【物語】欅坂46の小説【エロも可】 [無断転載禁止]©2ch.net

2017/02/17(金) 19:29:12.59

だれか投稿よろ
たとえ下手でも中傷はすべて禁止でお願い

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2017/02/24(金) 22:52:19.24

｢絶対幸せにするからね｣てなこと言って愛しの理佐ちゃんと結婚した俺
元々ぐーたら社員の上に美人嫁理佐ちゃんに浮かれている俺は
大事な得意先を失う大失態をしでかし会社に大損害を与えてしまう
この不景気に組織の論理ってやつは非情なもんで
俺はあっさり会社をクビにされ新婚そうそう路頭に迷うことに
こんな事がばれたら理佐ちゃんに怒られるのは必至
潔く黙っておこうと決意する俺
とりあえず毎日会社に行く振りをして職探しの日々だ
上手くいかない職探しにだんだん心は荒んでいき
午前中は我慢して職探しするが
お昼に理佐ちゃんの愛妻弁当を公園で食べたら午後はパチンコ
ダメ男の堕ちてゆくお決まりのコースってやつだ
しかし、勘の良い理佐ちゃん相手にそんな日々が長く続くわけもなく
愛しの理佐ちゃんに凄い剣幕で尋問されてあっさり口を割る俺
怒ってどっか行っちゃう理佐ちゃん
ほっとした俺はやけ酒飲んでふて寝
翌朝
どうやら朝方に戻って来たらしいが
怒り収まらぬ理佐ちゃんが｢行ってらっしゃい｣なんて
優しく送り出してくれるはずもなく姿は無い
それでも毎日の習慣で用意してくれたらしくテーブルにはお弁当
気を取り直して｢行ってきます｣と理佐ちゃんに声をかけても返事は無い
居たたまれなくなった俺は職探しに向かう
午前中いっぱいの職探しも徒労に終わった虚しさと
新婚早々理佐ちゃんを裏切ってしまった後悔に疲れ果てる俺
そんな状況でもお腹が減る自分に
情けなさを感じながらいつもの公園に
理佐ちゃんの作ってくれたお弁当を食べようとふたを開けたら
理佐ちゃんがねぇ三郎に頼んで用意してくれた就職先への紹介状と
白いご飯に海苔とおかずで｢頑張って！｣
て書いてくれてそうだから好き

2017/02/24(金) 23:01:08.83

>>73
文章そのものが凄くてちしてますね

2017/02/24(金) 23:06:14.13

>>75
あなたも凄く変態的な文章をお書きで。（褒め言葉です。）

2017/02/24(金) 23:27:09.66

>>76
ありがとうごさいますm(__)m

2017/02/24(金) 23:33:42.47

>>74
なんか、ほんわかしますね

2017/02/25(土) 00:02:12.50

>>78
理佐ちゃんの優しさを表現するとほんわかな妄想になるんですかね

2017/02/25(土) 00:10:12.89

>>69
理佐ちゃんは相変わらずツンデレ対応だけどお互い再会できてよかったね

飼い犬となったからにはてっきり夜は理佐ちゃんのバター犬をやるのかと
読みはじめてすぐに想像してしまった自分が恥ずかしいｗ

2017/02/25(土) 00:21:40.04

みなさんプラトニックな愛を描いた綺麗な青春物語が多いですね
自分が書いたら基本的にメンバー間の憎しみとか嫉妬とか性欲とか病的な何か
とかのギラギラした黒い感情がベースの話が多くなりそうで勉強になります

2017/02/25(土) 00:36:33.81

「カーテン」

病室から眺める景色はいつだって同じで
僕は時の流れを感じられなくなっていた。

彼女が僕の視界に現れるようになったのは
去年の、夏も終わるころ。季節はずれの台風が過ぎ去った朝、彼女は病院の中庭のベンチに腰掛けて本を読んでいた。
すこし茶色く染めた長い髪の毛がうつくしい。ぱっちりした二重まぶたのかわいい女の子。なのに、どこか切ない表情に、気づけば僕は見とれていた。

彼女は毎日、そこにいてくれた。僕は朝起きてカーテンを開けるのが楽しみになった。ある時は、空を見て何かを考えていたり。ある時はノートに何かを書いていたり。彼女の一つひとつの仕草にドキドキする。僕は名前も知らない彼女に生まれて初めての恋をした。

