段を駆け上がる。
「ねえ、待ってってば」
土手道を二人はひた走る。
そのとき追い風が立った。背中を風が押しているのがわかる。浮いているような、空を飛んでいるような、そんな気がした。
電柱の少し手前で齋藤を追い抜いて、柱に手を付ける。
「勝った!私が先に着いたよ!」
「尾関スタイル健在じゃん。私の奢りね。今のうちに頼むもの決めておいてよ。いつもみたいに後ろに人が並んで気まずい思いをしたくないし」
齋藤は息を弾ませながら笑う。
路端の尾花をさらさらと騒がせる木枯らしの風はそのまま二人の背中を吹き過ぎて、遠くの空へ溶けていった。
「そう言えば、ふーちゃん」
尾関は肩を上下させて、
「少し前、永遠が欲しいって言ってたよね。今ね、その気持ち、何だかわかった気がする」
齋藤は柔らかい顔で黙って頷いて、少ししてから、
「そろそろ戻ろうか。またヘアメイクさんに整えてもらわないとね」
二人の頭上を舞う一朶の赤い葉が、間近に冬が迫っていることを知らせていた。
0243名無しって、書けない?(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
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2018/02/11(日) 11:35:28.84ID:qZjSxellK
>>242
欅ちゃんは土手を駆け上がる姿が日本一似合うアイドルだと密かに思ってます(笑)
まさに一片の絵のような作品ありがとうございます
0244名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイWW f557-G7on [58.94.38.100])
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2018/02/11(日) 12:01:35.07ID:GJT3iTLE0
>>242
文体そのものに印鑑でも押しておられるんではないかというくらいに、
特徴的な造形をした美文ですね
しかし、やっと冬も終わりかけ、梅も花ひらく準備をしているこの時期に、
哀愁漂う晩秋の物語を読むと悲しい気持ちになります
庭さんのクリスマスもそうですけど、人はみな、現在とはズレた季節感のものを書きたくなるもんなんですかね
0245大阪府の俺くんによる庭さんのためのスピンオフ(大阪府) (ワッチョイWW f557-G7on [58.94.38.100])
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2018/02/11(日) 12:52:17.56ID:GJT3iTLE0
米さんはレコーディングのため、出かけていった。
室内に一人取り残され、暇だった。僕は小銭入れを携え、店に向かった。

流石に午後三時から飲んだくれるほど暇では無いのか、庭のおじさんはまだ来ていなかった。
僕はステージに目を向け、自分の目を疑った。
おじさんが、ステージに上がり、設営の準備をしていた。
テキパキと指示を出していた。
深夜の酔っぱらいとは、全く別の人に見える。

「いやぁ、腰が痛い。理佐ちゃんに揉んでほしいものだよ」
おじさんがステージを降りてきた。
「もしかして、毎日手伝っておられたのですか?」
「うん、まあ手伝いというか義務だよね。俺、社長だし」
「社長…あ!もしやあなた、あの正体不明の社長ですか」
「いかにも。ところで今日は君に話したいことがあってね」
「何ですか?」
「愛しの嫁、理佐ちゃんについてだよ」

「その昔、秋元康という人物がいただろ?」
「ああ、AKBとかやってた人ですね」
「俺は生まれ変わりなのさ。かつて彼がアイドルに手を出したように、俺は理佐ちゃんと結ばれた」
「クズ野郎ですね」
「まぁ、聞け。理佐ちゃんは、アイドル概念を変えた、言わばアイドルの革命児なのだよ」
「聞いたことありませんね」
「それもそのはず。彼女はアイドルでありながら、最もアイドルには遠い存在だった

「ん?理佐…あ、あの世界を股にかけるリサワタナベですか!」
「な、知ってるだろ。ポストシャネルの誕生に世界は湧いたものだよ」
「ああ…そうでしたか。とんだ御無礼を」
「なーに構わんよ」

そう言って、庭のおじさんはタブレット端末を取り出した。
スカイプの画面を開き、その大成功者と会話を始めた。
「どうしたの急に?」
「理佐ちゃん、今からそっち行っていいかな。ちょっといい気分なんだ」

おわり
0246名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイWW f557-G7on [58.94.38.100])
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2018/02/11(日) 12:53:50.92ID:GJT3iTLE0
何か、こういうことではない気がする…w
0247名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.44])
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2018/02/11(日) 16:55:03.47ID:XZxq/W/Ea
>>242
投稿ありがとうございますm(__)m

美しい文体が作り出す余韻がまだのこっています
0248名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.44])
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2018/02/11(日) 17:00:54.31ID:XZxq/W/Ea
>>245
理佐ちゃんがとんでもない大物に成り上がってるw
0249愛しの嫁理佐ちゃん 第27話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.44])
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2018/02/11(日) 19:06:00.43ID:XZxq/W/Ea
「うん、わかった、なるべく早く行くよ」
映画見終わってご飯食べてたらお義母さんから電話かかってきてなんか話してる理佐ちゃん

早く行くよとか言っちゃってるってことは実家に行くのはもう規定路線か・・・

「お母さんが持って帰って欲しい荷物があるから車で来てくれって」


そして理佐ちゃんを乗せて故郷茨城に車を走らせる俺

「心から好きだよ理佐ちゃん♪抱きしめたい♪茨城の天使を見つけたのさ♪」って車の運転には理佐ちゃん替歌が必須な俺に

「替歌歌ってんじゃねーよ」ってドス効かす助手席の理佐ちゃん

「お義母さんとねぇ三郎誘ってカラオケ行く?」って乗り気じゃなかったけど理佐ちゃんとドライブしてるうちに自然とテンション上がる俺

「親の前で替歌歌われたら最悪だからやだ」ってにべもない返事の理佐ちゃん

まぁいいや、お義母さんを誘い込んで無理矢理カラオケの流れをつくっちゃるって前向きな俺

「あれは理佐ちゃんのGスポットGスポット♪」って軽快にステアリングをさばきながら替歌再開の俺に

「人の名前で卑猥な替歌歌ってんじゃねーよ」って再びドス効かす理佐ちゃん

「理佐ちゃん・・・」俺の天使にして女神たる理佐ちゃんがGスポットの意味を知ってることに愕然とする俺

「なっ、なによ・・・」ショック受けてる俺に戸惑う理佐ちゃん

「理佐ちゃんがGスポットの意味を知ってるのがちょっと・・・」って落ち込み隠せない俺

「なんでよ、こっちは26才愛しの嫁設定なんだから多少はいいでしょ」って開きなおる理佐ちゃん、ほっぺ膨らませて拗ねる仕草が可愛い



「げっ!?めっちゃ片づけの真っ最中じゃん、絶対手伝わせるために呼ばれてるじゃん、俺ハメられてるよ〜」
理佐ちゃんの実家に着いてみたら理佐ちゃんのお母さんとねぇ三郎が荷物を絶賛仕分け中で頭抱える俺に

