>>933
美穂の中の久美は、美穂にとっての本当の親友で自分の悩みも苦しみも理解してくれる唯一の存在。
だから、みんながイジメを反省してもう一度やり直すことを約束してくれる時が来たら、久美とはお別れ。
ありがとう久美、あの夏の日に不意に私の元に訪れ、私を助けてくれた貴方のことは忘れない。
その言葉を最後に、美穂が記憶を取り戻す。ここはどこ?
周りを見渡すとみんなが微笑んでいる。眞緒、芽依、まかし、かげ(中略)、そして林、岡崎、父も。。。
「もう卒業式が始まるよ。私、答辞を読むのよ。みんな急ごう」美玲の言葉に促されて部屋の出口へ向かう。
てけきょんこが美穂の車椅子を押す。めみ、ふぃ、としちゃんが手を繋いで続く。
芽依はトトを大事そうに抱えている。
デッキに上がるとそこは。。。(続く)