「おっ!?理佐ちゃん発見」
会社に戻らず営業先から直帰したせいで早めに駅についた俺 
夕飯の買い物してる愛しの理佐ちゃんを見つけて喜んでるってわけだ

「お嬢さん取りましょうか?」
なんて棚の上の調味料を取ろうとする理佐ちゃんに声かける俺

「俺君、どうしたの?」って声だけで俺を見抜く理佐ちゃん

「たまたま出先がこっちだったから直帰させてもらっちゃった」
調味料を手に取りながら理佐ちゃんの持つ買い物カゴを持ってあげる俺

「ありがとう」素直にお礼を言う理佐ちゃん

「理佐ちゃんのそうゆうとこ好き」ってさりげなく手を繋ぐ俺

「うん?どんなとこ」って微笑みながら問い返す理佐ちゃん

「世界一美人なのに荷物持ってもらったりするとちゃんとお礼を言える謙虚なところ」って答える俺

「世界一美人・・・俺君高校生の頃から私を褒める時に大げさになるの変わんないね」って苦笑いする理佐ちゃん

「ちょっと待てよ、俺が初めて理佐ちゃん見たのが高1だから理佐ちゃんもう10年も世界一の美人の座を防衛してるってことだよ、強すぎだよ!」って感動する俺

「スーパーで大きい声出してんじゃねーよ」って恥ずかしがりながらもドス効かす理佐ちゃん

「10年防衛なんてみんな俺君のえこひいきじゃん」
言いながら俺から買い物カゴ奪ってレジに並ぶ理佐ちゃん

「ねぇ、もしかして今でも美人ジャンケンやってんの?」
高校時代に理佐ちゃんと一緒に歩く度に俺がやってた美人ジャンケンを覚えてた理佐ちゃん

「理佐ちゃんが圧倒的過ぎて飽きちゃったよ」ってつまんさそうに呟く俺

「私が悪いのかな・・・」って苦笑いする理佐ちゃん


「うわっ寒い」
買い物終えて外に出てみたら凄い寒さにたまらず悲鳴あげる俺

「マフラー半分こしようか?」自分のマフラーを指差す理佐ちゃん

「いや、照れくさいから我慢する」ってクールな俺

「なんでよ〜昔は半分こしたくて駄々こねてたの俺君の方だよ」ってほっぺ膨らまして抗議の理佐ちゃん

「だってもう26才だよ俺たち、さすがに恥ずかしいよ」なんて生意気な俺に

「うるさい!半分こするよ」
なんて無理矢理自分のマフラーを半分俺に巻いてくれそうだから好き