「うるさい!うちのお母さんが悪巧みしたみたいに言わないでよ」って文句言う理佐ちゃん

「思ったより早かったわね」って俺と理佐ちゃんの到着を喜ぶお母さん

「お義父さん、お義母さんお久しぶりでごさいます、本日はお招きいただきありがとうごさいます」

理佐ちゃんの両親には気に入って貰いたくて態度一変して深々お辞儀する俺

そんな俺に冷めた視線むけてそうな理佐ちゃんだから好き
0250愛しの嫁理佐ちゃん 第28話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.44])
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2018/02/11(日) 19:55:08.48ID:XZxq/W/Ea
「疲れたよ〜ねぇ三郎ずっと俺のこと無視だし・・・たぶん明日は仕事行けない、いや・・・行かない」
日曜日だというのに渡邉親子の奸計にはまり理佐ちゃんの実家の荷物整理を手伝わされ疲労困憊の俺

理佐ちゃんのお母さんとねぇ三郎の目を逃れて理佐ちゃんの部屋で愚痴ってるってわけだ

「お疲れさま〜」なんて陽気にビール出してくれる理佐ちゃん

なんか良いことあったのか?

「なんかね、お父さんとお母さん出かけなきゃいけないから帰りに好きなもの食べてけってお小遣いもらっちゃった」って笑顔の理佐ちゃん

「お義父さんすいません、大してお役にも立てなかったのにお心遣いしていただきまして」って早速ねぇ三郎におべっか言う俺

「理佐にあげただけでお前にあげたわけじゃねーよ」

「うっ・・・」ねぇ三郎の大人げない態度に心折れる俺


「俺君〜どこ行ったの〜帰るよ〜」
理佐ちゃんが俺を探してる声が聞こえる

ねぇ三郎に心折られ理佐ちゃんの部屋の押入れでいじけてる俺

理佐ちゃんが部屋に入ってきた気配に息を潜める俺

愛しの嫁に半べその顔なんて見せたくないのだ

そんな俺の気持ちとは裏腹に静かに開くふすま

「見つけた」ってささやく理佐ちゃん

その優しい笑顔を見たら辛抱たまらず泣いちゃう俺

「うん?どうしたの?」って優しく聞いてくれそうな理佐ちゃんだから好き
0252愛しの嫁理佐ちゃん 第29話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.47])
垢版 |
2018/02/11(日) 20:46:04.68ID:etR+ySbsa
「俺君のことイジメてんじゃねーよ」
心無い言葉で俺の心を折ったねぇ三郎にドス効かす理佐ちゃん

「今度俺君泣かしたら絶交だからね」ってねぇ三郎に最後通牒突きつける理佐ちゃん

理佐ちゃんの剣幕にタジタジのねぇ三郎

理佐ちゃんの手前仲直りする俺とねぇ三郎


「大事なの忘れてるわよ」って帰ろうとする俺と理佐ちゃんを呼び止める理佐ちゃんのお母さん

「これは理佐のだからそっちで引き取ってね」言いながら俺にダンボール箱預けるお母さん

「うん?私のってなに?」ってお母さんに聞く理佐ちゃん

「あんたの宝物でしょ、高校卒業して上京する時に大事に保管しといてって言ってたじゃない」って答えるお母さん

「あっ!」って何かを思い出した理佐ちゃん

なにげなくダンボール箱覗き込む俺に

「俺君見ちゃダメ」って叫ぶも時遅し

俺の目に飛び込んできたあの日のミニスカサンタのコス

「あいたたた・・・」っておでこに手を当てる理佐ちゃん

「なんで理佐ちゃんがこれ持ってんの?」って事態が掴めない俺

「イブの翌日に俺君の家に行ったら俺君が枕元に置いて寝てたから・・・」困った顔して話す理佐ちゃん

通りでいくら探しても出てこなかったわけだ・・・


「クリスマスじゃないけど理佐ちゃんがやってきた♪」帰りの運転もやっぱり替歌歌ってる俺

「字余りで歌ってんじゃねーよ」って楽しそうにドス効かす理佐ちゃん

しばらくぶりにお母さんとねぇ三郎に会ってたのしかったのかな?

「理佐ちゃん、ちょっと真面目な話いいかな?」楽しそうな理佐ちゃんに賭けることにした俺

「なに?急に真面目な顔して」って理佐ちゃん

「ラブホ寄ってかない」ってラブホテルのネオンにやられちゃった俺

「珍しく真面目な顔してるかと思ったら」
苦笑いする理佐ちゃんだけどNOじゃないのは一目瞭然

ハンドル切ってラブホに突入しながら
「ミニスカサンタさんになってくれる」ってちゃっかりお願いする俺に

「調子に乗ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐ちゃんだけど

ミニスカサンタになってくれそうだから好き
0253名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.47])
垢版 |
2018/02/11(日) 20:47:36.35ID:etR+ySbsa
>>251
アダルト理佐ちゃん登場w
0254名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイWW f557-G7on [58.94.38.100])
垢版 |
2018/02/11(日) 20:50:50.01ID:GJT3iTLE0
>>248
理佐ちゃんの根には優しさがいっぱいなので、その性格上社長とかは無理でしょうね
0255名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイWW f557-G7on [58.94.38.100])
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2018/02/11(日) 20:52:58.10ID:GJT3iTLE0
>>251
謎の完成度w
0256名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.47])
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2018/02/11(日) 21:06:56.12ID:etR+ySbsa
>>254
そうですね、理佐ちゃん頭悪いわけじゃないけど答え出すまでちょっと時間かかるから
今の時代にビジネスで成功するのは難しいかも・・・

あと基本ビビりで流されやすいからリーダーには不向きですかね

ただ打ち解けると気の強さが出てきたり負けず嫌いな一面もあるので良き会社員になれそう

最も理佐ちゃんなら社長秘書になってもらって業務は社長である俺がやるので
横から褒めてくれたり励ましてくれるだけの楽な仕事だけしていただきたい
0257名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.47])
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2018/02/11(日) 21:08:35.42ID:etR+ySbsa
理佐ちゃん早く元気になってくれ
0258お礼を言うスレの理佐ちゃん 第4話(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/12(月) 07:45:53.41ID:VXrxUqJ+a
昨日の放課後理佐ちゃんと帰りたくて偶然を装おうために校門で待ち伏せしてた俺