ある秋の日。彼女の横には見知らぬ男性がいた
二人は楽しそうにスマホを見せ合ったり、一緒にお菓子を食べたりしている。僕は彼女の笑う顔を初めて見た。ふいに見せる八重歯がかわいい。僕はそれだけで十分しあわせだった。

秋も深まってきたころ。僕は自分でカーテンを
開けることもできなくなっていた。看護師さんに、朝の計温の前にカーテンを開けてもらうようになった。
「あら、またゆいちゃんベンチに座ってる」
「ゆいちゃんって言うんですか？」
「そうよ。小林ゆいちゃん。第二病棟に
入院してる女の子よ。〇〇くんより1個下じゃ
なかったかなぁ」

彼女のことをほんのすこし知れた。それで僕はもう十分だった。

初恋は実らないって言うけれど、ほんとだったんだね。でも、彼女はつまらない僕の日常を輝かせてくれた。僕は生きることの楽しさを最後に知ることができたんだ。

ある冬の朝。僕は永遠の眠りについた。
僕の病室のカーテンが開けられることは
もう、二度となかった。

2017/02/25(土) 01:49:29.72

なかなかせつないね‥　はかない結末だけど
最後まで純粋な青年の心が印象的です

>>82さんはとりあえずゆいぽんの握手会　早めに行っておき

2017/02/25(土) 06:00:17.81

>>82
美しい物語だけに切ないよ(涙)

2017/02/25(土) 06:03:33.76

そういうドロドロしたのも人間の業が出て面白そうですね

2017/02/25(土) 12:32:06.48

『高１の軍曹』

「ちゃんとしてくれないと、困るんですけどー!」
隣のコートから怒鳴り声がした。声を聞いただけでわかる。
「守屋茜だ。」
守屋に怒鳴られ、3年の渡辺梨加ちゃんが泣いていた。守屋も泣いていた。キャプテンの菅井さんが二人をなだめる。幾度となく見てきた光景だ。

うちの学校は田舎町にあり、人口も少ない。テニス部は僕を含め7人。3年生はポンコツキャプテンの菅井さんと、もっとポンコツな渡辺梨加ちゃんの2人だ。当然チームはまとまらず、入部して2ヶ月の守屋が実権を握りつつあった。

練習が終わると、みんなで一緒に帰る。みんながそれぞれの帰路につくなか、守屋とは家まで一緒だ。隣の家だから。幼稚園からの幼なじみで腐れ縁みたいなものだ。みんなの前では「守屋」と呼ぶけど、2人のときは「茜ちゃん」だ。

２人きりになると、茜ちゃんはつぶやく。
「ホントはもっと優しくしたいんだけどね。」
暗くてよくわからないけど、多分泣いている。茜ちゃんは泣き虫だ。そして一度泣き出すと、号泣してしまう。僕はさり気なくタオルを渡す。顔を覆う彼女を見るのは100回を超えている。

　幼稚園のとき年上の男の子にケンカを売っておいて負けたとき、小学校の歌のテストで歌詞を間違えたとき、県大会の決勝で負けたとき、どれも悔し涙だった。
　でも、茜ちゃんは僕がイジメられていたときに助けてくれた。、僕の洋服がダサいと、ショッピングモールに一緒に行って服を選んでくれ、挙句のはてに僕のお金で自分のセーターを買っていた。

