菅井友香のスーパーショット

「“stay hungry, stay foolish”アップル創業のジョブズがスタンフォードで行った
演説の一節である。未来を渇望し続けろ、常識を疑うものであれ、とでも訳すのか。
少なくとも漢字が読めなくてもいいということではなさそうである。さて共同通信杯。
世の常識を当てはめれば2戦2勝、後のホープフルS馬を下している武豊騎乗の
グレイルに◎なのだろう。しかし死角はないか。府中の千八、馬場が回復すれば
上がり勝負は必至。となると2戦連続で上がり最速をマークしたGサミットに触手が伸びる。
しかし中間の調教が抜群の馬がいる。Sフーリッシュである。鞍上は21年目の中谷。
『この馬とやっていきたい』と初の重賞勝利に決意を示せば助手も『男にしてやりたい』と意気込む。
矢作厩舎で社台といえばカタカナ騎手を用意しそうなものだが、間違いなく38歳のベテランに
いい風が吹いている。浪花節では蔵は立たぬというが、その常識を疑ってみるのもまた一興。
Sフーリッシュから、ムーア・田辺・グレイルに流すだけの馬券で勝負」