しかし、世の中そんなに甘くはなくて理佐ちゃんは友達たちと俺の前を通り過ぎて行っちゃった
もうダメや〜って試合終了かと思いきや去り際理佐ちゃんからのごめんねポーズ

「あれは一緒に帰れなくてごめんねってことだよな・・・」
世界一美人と言っても言い過ぎどころか言い足りない状態の理佐ちゃんへの淡い憧れが恋心に変わり始めた俺

そんなこと考えてたせいか電車乗り過ごして遅刻する俺

みんなの前で先生に怒られる俺

憧れの理佐ちゃんに情けない姿見られちゃったなって落ち込みながら自分の席に向かう俺

クールビューティな理佐ちゃんの視線が辛くて下向きながら理佐ちゃんの横を通り過ぎる俺に

「遅刻してんじゃねーよ」って小さな声でドス効かす理佐ちゃん

ビビって振り向いたら優しい笑顔で俺を元気づけてくれそうだからありがとうございます
0259【On The Dunes・1】(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
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2018/02/12(月) 16:18:14.47ID:vpHjdZDGK
サク、サク、サク、サク

足元から乾いた音がする。
一面に広がる真っ白な砂。

ヒュウウ…

時折、強めの風が吹いて私の髪を揺らす。
ポニーテールにしてこなかったら髪が目に入っちゃって大変だったわ(笑)。

そして地面にはその風で巻き上げられた砂が作ったきれいな紋様が。
砂紋とか風紋とか言うやつだね。
とっても綺麗で、たくさん出来てる。

「砂紋豊作か(笑)」

おっと、バカなこと言ってる場合じゃなかった。
どこに向かってるんだろ、私…?

上を見ればどこまでも真っ青な空。
でもなんか…青空が違う(笑)。
そして目の前にはどこまでも続くかのような一面の砂丘の風景。

その中を1人でパーカー姿で歩いてる私。
とりあえず、とりあえず…目の前にある丘を目指すことにした。
丘の向こうに何かがある気がするから。
0260【On The Dunes・2】(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
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2018/02/12(月) 16:20:01.25ID:vpHjdZDGK
予感は当たった。

丘の上にたどり着くと、向こう側には砂浜と海が広がっていた。
海にはいくつもボートが浮かび、カップルらしい人たちが語り合っている。
砂浜にも幸せそうな親子連れが。

…その風景がみるみるうちに涙で歪んでいく。

アイドルになって3年目。昨日も握手会があった。
もうすぐ18歳を迎える私にもたくさんのお祝いの言葉やお花をいただいて
4月から始まる大学生としての生活にもたくさんの励ましをいただいて
本当に嬉しかった。

その一方で
心無い言葉を投げかける人もいる。
自分では気づいてない人もいるんだろうけどね。

人間は残酷な生き物だ。
自分はもちろん、他のメンバーの話を聞いても、私はすごく心が苦しくなる。
言葉は人の命を奪うことだってできるんだ。

悔しいから平気な顔して振る舞ってるけど
私だって普通の女の子なんだよ。

目の前の風景を見ていると、こうした普通の幸せが海の彼方に流れて消えていってしまうような錯覚に陥りそうになる。

いや…錯覚じゃないのかな?

その時、また一陣の風が吹いた。
0261【On The Dunes・3】(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
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2018/02/12(月) 16:23:54.65ID:vpHjdZDGK
次の瞬間、目を開けると
海は消えて
一面の砂丘に変わっていた。

再び青空と砂丘だけの風景になった。
その時…

男「紫外線は大丈夫ですか?お嬢さん」

急に声をかけられて振り向くと、黒い帽子に黒いスーツの白髪混じりの紳士が立っていた。

米「は、はい…紫外線…ですか?」
男「砂丘は意外と紫外線が強いですからね。天気が良ければなおさらです。ここではご婦人は日傘を使われる方が多いものですから」
米「あ、そうなんですか。私、初めて来たもので…」
男「だと思いましたよ。あまりお見かけしないお顔だったものですから」

そう言うと紳士は微笑んだ。

米「おじさんはよく来られるんですか?」
男「ええ、人生に疲れると来るんですよ」
米「ここに来ると元気が出るんですか?」
男「そんなこともないですがね。何せ空と砂しかないですから(笑)」
米「じゃあ、どうして?」
男「言われてみれば…なぜですかね(笑)?」

私の質問に紳士は首を傾げながらそう答えた。

男「でも確かに何もないのがいいのかも知れませんね。ここに来るとね、人生ってジョークみたいだなって思えるんですよ」
米「ジョーク…ですか?」

男「人生、深刻に考えるだけが能じゃないってことです。例えばここは一面の砂丘です。どっちに行けばいいかなど全然わからない。それに空を見てください」

紳士が指差した真上の空には燦々と輝く太陽があった。

男「あの太陽、あそこから動かないんですよ。だから東西南北だってわからない」

なるほど、さっき感じた「青空が違う」はこのためだったのか。

男「だから立ち止まってどこに向かうかじっくり考えててもほとんど意味がないんです。とにかく自分が何となく行きたいほうへ進めばOK。つらいことが多少あったって歩き続けるだけ。それが人生だって実感するんですよ」

なんか上手いことまとめられた気もするけど、確かにそうなのかな(笑)。
気づくと私の涙は乾き、笑顔になっていた。
0262【On The Dunes・4(終)】(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
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2018/02/12(月) 16:26:44.77ID:vpHjdZDGK
男「じゃ、私は先を急ぎますから、これで」
米「え…?」

紳士は私に黒い帽子を差し出した。

男「紫外線除けにでも使って下さい。あまり足しにはならないかも知れませんが」
米「でも…おじさんは…?」
男「私はもうあまり先がありませんからね(笑)」
米「そんな…」
男「では、またいつかお会いできたら…あ、いや、ここで会わなくて済むほうがいいのか(笑)」

紳士はそう言うと、しっかりした足取りで砂丘を登っていった。

米「どうかお元気で」

私はピースサインで紳士を見送った。
http://o.5ch.net/12sqq.png

―了―

※実は洋楽ネタでもあります
ドナルド・フェイゲン『On The Dunes』
http://www.youtube.com/watch?v=7t_sYFblCvM
0263名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
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2018/02/12(月) 17:59:45.52ID:1B/hopLb0
>>262
昨年の夏、砂の美術館までの日帰り旅行を強行し、強風のせいで髪ベタベタになりながら帰宅した私にとっては、好きな題材ですw
フェイゲンさんのこの歌は初めて聴いたんですが、ビリー・ジョエルの『Just the Way You Are』にどことなく似たオシャレな音楽でございますな
にしても、だんだん米さんが綺麗な女になっていくなぁ
https://www.youtube.com/watch?v=HaA3YZ6QdJU
0264名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/12(月) 18:00:14.33ID:VXrxUqJ+a
お久しぶりの投稿乙でありますm(__)m