結局、この日もタオルは返してもらえなかった。でも、明日には笑顔で返してくれるはずだ。

「君はあと何回泣くのかな?
　　君はあと何回笑うのかな?」

泣いているあかねんも好きだけど、できれば笑っていて欲しい。

2017/02/25(土) 17:05:57.79

熱血の泣き虫軍曹登場でスクールウォーズの泣き虫先生の思い出した
でもあかねんはやはり笑顔の方が似合いそう

2017/02/25(土) 18:34:50.21

>>86
続きよみたいっす
文章が上手くて羨ましいわ

2017/02/25(土) 18:50:14.38

>>87
スクールウォーズの設定に欅ちゃん当てはめて小説書いてくれる人現れて欲しい！

2017/02/25(土) 20:16:01.39

愛しの理佐ちゃんが海に行きたいなんて突然言い出すから車を借りることに
理佐ちゃんには内緒で会社の車を無断借用してレンタカー代を着服する子悪党な俺
｢軽トラ借りてきてんじゃねぇよ｣といきなり冷たいお言葉
だってしょうがないじゃないか
俺は前のでっぱった乗用車は運転出来ないんだから
｢恨むなら運転下手な男と結婚した自分を恨め｣
と心の中で呟き笑顔で理佐ちゃんに謝る俺
理佐ちゃんに朝早くから運転だから早く寝てって言われても
理佐ちゃんと海に行くと考えただけでワクワクして寝られない俺
翌朝やっぱり寝不足だけど全然平気だ！
なんてったって愛しの理佐ちゃんを乗せて
ドライブだ！
楽しいに決まってるから朝からテンションMAXだ！
理佐ちゃんに怒られないように安全運転しながらも
理佐ちゃんが寝た隙にスピード違反覚悟のアクセル全開
超美人の理佐ちゃん乗せてる俺様の邪魔をするなとばかりに抜きまくる
一般道は安全運転の人ばかりだから軽トラでも楽勝の俺高笑い
このまま高速道路に乗って海まで一直線だ
寝てる理佐ちゃんが目を覚ましたら
そこはもう一面の海だ！
感動する理佐ちゃんは世界一美しいだろうと妄想しながら
寝てる理佐ちゃんの世界一美しい寝顔に見惚れる俺
ガッン？
やっちゃった
理佐ちゃんが可愛い過ぎて運転してるの忘れてた
停まってる車に軽くぶつけてしまいました
幸い運転手乗ってないから逃げちゃう俺
勢いよく軽トラをスタートさせようとした瞬間
｢当て逃げしてんじゃねぇよ｣って理佐ちゃん起きてた！
理佐ちゃんにめっちゃ耳引っ張られて停車させられる俺
｢ねぇ！ちゃんとして！｣理佐ちゃんに怒られて反省する俺
理佐ちゃんが目を覚ますと同時に海見せてあげたかったなぁ
でも海に着いたら二人で理佐ちゃんの作ったサンドイッチ食べたあと
寝不足の俺をひざまくらでお昼寝させてくれそうだから好き

2017/02/25(土) 21:28:10.87

当てられた車の中から「ねぇ三郎」が出てきたりして

2017/02/25(土) 21:31:32.38

あっごめん　誰も乗ってないのかｗ

2017/02/25(土) 21:49:24.31

でもほとんどが理佐ちゃんとの話で理佐推しの私にはうれしいかぎり

2017/02/25(土) 22:16:19.03

>>93
そろそろ理佐ちゃんを主役にした小説書く人も現れて欲しいですね
あかねんやゆいぽん書いてる人たちみたいな綺麗な物語で理佐ちゃん読みたい
俺のは性格的に妄想の域を出れないw

2017/02/25(土) 22:45:34.49

私は理佐ちゃんの小説っぽいのを以前書いてたけど全部エロいのばかりですｗ
心が汚れてる私には綺麗なのは無理そうｗ

2017/02/25(土) 22:54:19.23

だからこのスレエロも可なんですねw

2017/02/25(土) 23:02:05.71

私はエロいのを書ける人を尊敬します。
すごく人間的だからです。生のにんげんが
感じられる文章を書く人は、心が汚れているのではなく、人間をいちばん理解していると思うんです。

2017/02/25(土) 23:22:59.51

いやいやそれほどでは　でもお褒めにあずかりありがとうございます
ここには転載しませんが他スレにまだそれがあると思いますので見たい人はどうぞ　
ただ時々そういうのが嫌いな人にダメ出しされるので
最近は創作意欲が落ちていて投稿はしてませんが

2017/02/25(土) 23:25:44.85

寒空の夜、突然茜が泣きだした。
「今までなんだったの…私はイキたいのにー」
人見知りの僕は奥手でなかなか入れるきっかけがなく、情けなくなり別れを切り出した。だが、ここまで飢えているとは知らず、僕はザーm、勇気を出してイッ、言った。

「足コキはよ」

茜の

2017/02/25(土) 23:28:50.27

美脚を舐めまわしたあと、電気あんまをしながら笑顔で淫語を放つ茜のテクニックに、放ってしまった。
しかし愚息は元気いっぱいで朝になるまで合体し、二人は汗だくで果てた。
今日は茜色。

