炎天下の下で既に200球以上を投げ、とっくに限界を迎えている右腕をアイシングしながらベンチ裏に座り込む僕。
マネージャーのゆいぽんは無言で僕の額から滴り落ちる汗を拭う。微かな柔軟剤の香りが折れかけた心に再び火を着けた。
15回裏のマウンドに向かうその時、振り返って気持ちを伝えることが出来なかった僕はダメぽん民。