おっさんと一緒に米さんも三途の川渡らされちゃうのかと思いました
0265名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイ f557-jA6l [58.94.38.100])
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2018/02/12(月) 18:11:17.08ID:1B/hopLb0
庭さんとわずか30秒のニアミスでちょっと気持ち悪い振替休日の夕暮れだよ
このスレにも変な神がいるかもしれませんねw
0266名無しって、書けない?(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
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2018/02/12(月) 18:23:30.30ID:vpHjdZDGK
>>263
>>264
ありがとうございます
昨日お絵描きスレに上げた絵を使って何か書きたくなってでっち上げてみましたが
全く勘が戻りませんね(笑)

ちなみに曲のほうはさすがにスティーリーダンの片割れだけあってジャジーにおしゃれに仕上げておりますが
中身は孤独と人生の行き詰まりを歌ったいかにも私が大好きな曲です(笑)
0267名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/12(月) 19:01:06.12ID:VXrxUqJ+a
>>265
小説スレに宿りし欅の神様!
理佐ちゃんを僕のお嫁さんにくださいm(__)m

浮気もしません、キャバもおパブも風俗も金輪際足洗います!
僕の生涯は理佐ちゃんを大切にし幸せにすることに捧げます
よしんば幸せに出来なくても理佐ちゃんが僕を幸せにしてくれると思います
いや、理佐ちゃんをお嫁さんに出来たら即幸せになってます
よろしくお願いしますm(__)m

その代わりと言ってはなんですが・・・

大阪府さんとチワンさん
それと>>251の画伯さんとたまに声かけてくださる理佐ちゃんのお父さん

この4人に一山いくらのブスを与えてくれてかまいません

よろしくお願いしますm(__)m
0268名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/12(月) 19:06:47.99ID:VXrxUqJ+a
>>266
なかなか考えさせられる歌詞ですよね
しかし、復帰作に米さんとドナルドフェイゲンの組み合わせをもってくるあたりが流石のチワンさんです
0269名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/12(月) 19:19:53.61ID:VXrxUqJ+a
>>267
理佐ちゃんをお嫁さんにする引き換え条件が大阪府さんとチワンさんの不幸2人分では足らない気がしたので
罪の無い画伯と理佐ちゃんのお父さんまで不幸にしてしまった・・・
0270名無しって、書けない?(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
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2018/02/12(月) 19:24:47.92ID:vpHjdZDGK
>>268
過分なお言葉ありがとうございます
まあ現実はこうなんですが(笑)↓
毎回ブログ写真とかを絵に描くだけじゃ能がないじゃん?

何か他の題材とかないかな?

他の有名な絵と組み合わせるとかどうかな?

そんなさなかに、たまたま5chでAKB48のチーム8の中野郁美ちゃんのスレが目につく

そうだ!鳥取砂丘の植田正治の写真なんかいいかも

誰を組み合わせるか考えながら欅ちゃんブログをチェック

米さんの写真が後ろ向きだから描きやすそう

絵が完成

なかなか気に入ったから久しぶりにこれを題材に何か書いてみるか

そういえば砂丘が題材の大好きなあの曲があるじゃないか

なので全てたまたまですm(_ _)m
0271名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/12(月) 19:32:01.23ID:VXrxUqJ+a
>>270
米さんをチョイスした理由が不憫だぁ、、、涙
0272冬の華の理佐ちゃん(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/12(月) 20:29:24.43ID:VXrxUqJ+a
聳え立つ大きな門が道に影を落とし始めていた

「そろそろか・・・」
そう呟いて稔侍は煙草の火を消して車から降りる
あと数分後に目の前の門から出てくる男を待つために

車の横に直立不動で立つ稔侍

今年で37になる男、それもその筋の男である稔侍が顔に緊張感を走らせて待つ相手が
いかな者であるのか想像に難くはない

稔侍が時間を確かめようと時計を見るのと同時に大きな門の横にある鉄製のドアが嫌な金属音とともに開く

「お疲れ様でした」
ドアが開くと同時に中腰になり膝に手を置きドスの効いた声を出す稔侍

その稔侍を無視して看守と一言二言話し頭を下げる男

男の荷物を慌てて引き取り車の後部座席のドアを開ける稔侍

「すまねえな」稔侍に一言声をかけて車に乗り込む男


「兄貴、15年間ご苦労様でした」車を走らせると同時に改めて男に挨拶する稔侍

15年・・・その月日が長いのか短いのか塀の中で何度も男は考えていた
その間に元妻は死にその妻との間に出来た子供が18才になったことを思えば、やはり長いのだろう

「理佐ちゃんのアルバイトしてる花屋見ていかれますか?」稔侍か男に声をかける

男は15年前に対立組織のトップを弾き塀の中に入る際、
妻に離婚届を送り当時3才だった理佐にも生涯名乗り出ないと決めていた
それが愛する妻子への男なりのケジメだったのだろう

「理佐ちゃん、姐さん生き写しの凄い美人になりましたよ」
離婚して2年後不慮の事故で元妻が亡くなり施設に預けられた理佐
塀の中の男の代わりに陰になって見守ってきた稔侍がまるで自分の娘を自慢するように話す

今、理佐が通う大学の学費も施設への寄付とゆう名目で稔侍が出していた

「お前まさか?」一瞬男の表情が険しくなる

「大丈夫です、兄貴は離婚してすぐ死んだことになってます、無論ヤクザだということも理佐ちゃんは知りません」
男の険しい表情に緊張しながら答える稔侍

稔侍の言葉に男の表情が弛む

「すまねえな、お前には何から何まで世話をかけちまって」
窓の外を流れる景色を眺めながら男が稔侍に侘びる

「なに言ってんですか、本来ならば俺が殺らなきゃいけなかった相手です」ハンドルを握り絞めながら呟く稔侍

街角にはぽつりぽつりと雨が落ち始めていた
0273名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.48])
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2018/02/12(月) 20:30:30.71ID:VXrxUqJ+a
俺が出ないの書いてみたけど難しいなw
0274名無しって、書けない?(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
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2018/02/12(月) 20:59:05.41ID:vpHjdZDGK
>>273
いや、イケてますよ。大丈夫です(笑)
私もさっきのでダジャレ入れまくるのをガマンできましたから(笑)←それとこれとは違う?
0275名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイWW f557-G7on [58.94.38.100])
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2018/02/12(月) 21:12:12.45ID:1B/hopLb0
>>273
アカン…庭さんが本気出してもうた
そして今気づいたんですが、庭さんの文章には句読点がなかった
もうこれ僕にとっては驚愕の事実ですよ
なぜ、1年も気づかなかったんだろうか
固有名詞体言止めのせいかな