2017/02/26(日) 00:18:32.31

なんか書きたいんですが知識がない！
平手、今泉、鈴本のお互いの呼び方教えてください

2017/02/26(日) 00:30:50.12

理佐ちゃんで書いてみました。

『文化祭の準備』

「ねぇねぇ、まなかぁ～ねぇってば」
「りさ～、声小せえんだよ!」
「まなかぁ～、一緒にごみ捨て行こ～」
「あぁ～ごめん今無理」

背の高い志田さんは電球の交換をしていた。理佐ちゃんが困った
顔で周りを見回している。なぜ「志田さん」であり「理佐ちゃん
」であるかは、出会った時期の違いだ。志田さんと出会ったのは
高校に入ってからで、理佐ちゃんと出会ったのは…覚えていない
。気づいたら一緒だった。そして小学生のとき、父親が茨城県に
転勤になり、急に居なくなった。それが高校になって、こちら
に戻ってきた。

「ねぇねぇ」
理佐ちゃんが僕を呼んだ。以前、理佐ちゃんのお母さんから聞い
たけど、お父さんは「ねぇ」と呼ばれているらしい。それ以外
に「ねぇ」を使う人物は僕だけだ。
すぐに返事をする。
「ん。」
ゴミ袋を渡された。どうやら2つあるゴミのうち1つを持てという
ことらしい。会話は成立してないけれど、僕にはわかる。
もう暗い廊下を2人きりで歩いていく。

「あっ…あの渡邉さん…」
「理佐って呼んで」
「り…りさちゃん…」
「だから、りーさーだって」
「すいません…」
ごみ捨て場に着くまで、それしか話さなかった。理佐ちゃんは、
僕と志田さんにだけあたりが強い。
帰りは少し恥ずかしかったので、理佐ちゃんの後ろを歩いた。下
を向きながら歩いていると、背中にぶつかった。謝ろうとすると
、急に手を握られた。
「いいから、このまま歩いて」
前から、少し太った坊主が向かってくる。
「アッ、サワベサン。コンバンハ。」
理佐ちゃんは完全に棒読みだった。
「リサリサじゃーん。あれ?新しい彼氏?俺の方がイケてんじゃ
ーん」男の人はサワベさんという名前らしい。
理佐ちゃんはサワベさんを睨みこう言った。

「お前、舐めてんのか?一生この街歩けないようにしてやるか
らな」

切れる演技は得意みたいだ。
サワベさんと理佐ちゃんに何があったか知らないけど、サワベさ
んはちょっと可哀想だった。
「行こ」
いつもの理佐ちゃんに戻る。繫いだままの手は少し震えていた。
その手を離そうとすると、握り返された。真っ直ぐまえを見て、

「いいでしょ、ちょっとぐらい」
と言う。何がよくて何がちょっとぐらいなのかわからない。感情
表現が下手すぎる。

「理佐ちゃんのことわかるのは僕だけだ。」いつかそんなセリフ言えるようになりたいと思った。

2017/02/26(日) 00:46:15.56

>>102
この理佐ちゃん好き

2017/02/26(日) 00:50:34.98

>>101
教えたいのはヤマヤマだけど俺も理佐ちゃんとゆいぽん以外はあんまり詳しくないや
力になれず無念ですが呼び名はニックネームで書いちゃうのも有りじゃないっすか

2017/02/26(日) 01:40:11.68

愛しの理佐ちゃんにひざまくらしてもらって夢見心地の俺
とっくに目は覚めているがもう少し幸福なひとときを味わっていたいので寝た振りだ
理佐ちゃんの手が優しく俺の頭を撫でてくれる
本当は優しい理佐ちゃんは寝た振りさえしていれば素直に優しくしてくれる
でも俺が起きてるってわかったら
照れ屋な理佐ちゃんに戻って冷たい振りするんだろうなぁ
まったく世話がやける女だぜ理佐ちゃんわそんな事を考えてるうちにニヤニヤしちゃってたらしく
｢寝た振りしてんじゃねぇよ｣って
俺の分析通りにドスを効かせてくる可愛く理佐ちゃん
そのすぐあとに｢暖かくなったらサーフィンしに来たいね｣って
可愛く甘える理佐ちゃんのツンデレは世界一だと改めて思う俺
｢帰りは渋滞するから寝てて良いよ｣って言う俺に
照れ屋の理佐ちゃんは｢見張ってないとまた当て逃げするからダメ｣とか言って
眠いの我慢して話し合い手してくれそうだから好き

2017/02/26(日) 02:52:14.09

理佐ちゃんのひざ枕は多くの理佐推し男子の憧れです
スレンダーでモデル級の美しい体を支える理佐ちゃんのやわらかくて温かい太もも
そこにそっと頭をのせて理佐ちゃんのやさしさと心地よさの中にずっと包み込まれていたい

おっと私も庭さんみたいに妄想の世界に取り込まれてしまったｗ

2017/02/26(日) 08:17:15.89

>>101
http://livedoor.blogimg.jp/matomato455-keyaki46/imgs/6/7/677618b7.jpg

まとめサイトからの転載だけど、
だいぶ前のだから変わってるかもしれん

2017/02/26(日) 12:29:34.53

【画像】女の競泳水着の?さｗｗｗこの競泳水着??すぎて抜きまくったｗ
http://futent.coreytech.com/donews/02251.html

2017/02/26(日) 12:29:41.03

　『となりの梨加ちゃん』

高2の9月、昼休みの教室には数人しかいなかった。
　「君のハートに?」
　「レ…レボリューション?」
志田さんの丁寧なフリに、梨加ちゃんは恥ずかしそうに答える。文化祭でネタでも披露するのかな?と思ったけれど、そんなキャラでもない。2人は仲がよく、いつも話をしている。

　「何、描いてるの?」
志田さんは僕の絵を見て言った。
　「これ?土田先生だよ。」
　「あ!ホントだぁー!文化祭の看板?」
　「うん、でも土田先生の顔って長いじゃ　　ん。アゴが入らないんだよ」
　「ははっ!ははははっ!」
志田さんは些細な冗談でも笑ってくれる。でも、となりの梨加ちゃんの表情は変わらない。

昼休みの終了を告げるチャイムが鳴った。志田さんは自分の席に戻る。すると梨加ちゃんが信じられないことを聞いてきた。
　
　「何、描いてるの?」
　（これはボケなのか?でも一応答えよ　　　う）
　「土田先生だよ。」
　「わぁーホントだぁー」
驚くべきことに、梨加ちゃんは先程の話を聞いていなかった。
　「ねぇねぇ、私の絵も描いてよ。」
　「渡辺さんの絵?イイけど…」
こんな美人に頼まれたら聞くしかない。
　「今日、描いて欲しいんだ。」
　「えっ、今日?」
　「うん。放課後にマック行こ」
と言う訳で、梨加ちゃんとマックで似顔絵デートをすることになった。

2017/02/26(日) 12:31:02.01

7時間目の授業が終わった時点で梨加ちゃんに確認をした。
　「ホント行くの?」
　「うん。」
　「一緒に帰る人は?」
　「いないよ。」

いつも一緒にいる志田さんはバレー部だから、梨加ちゃんは一人で帰ってるみたいだ。学校を出て、数分歩いたところで、梨加ちゃんに聞いてみた。
　「渡辺さん、彼氏は?」
　「いない。」
　「そうなの?カワイイからいると思って　　たよ。」
梨加ちゃんをカワイイと思っているのは本心だけれど、恋愛対象ではなかった。不思議なもので、美人すぎる女性には独特なオーラがあり、恋愛対象にならない。

マックに着いてからは本当に何事もなかった。似顔絵を描いて、帰った。嬉しかったことは、梨加ちゃんがコーラをおごってくれたことぐらいだ。僕の絵の価値は約100円らしい。
でも、彼女の笑顔の価値はpriceless。

MasterCardのCMいけそうですかね?

2017/02/26(日) 13:20:34.54

>>110
いけます！
余韻の残る作品だなぁ

2017/02/26(日) 13:40:39.02

なんだか朝から忙しくお出かけの支度をしてる理佐ちゃん
どっか行くの？と訪ねる俺に
｢昨日実家に行くって言ったでしょ！｣って忙しそうに答える理佐ちゃん
そう言えばお義母さんが風邪引いて
ねぇ三郎から助けてくれって連絡が来たって言ってたなぁ
普段はねぇ三郎の存在自体を無視してるくせに助けに行く優しい理佐ちゃん
俺も行きたいって言ったら｢明日帰ってくるから足手まといは留守番してて！｣だってさ
ねぇ三郎より手のかかる俺を置き去りにして心配じゃないのかと拗ねる俺
そんな俺に理佐ちゃんが
｢私が居ない間心配だから持ってて｣ってお守りくれた
ガキじゃねぇんだ馬鹿にするない！って心で言い返す俺
｢困ったら神様が助けてくれるから開けてね｣とか笑いながら言ってる理佐ちゃんに
神様なんて居るわけないじゃんって言ったら
改めて真剣な眼差しになって理佐ちゃんが｢ちゃんと持ってて｣って言うから
素直にお守りを首からぶらさげる俺
きっとお義母さんが風邪引いたりしたから
俺の体のことも心配してくれてるんだな優しいな理佐ちゃん
ご機嫌が良くなった俺はたまには親孝行も良いもんだよって
理佐ちゃんを快く送り出してあげたんだ
さて理佐ちゃんも出かけたしキャバクラが開くまでお昼寝だ
なにしろ理佐ちゃんは明日まで帰って来ない
夜遊びを満喫するためにもちゃんと寝ておかねば