>>267
レス数を御賽銭とするならば庭さんが一番納めておられるはずなので、
神様はいざという時に味方しそうですね
そしてお絵かきを絵馬の数とするならばチワンさんがその方面で技術力を発揮しておられるので、
やはり神様は微笑むでしょうね
僕は地道に祝詞をあげて、美しい雅楽を考え出すのみにございます、神様
0276名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.3])
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2018/02/12(月) 21:38:46.61ID:uzypSBqja
>>274
俺は理佐ちゃんを呼び捨てしてるのがとんでもなく不遜なことしてる気がして罪悪感が・・・

>>275
なにを隠そうこのスレで皆さんの読むまで「、」や「。」で文章を終るの知らなかったんです
で使い分けがまだイマイチなので「。」は一切使わず「、」は気分で使ってます

学校ほとんど遊びに行ってただけなんで文章のルール知らないんですよねw
0277冬の華の理佐ちゃん2(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.1])
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2018/02/12(月) 22:24:19.66ID:I7Mf9gsQa
組織の本部に着く頃には雨は本降りになっていた

「すぐに出てくるからここで待っててくれ
」稔侍にそう言って車を降りる男に本部の玄関前に待機していた若い者が駆け寄り傘を差しかける

「ありがとうよ」
若い者から無理矢理傘を奪う男

偉ぶった態度は極力避ける、それが男の流儀だ

「相変わらず意固地だぜ・・・」15年前と変わらない男の姿に苦笑いしながらも嬉しそうな稔侍

ここに着くまでの道中でなんとか理佐のアルバイトしている花屋に行くことを男に納得してもらった稔侍

男の代わりに理佐を13年間見守ってきた稔侍である
今も何かあると相談してくる理佐に父親のような愛情を持つのも無理はない

それに稔侍は知っていた
理佐の母親が理佐に父親が生きていると亡くなる直前に話してしまったことを

さっき話が出た時にいっそ話してしまおうかと思った稔侍ではあったが
自分が生きていることを理佐が知っていると知ったらますます意固地になって理佐には会わないだろう
長年男の舎弟としてともに修羅場を潜ってきて男の生き様を知り尽くした稔侍にはそのことが痛いほど予見出来た

遠目でも良い、亡き妻に生き写しの理佐を見れば男の心境にも変化が起きるかもしれない
今はそう願うばかりの稔侍であった


「待たせたな」そう言って車に乗り込んできた男

男を追って若頭補佐二人が若い者を従えて本部の玄関まで出てくるのが見えた
待った方がいいかと躊躇する稔侍

「構わねえ、出せ」静かに呟く男

「何があったんですか?」ちらちらとバックミラーで本部の方を気にする稔侍に

「気にしてんじゃねーよ」小さくドスを効かせてシートに身体を沈める男

「なんだよ?」
稔侍が笑いを堪えているのに気づき怪訝な顔で尋ねる

「すいません、あまりに似てたもんで」

「似てる?」稔侍の言葉に再び怪訝な顔になる男

「理佐ちゃんもたまにそうやってドス効かすんですよ」そう言って嬉しそうに笑う稔侍

そんな稔侍に苦笑いするしかない男 

理佐のアルバイトする花屋に着く頃には雨はあがっているだろうか?
0278冬の華の理佐ちゃん3(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.1])
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2018/02/12(月) 23:09:52.87ID:I7Mf9gsQa
理佐の居る花屋に向かう間、ひっきりなしに稔侍の携帯が鳴る
その度にバックミラー越しに男に訴えかける稔侍

「電源切っちまえ」稔侍に命じる男

どうせ用件は分かっている
男は本部で若頭に引退する旨を伝えていた

これは妻と幼い理佐を残して服役することになった時から決めていたことだ

もとより命を奪った相手への改峻の情など男は持ち合わせていない
しょせん殺らなけれぱ殺られる世界に生きる修羅同士のことだととうに思い極めていた

しかし、妻と理佐は違う

二人のことを考えたら組織が自分への功績に報いるために用意した椅子に安穏と座ることなど男には到底できるはずもない


「おかしいな今日は居るはずなんですが・・・」
理佐がアルバイトしている花屋の向かい側にあるカフェで稔侍が呟く

「帰るぞ」若い大学生や社会人の中で居心地の悪さを感じていた男が不機嫌に呟く

「すいません」男に侘びながら後をついてくる稔侍

男の背中が心なしガッカリしてるように見えたのは稔侍の気のせいばかりではあるまい

カフェの外に出ると雨はあがっていた

ふと騒がしさに気づき目をやると花屋の横にあるガレージに人だかりが出来ていた

「止めてください」
そう言ってチンピラに掴まれた手を振りほどく美しい娘

理佐・・・亡き妻に生き写しの娘に思わず心の中で呟く男 

「そんな言い方ねえだろ!お前目当てにどんだけ花買ったと思ってんだよ!なあ〜」
理佐を怒鳴り仲間に向かって声かけるチンピラ

「兄貴、理佐ちゃんです」稔侍が絡まれてるのが理佐だと気づき慌てる

「なんでお花買ったからってあなたと付き合わなきゃいけないんですか」
チンピラたちに囲まれながらも気丈に言い返す理佐

「稔侍、あの気の強さは俺じゃなくて母親似だろ」そう言って笑う男

15年ぶりに見た理佐の中に亡き妻と自分に似たものを感じたのだろうか

遠くで車のクラクションが鳴り響いていた
0279冬の華の理佐ちゃん4(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.1])
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2018/02/13(火) 00:03:42.98ID:zRHje7ixa
街の喧騒は男を15年前に戻すかのように続いていた
対立組織のトップを狙い潜伏生活に入る日の朝

「すぐに帰ってくるから良い子にしてろよ」そう言って頭を撫でる男に
「うん、良い子で待ってる」満面の笑みで答える理佐

その時だった、

「きゃっ!?」理佐の悲鳴に我にかえる男  

どうやらリーダー格の男に背後から何かされたらしく
さっきまでの気の強さが嘘のように怯えた表情の理佐
本能的に理佐の元に歩き出す男

そのまま背後からリーダー格の頭を掴みビルの壁に顔面を叩きつける男
4発5発、地面に転がるリーダー格
その顔面を靴の先で蹴りあげる
動かなくなるリーダー格

「なにされた?」突然のことに息を呑む理佐に尋ねる男
「こいつ何した?」理佐が答えられないと見ると立ち竦むチンピラたちに尋ねる男
「尻触りました・・・」男と目を合わすこともできずに下を向いたまま震えながら答えるチンピラたち
「こっちの手か?」そう言ってリーダー格の右腕の肘に踵を打ちおろす男
生木を割ったような音とリーダー格の悲鳴が鳴り響く
「それともこっちか」無表情に左腕の肘にも踵を打ちおろす男

またもリーダー格の悲鳴が鳴り響く
泣きながら許しを乞うチンピラたち

「いいか良く聞け、あの娘に手が触れたら手を折る、足が触れたら足を折る、分かったらとっとと消えろ」
リーダー格を抱えて逃げ出すチンピラたち

「大丈夫か?」そう言って理佐の頭を撫でる男

「やり過ぎ・・・」小さい声で呟く理佐

「えっ?」理佐の声が小さすぎて聞き返す男

「いくらなんでもやり過ぎ、両腕折っちゃうなんて可哀想じゃん、それにおじさんが逆に捕まっちゃうよ」 聞き返した男に思い切り声出す理佐

「そりゃあ、気づかなかった」チンピラを気づかう理佐に苦笑いする男に

「笑ってんじゃねーよ」ってドス効かす理佐

遠くからパトカーのサイレンが聞こえてくる

「理佐ちゃん後で連絡する」理佐にそう言って男の手を引っ張る稔侍


「ちょっと気は強いけど良い子に育ったな」そう呟いて車のシートに深々と身を沈める男

その様子をバックミラー越しに見て満足そうな笑みを浮かべる稔侍

窓の外をパトカーのがすれ違って行く
0280冬の華の理佐ちゃん5(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.1])
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2018/02/13(火) 01:34:19.45ID:zRHje7ixa
朝早くからドアを叩く音が鳴り響いていた

すでに起きていた男が鍵を開けると同時に血相を変えた稔侍が飛び込んでくる
「兄貴、足洗うってどういう事ですか?」そう言って男に詰め寄る稔侍  
「ずっと前から決めてたことだ」言いながら着替え始める男

「オヤジさんなんと言ってました?」
組長への挨拶に本家へ訪れた帰り道
稔侍がバックミラー越しに聞いてくる

「喜んでくれてたよ、めでたいってな」素っ気なく呟く男

実際オヤジの本音だろう
自分が今の地位に就くのに最も功績のあった男
そいつがどれだけの地位を求めてくるか戦々恐々としている所に足を洗いたいと言ってきたのだ

「ところで、昨日のことだけどよ」稔侍に誘いかけるように男が水を向ける
「あの連中ならうちの者に身元調べさせて2度と理佐ちゃんに近づかないように脅かしときます、最も昨日の様子じゃそんな必要ないかもしれませんが」バックミラー越しに男の顔を見て笑う稔侍

「ありゃ、足洗う人間のやることじゃないですよ、それとも娘を思う親心ってやつですかね」稔侍が男をからかうように笑う

「俺は死んだことになってんだ、今さら親心なんてねえよ」そう呟き外を見る

「理佐ちゃんには俺の恩人ってことにしましたから、それと俺は理佐ちゃんには輸入家具を扱う会社の経営者ですから」
確かにヤクザというよりは会社経営者の方が合っている風貌の稔侍ではある

「しかし、なんだって俺まで連れて来いなんて言ってんだ?あいつ・・・」
男が何者か理佐に聞かれた際に稔侍に男をもう一度連れて来て欲しいと頼んだ理佐

もう理佐には会わないと決めていたはずの男の気持ちを揺るがすには充分過ぎた


「自分で呼んどいていつまで待たすんだあいつは?」不機嫌に男が呟く

やはりカフェは落ち着かないのだろうか?

 「ごめんなさい」そう言いながら男と稔侍の待つテーブルに待ち合わせの時間よりきっちり1時遅れてやってきた理佐

窓の外は雪がちらつき始めていた
0281冬の華の理佐ちゃん6(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.1])
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2018/02/13(火) 01:54:11.44ID:zRHje7ixa
理佐がコートの肩に乗った雪を払うたびにカフェに居る男たちの視線が集まる

理佐がコートを脱いで座るのを待ちかねたように男の説教が始まる

「自分が呼びつけておいて遅れてくるなんて社会人失格だぞ、待ち合わせ場所より早く来て待ってるぐらいじゃないとダメだろうが」

最初は自分が遅れたこともあり大人しく聞いてる理佐だったが

「ねぇ、お父さんみたいなこと言わないでよ」男に言い返す理佐

理佐の言葉に動けなくなる男
無意識に父親として振るまってしまっていた自分に驚く

「そうだな、すまん」そう言って黙る男

「ねぇ、急にどうしたの?」男の態度に戸惑う理佐

「理佐ちゃん、それより今日はどうしたの?」慌てて助け船出す稔侍

男の態度の豹変に後ろ髪引かれながら稔侍に答える理佐 

「頭をね、撫でて欲しいの」ちょっと恥ずかしそうに呟く理佐
「頭を撫でる?」理佐の言ってる意味が分からず戸惑う稔侍

そのやり取りをそっぽ向いて聞いている男
15年間会っていなかったのが嘘のように理佐に情が移っていくことに戸惑いを覚えていた

「ねぇ、聞いてる」理佐が突然男の耳元で声を出す

「ああ、すまん」

「今度はおじさんが撫でてみて」そう言って頭を出す理佐

何がなんだか分からないまま理佐の頭を撫でる男

理佐の頭を撫でた瞬間甦る15年前の記憶に慌てて手を離す

「やっぱり」そう呟く理佐

「おじさんの手、私のお父さんの手にそっくり」嬉しそうに呟く理佐 

理佐の呟きになんと答えていいか分からず戸惑う男

15年前と同じ雪の季節が近づいていた
0282名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.1])
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2018/02/13(火) 01:55:34.64ID:zRHje7ixa
頭痛くなってきた・・・
0283冬の華の理佐ちゃん7(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.1])
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2018/02/13(火) 02:53:05.34ID:zRHje7ixa
駅前の大時計か正午を告げていた
待ち合わせの時間にやや遅れ気味の男は自然に足早になる

「遅刻してんじゃねーよ」男の姿に気づいた理佐が小さな声でドスを効かせてくる

「待ち合わせは早く来て待ってるぐらいじゃないとダメだろうが」1週間前の男の説教を真似する理佐
「お前から誘って来たんだから俺が早く来て待ってる義務は無いだろ」会うたびに子供っぽくなる理佐に苦笑いする男

「屁理屈言ってんじゃねーよ」イタズラっぽく笑う理佐

理佐からランチに誘われるようになって今日で3回目だ
最初は断りを入れていた男だったが理佐が自分に死んだと聞かされてる父親の面影を見ていることが嬉しくて抗えなくなっていた

「ねぇ、聞いてる」ランチの間も理佐の話は続く、まるで15年間の空白を埋めるように


そんなある日
稔侍が相談あるから時間を作って欲しいと電話をかけてきた

「すいません勝手言いまして侘びを言いながら部屋に入ってくる稔侍
稔侍の難い表情に嫌な予感を覚える男
「筋者が堅気に相談なんて穏やかじゃねえな」稔侍をリラックスさせるために軽口を叩く
「実は理佐ちゃんのことなんですが・・・」そう言って重い口を開き始める稔侍