そろそろキャバクラも開く頃
こんな時の為にと
日頃から理佐ちゃんの目を盗んで蓄えたヘソクリたちを胸にいざ出陣
しばらくぶりのキャバクラ
俺はモテている
元々ちゃらんぽらんな性格で口の上手さだけで世渡りしてきた俺は
こういう場所ではやっぱりモテる
有頂天ではしゃぐ俺に俺の心の中の理佐ちゃんが
｢キャバ嬢に転がされてんじゃねぇよ！｣って忠告してくれそうだから好き

2017/02/26(日) 13:44:00.29

いくら超美人の理佐ちゃんが忠告してくれても
所詮は俺の心の中の理佐ちゃん
そんなに怖くない
遠くの理佐ちゃんより目の前のキャバ嬢なのだ！今は！

｢好事魔多し｣
昔の人は上手い事言ったもんで楽しい時間は続かない
俺は浮かれ過ぎていたのだろう･･･たぶん･･･
盛り上がってるあいまにボーイさんに今幾らぐらい使ったって聞いたら
とっくに持ち金をオーバーしとる･･･
冷静を装いつつトイレでしばし黙考
一か八か無線飲食かましたる！
男の人生はいつだってギャンブルだ
トイレの窓からは逃げれそうもない
こうなったら正面突破しかないと覚悟を決める俺
席に戻ってキャバ嬢と盛り上がりながらもチャンスを伺う逃亡者な俺
しかし、捕まったら警察に突き出されて一生犯罪者の烙印を背負わねばならない
そうなると理佐ちゃんを世界一の幸せ者にするという俺の夢も潰える
なによりも俺を失った理佐ちゃんがこの厳しい世の中でどうなってしまうか
なによりも大切な理佐ちゃんの人生を背負った俺に
失敗は許されないというプレッシャーがのしかかる
よく見たらボーイさんめっちゃ怖そうだし
もう１回トイレで作戦を練ることにするか
こんな時、トイレの個室は俺を落ち着かせてくれる
落ち着いた俺は理佐ちゃんがくれたお守りを思い出した
理佐ちゃんの言うとおり神様にお願いしてから逃亡するか
信じる者は救われるのだ
試しにお守りの袋を開けてみたら
そこには理佐ちゃんの手紙と諭吉が３枚入ってた
きっと優しい理佐ちゃんがドジな俺を心配して入れといてくれたんだ
溢れる涙に頬を濡らしながら手紙を開いたら
｢私の予想通りに困ってんじゃねぇよ｣って書いててくれてそうだから好き

2017/02/26(日) 14:24:55.87

留守中の俺の行動のすべてを予見し
ちゃんとお金を準備してくれてた理佐ちゃんのすばらしさｗ

2017/02/26(日) 14:55:44.28

「各駅停車」

入社して、はや5年。営業の成績もよくない俺は人見知りな性格も手伝ってか、社内では存在感もなく、いつもひとりぼっちだった。

そんなある日。

「小林ゆいと申します。分からないことも
たくさんあるけど、一生懸命がんばりますので
よろしくお願いします！」

彼女は八重歯を見せながら笑顔でそう言って、一礼すると、立ち去っていった。

あんな笑顔を見せてくれている新卒の彼女も、いつかは俺を避けるようになるだろう。
冷めたコーヒーを見つめながらそう思っていた

彼女は会社にすぐに馴染んだ。愛嬌があるのでおじさん連中にかわいがられた。それでいて控えめな性格だから同性からも好かれる。俺なんかにも気さくに話しかけてくれて、いつも八重歯を見せて笑ってくれた。
それに、遅くまで残って努力している彼女の姿も知っている。俺はいつからか、彼女に惹かれるようになっていた。