「ストーカーか・・・」稔侍の車が走り去るのを窓から見送りながら呟く男

気味の悪い男につきまとわれていると理佐から相談を受けた稔侍が調べたところ
理佐につきまとって居る男はある組織のトップに近い幹部の倅で稔侍でもなんとかすることが出来ないらしい

「さて、どうしたもんか」呟く男

「おじさんが先に来てくれたの始めてだよ」待ち合わせ場所に男が来ているのを見て理佐が大げさに驚く
「今日は俺にご馳走させてくれよ」そう言って理佐を最高級レストランに連れていく男

「おじさん高そうだからやっぱり割り勘でいいよ」目の前に並ぶ料理を見て理佐が呟く
「気にすんなよ、俺が理佐にしてやりてえんだ」そう言って理佐の頭を撫でる男

「始めて名前呼んでくれた」
理佐に言われて、名前を呼ぶのを避けていたことを思い出す男
15年前のように理佐を名前で呼んでしまたらもう戻れなくなると分かっていたから・・・
0284名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.1])
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2018/02/13(火) 03:51:32.51ID:zRHje7ixa
終わらない・・・
0285冬の華の理佐ちゃん8(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.1])
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2018/02/13(火) 03:51:53.75ID:zRHje7ixa
お昼休みを過ぎた公園には人もまばらで冬の寒さをひとしお感じさせた
天気予報どおりに夜は雪が降るのだろう

「ご馳走様でした」
公園のベンチに座ると改めてお礼を言う理佐

「ねぇ、なんで急に名前呼んでくれる気になったの?」何かを期待するような理佐の眼差しに気づいた男の脳裏にある疑惑が閃いた

まさか・・・父親が生きてるの知ってるのか・・・
そして俺をその父親だと思っているのか?

確かめたい誘惑に耐える男

確かめてどうする?

今さら人殺しが父親だと知って理佐にとってなに一つ言いことなどあるまい
そう自分に言い聞かせて15年間圧し殺した思いだ

「たまたまだよ」男の素っ気ない言葉に気落ちする理佐

「バイト戻るね」そう言いながら立ち上がろうとする理佐を男の手が引き戻す

「なあ、なんでストーカーのこと俺に話さなかった?」男の目が理佐の目を見据える

「俺は稔侍より頼りねえか?」何も言わない理佐に捲し立てる

「痛いよ」男に握られた手を振りほどく理佐

「大したことじゃないから」そう言い訳する理佐

「部屋に盗聴器しかけられてアパートのドアやポストにイタズラされて何回か襲われかけてんのにか?稔侍の話しじゃかなり危ない奴らしいじゃないか」
「稔侍さんなんでおじさんにそんなことまで話してんの?」

再び沈黙する二人

「おじさん・・・私のお父さんなの?」絞り出すように聞く理佐

「君のお父さんは何年も前に亡くなってるだろ」つとめて冷静な声で話す男

「君なんて呼ばないでよ、お父さんに君なんて呼ばれたくないよ・・・」そう言って泣き出す理佐

「残念だけど俺には子供なんていないよ」理佐に言って公園を立ち去る男

親子だなんて名乗らなければ一時悲しむだろうがいずれ俺のことなど忘れる

予報より早く降りだした雪がアスファルトを覆い始めていた
0286地平線の名前(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 04:06:51.41ID:ar2MhTST0
ここの皆様に影響を受けて書いてみました。


ここは中央総武線東中野駅から徒歩20分のボロアパートけやき荘。その一室で眠る男がいる。

ノックの音で目を覚ました。僕は友達がいない。だから、この部屋をノックするのは家賃の催促をする大家くらいだ。頭を書きながら軋るドアを開けた。
淡い色のワンピースにつば広の帽子。手には紙袋を下げ、艶のある長い黒髪の女性が立っていた。
「はじめまして。私こんど隣に引っ越してきた菅井友香と申します。」友香が風 に攫われそうなつば広の帽子を手で抑えながら言った。
「あっ、ああ」言葉が喉の奥で絡まって出てこない。しばらく人とコミュニケーションをとっていないからだ。
「よかったらこれどうぞ。」友香は紙袋を僕に渡した。風月堂。たしかそう書かれていた。忘れもしない五月二日。これがはじめての出会いだった。
0287冬の華の理佐ちゃん9(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.5])
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2018/02/13(火) 04:38:09.08ID:q90Wht4na
お昼過ぎに降りだした雪は夜半過ぎには積もり辺り一面を白銀の世界に染めていた

ストーカーの部屋を見張りながら稔侍に電話をかける男
「ああ、連れて帰ってくれたか?理佐な父親が生きてるの知ってたよ、いや言ってねぇ、俺は一時理佐の前を横切っただけの存在で良いんだよ、俺になんかあったらよお前理佐の父親になってくれないか・・・」
話しの途中でストーカーが出てきたことに気づき電話を切る

「お前誰だ?」前に立ち塞がる男に警戒心を露にするストーカー

「お前ヤクザの倅なんだって、胸ポケットの膨らみは拳銃か?」ポケットに手を入れたままストーカーに近づく男

「てめえ、サツか?」ストーカーの狼狽から察するにやはり胸の膨らみは拳銃のようだ

「どこ行くつもりだ」ストーカーの目を見据えながらさらに近づく男

「あん、てめえに関係ねぇだろ、狙ってる女をこいつで脅かして物にしに行くんだよ」
激高するストーカーの狂気を孕んだ瞳に1日遅れていたら理佐の命が危なかったと胸を撫で下ろす男

男の声に辺りの家の灯りがつき始める

もっと騒げ、目撃者は多いほど良いんだ
もうすぐ警察も来るだろう

ポケットに入れた手をストーカーに向けてさらに踏み出す男

誰かか通報したのかパトカーのサイレンが近づいてくる

「てめえ、何考えてんだ?」身の危険を感じて叫ぶストーカー

「お前の親父が対立してる組織のもんだよ」そう言ってさらに近づく

「サイレンの音聞こえねえのかよ」怯え始めるストーカー

「もうそこまで来てるな、早いとこケリつけるか」
男がそう言った瞬間

ストーカーが拳銃をぶっ放す

弾かれたように後方に倒れる男

ポケットから手を出しストーカーに見せる

「丸腰の相手に全弾打ち込んだんだ、下手したら一生刑務所暮らしだな、お前余罪もたくさんありそうだしな」苦しい息の中からストーカーに呟く男

駆けつけてきた警察がストーカーを逮捕したのを見届けると同時に男の息も絶えていた



0288名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.5])
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2018/02/13(火) 04:40:22.28ID:q90Wht4na
投稿ありがとうございますm(__)m