だが、彼女も同じだった。
みんなには明るく振る舞い、談笑する彼女も
俺の前だけでは顔が硬く返事もそっけなくなっていった。いつだったか、会社の飲み会のときも彼女は俺のいるところから、逃げるようにいちばん遠くの席に座り、部長や先輩と楽しそうに話していた。片想いなんかしていた自分がすごく恥ずかしくなった。

「〇〇くん。悪いが大阪に行ってきて
くれないか」

突然の出張はよくあることだった。度々、使いっ走りのように俺は利用されていたから。

「ああ、それと今回は小林くんと一緒に
行ってきてくれ」

なんとも複雑な気持ちのまま、俺は東京駅の改札口で彼女を待っていた。

「すみません。遅れてしまいまして」
「大丈夫だよ。小林さん切符は？」
「あっ、会社の経費で買っておくように言われていたので〇〇さんのも一緒に買っときました
「小林さん、これ「こだま」にしか乗れない
やつじゃん」
「そうですよ」
「そうですって、4時間もかかっちゃうよ」
「だって〇〇さんと、長くいたかったから」
「えっ」
「会社のみんなの前だと、恥ずかしいから…」

好きなあの人と、過ごせる時間を。
「ぷらっとこだま」

JR東海

2017/02/26(日) 15:05:30.10

JR東海といいMasterCardといい　
なんかこったCMシリーズが始まったｗ

2017/02/26(日) 15:24:18.62

学級崩壊した後の学級担任
http://futent.coreytech.com/t0226.html

2017/02/26(日) 15:33:44.30

>>115
めっちゃいい話なんだけど、CMにしたらゆいぽんの切なさオーラが爆発してしまいそうwww

2017/02/26(日) 15:35:56.56

>>113
何で理佐ちゃんだけで、こんなにアイデアが湧くのかわからないwww

2017/02/26(日) 17:19:50.45

俺と理佐ちゃんは高校の同級生だ
同じクラスになってからずっと片想いしている
俺の校内女子ランキングではぶっちぎりで１位の美人理佐ちゃん
そんな理佐ちゃんに俺ごとき小物が正面から告白しても当たって砕けるだけだ
しかし、雨垂れ石を穿つの精神で頑張る俺
毎朝一番に学校へ行き教室の黒板に俺と理佐ちゃんの相合い傘を書く
誰かのイタズラを装おって
我ながら良い作戦だ
毎朝皆から冷やかされてるうちに俺を意識しだす理佐ちゃん
効いてる効いてる
今朝も張り切って相合い傘を書く俺
自分の名前を書き終えて
愛しの理佐ちゃんの名前を書こうとしたら
ガラガラという音とともに教室の戸が開いた
振り向くとそこには理佐ちゃんが
いつもクールな美貌だが今朝はひときわクールに見える
その冷ややかな視線が俺を見ている
それはそうだろう
こんな場面に出くわしたんだから冷ややかな視線にもなるわな
咄嗟に｢イタズラ書きされてたら嫌だから消そうと思ってさ｣なんて言い訳しようにも
俺の手にはチョーク黒板にはいかにも書きかけの相合い傘だ
やっちまったなぁ俺
振り返れば短いながらも恥多き人生だったが
これほど恥ずかしい場面は初めてかもしれない
｢ごめん｣理佐ちゃんの顔を見れずに黒板を見つめながら謝る俺
理佐ちゃんがこっちに近づいて来る気配に
慌てて相合い傘を消そうと黒板消しを掴む俺
｢イタズラ書きしてんじゃねぇよ｣って言いながら微笑んだ理佐ちゃんは
俺の名前の横に理佐って書いてくれそうだから好き