新しい作家さん大歓迎です
0289名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.5])
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2018/02/13(火) 04:44:29.47ID:q90Wht4na
>>287
高倉健の冬の華を原案に始めたはずが最後はクリント・イーストウッドのグラントリノになってしまったw

やっぱり文体や創作スタイル変えるって難しいw
0290名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-MKfN [182.250.243.5])
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2018/02/13(火) 04:47:01.92ID:q90Wht4na
>>286
名作めぞん一刻を彷彿とさせる雰囲気ですね
0291地平線の名前(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 05:07:13.41ID:ar2MhTST0
雨は昨日からふり続ける。どんよりと重たい雲が私を見下ろす。タクシーに乗って街へ出ようか。黒いコートを着込んで赤坂見附のマンションを出る。タクシーの泊まる繁華街へ歩くあいだ雨はやんでしまった。傘を閉じる。
0292地平線の名前(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 05:08:48.95ID:ar2MhTST0
その間に信号は赤へと変わってしまった。私の前には手を握る老夫婦。二人は一体どんな景色をみてきたのだろう?握り合う手を見つめながらもう2度と会えない彼女の名を呟いた。不思議だ。瞼を閉じると鮮やかに蘇るあの日の花火。
0293地平線の名前(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 05:10:12.52ID:ar2MhTST0
「ねぇ、由依」握り合う手、カランとなる下駄。
「何?」朱色と黄の混じった簪が音を立てる。いつもよりずっと綺麗な彼女の瞳を見つめる。
「もうすぐ、花火始まるよ。」
「急がなきゃ。」
私は彼女の柔らかい右手を握り返した。二人に確かなものはなにもない。
0294地平線の名前(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 05:10:58.02ID:ar2MhTST0
父からのお下がりでもらった黒の甚平が宵闇に溶ける。
人混みの中。午後7時。大きな爆発音が響いた。叫び声。花火よりはずっと、生々しい音。
「由依」
彼女の手が離れた。
0295地平線の名前(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 05:11:43.94ID:ar2MhTST0
青信号が点滅する。老夫婦はもう居ない。右手の温もりが生々しく残る。あれからもう14年も経つ。煙草とアルコールの匂い。タクシーを見つけ乗り込む。行き先を告げると白髪の運転手は黙って発進した。
助けをもとめる声。泣き叫ぶ女の声。新聞の地方面に小さく乗ったその記事。いまでも諳んじることができる。
「花火大会で爆発 露店のガスタンクが原因か 死亡者20名」
また雨は降り出した。タクシーのガラスにたくさんの水滴が付く。夜は長い。
0296地平線の名前(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 05:14:01.64ID:ar2MhTST0
終わりです。好きな曲を小説にしてみました。タイトルは66db。YUKIさんの曲です。
https://youtu.be/pjJhFTeEyoY
0297名無しって、書けない?(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 05:15:41.14ID:ar2MhTST0
>>290
ありがとうございます
文章をかくのは初めてですがお手柔らかにお願いします。
0298名無しって、書けない?(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 05:18:33.48ID:ar2MhTST0
291から295はけやき荘の話とは別のものです。
すいません!!!
0299名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイWW f557-G7on [58.94.38.100])
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2018/02/13(火) 07:49:30.26ID:k7hpnBiP0
>>296
千葉県さん、グッドモーニングでございます
短文で切っていく文章が小気味よく物語を展開させていながらも、
ボヤけた記憶の中に揺れ動くゆいぽんが切なく浮かび上がって、
幻想的ですね
けやき荘の続きも気になるので、またご投稿願います
0300名無しって、書けない?(大阪府) (ワッチョイWW f557-G7on [58.94.38.100])
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2018/02/13(火) 08:08:51.52ID:k7hpnBiP0
>>287
乙です
高倉健のかっこよさはちょっと異常ですな

理佐ちゃんが喫茶店に入り雪を振り払うところ、
男たちの描写が見事ですね
語らずとも、彼女が相当な美人であることを表現できていて、
個人的に好きです
0301名無しって、書けない?(庭) (アウアウカー Sa19-Fo8Z [182.251.247.46])
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2018/02/13(火) 10:41:53.55ID:Ix8cVEl0a
>>298
急に話の雰囲気変わったからびっくりしたw

>>300
健さんの映画はヤクザ役やってるのはあまり好きじゃなくてほとんど見ないんですけど冬の華は好きなんですよね
俺的には普通の男を演じてる健さんの方が格好いいと思うんですよね
0302名無しって、書けない?(広西チワン族自治区) (ガラプー KK4b-HG2Y [05004013125393_vg])
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2018/02/13(火) 12:28:27.37ID:Gypc17g+K
>>289
言われてみれば確かにグラントリノw
でも庭先生の新境地を見せていただきましたm(_ _)m

2月12日は庭先生の読点記念日ということでよろしいでしょうか

>>298
けやき荘の続きを含めてこれからも参加を期待しています
本当に文章初めてですか?っていうくらいに“読ませる”力があると思います
やっぱりセンスなんですかね

それにしても、チワンが書き始めると新規さんが寄ってくるというジンクスは生きていたんですな←初耳だなオイ

ただ、大阪府先生の評を読むまでは、作品に出てきた“由依”という名前から某アイドルグループの総監督を務める実質奈良出身のあの方しか思い浮かばなかった(笑)
私はやはり欅ヲタじゃないんだなと実感しました(笑)
0303地平線の名前(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 14:05:03.58ID:ar2MhTST0
東中野駅から電車で20分のところに僕の通う大学がある。この大学で教鞭をとる今野義雄に文学を学びたくてここに入った。今野はまるで芸能界にいる一昔前の怪しいプロデューサー。そんな風貌だ。今野が歩く度ジーンズのポケットにつけたウォレットチェーンが揺れる。
0304地平線の名前(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 14:05:58.21ID:ar2MhTST0
そして今どきウォレットチェーンをこの大学でつけているのは今野ただひとりだ。学生はみんな今野のことをウォレットチェーンとよんでいる。
0305名無しって、書けない?(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 14:07:19.17ID:ar2MhTST0
>>302
ありがとうございます
由依…たしかに総監督も由依ですね。書いている時は全く気づきませんでした。
0306名無しって、書けない?(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 14:08:28.54ID:ar2MhTST0
>>298
書き込み終わったあと気づいて焦りました。
0307名無しって、書けない?(千葉県) (ワッチョイW bbb2-wqQv [111.103.249.206])
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2018/02/13(火) 14:10:06.86ID:ar2MhTST0
>>299
ありがとうございます。幻想的なのは曲の世界観に影響を受けていますね。そしてけやき荘はだいぶ長くなりそうです。
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