2017/02/26(日) 17:23:05.27

>>119
俺にも謎です
気づくと妄想が浮かんでくる感じですかね

2017/02/26(日) 17:25:37.73

>>115
積極的なゆいぽん好きや～

2017/02/26(日) 18:15:59.29

大学受験に失敗してしまった俺は春から浪人生だ
今日は俺より先に東京に旅立つ理佐ちゃんを送り出す日だ
理佐ちゃんとは色々有ったけど結局まだ付き合っていない
俺の優柔不断な性格と勇気のなさが
俺と理佐ちゃんの関係を曖昧なままにしちゃったんだろう
ここという時には理佐ちゃんが頑張ってくれて
告白するチャンスを何回も造ってくれていた気もする
こんなに理佐ちゃんを好きなのに勇気のない自分が情けない
そんな事を考えてる間に電車の時間だ
いつもはクールで気の強い理佐ちゃんが発車のチャイムと共に泣き出してしまった
大人っぽい外見からは想像もつかない子供泣きだ
両手で目をこすり泣きじゃくる理佐ちゃんを
なんとかなだめて電車に押し込む俺の目にも涙
｢来年は絶対合格して俺も東京行くから｣
それだけしか言えない俺に泣きながらも頷く理佐ちゃん
理佐ちゃんの新しい門出だから明るく送り出そうと決めてたのに
東京で俺のこと待っててって言うつもりだったのに
気持ちの整理がついてようやく駅から家に向かって歩き出した頃
俺のスマホに理佐ちゃんからのラインが
自分の方があんなに泣きじゃくってたくせに
｢泣いてんじゃねぇよ｣とか送ってきそうだから好き

2017/02/26(日) 18:53:41.07

東京に行った理佐ちゃんとは最初のうちこそ
ラインで連絡を取り合っていたものの
俺は理佐ちゃんの新しい生活を邪魔しちゃいけないと遠慮がちに既読スルー
理佐ちゃんも東京での生活が忙しいらしく
時間と共に連絡の数は減っていった
わかっていたことさ
理佐ちゃんと俺の人生はそれぞれ違う道になっちゃったんだ
そんな風に自分に言いきかせて納得しようとするけど
理佐ちゃんと東京で再会するという目標を失った俺が
勉強へのモチベーションが上がるわけもなくダラダラと過ごしていた
まぁ勉強するより遊んでるほうが楽しいからね

そんなある日
いつものように朝からパチンコ屋に俺が並んでいると
｢既読スルーしてんじゃねぇよ｣
懐かしくも恋しいドスの効いた声
振り向くと東京にいるはずの理佐ちゃん
びっくりしながら｢俺、捨てられたんじゃないの？｣って聞く俺に
｢何言ってるの？｣と怪訝な顔の理佐ちゃん
｢ねぇ心配で帰って来ちゃうからちゃんとラインの返事して｣って
むくれながらも言ってくれそうだから好き

2017/02/26(日) 19:31:27.65

>>120
これが一番好き

2017/02/26(日) 19:48:06.70

>>124
モテすぎワロタｗ

2017/02/26(日) 20:50:46.81

>>125
ありがとうm(__)m

2017/02/26(日) 20:52:12.90

>>126
これが妄想の良いところですw

2017/02/26(日) 23:54:39.30

無課金で数年続けていたソシャゲをやめて分かった、ただ1つの事実
http://vrasa.brinzart.com/mukakin/0227.html

2017/02/27(月) 00:01:23.51

短く明瞭にまとめるのって難しいね。

「美術館のルーベンス」

その美術館はがらんとしていた。
地元の大学を卒業して都会の会社に就職した僕は、高校からのガールフレンドと物理的な距離を隔てた寂しさから趣味の美術館巡りに一層没頭していた。
そして今、僕の新しい住まい、ボロアパート近くの教会に併設された美術館に足を運んでいた。
この美術館は、近世・近代の日本画を中心に所蔵していたが、教会が運営していることもあって世界中の教会美術(ほとんどすべてがレプリカであったが)も同時に展示していた。
そういった地味なイメージからか来場者はほとんどなく、まるで美術館全体が僕だけの場所であるかのような印象を僕に与えてくれた。

この美術館のメインである琳派を主とした「本物」の日本画よりも「レプリカ」の方が僕の心をなお大きく動かした。
つまり、教会美術に僕は惹かれたのだ。これまで画集で見知っていた絵画も、原寸大を眼前にすると思わずその迫力に圧倒されてしまった。
そのなかでもとりわけ、ルーベンスの『聖家族と聖アンナ』に僕の眼は釘付けにされた。
暗がりのなかに、まるでスポットライトを浴びたように映えるマリアの白い肌、透き通った瞳、彼女に抱かれ幸福な笑みを浮かべるイエス、そしてそれを優しく見守るヨセフとアンナ…。
地上に存在するすべての美のイデーは、今日この日の僕の為に用意されたものであるようにさえ感じられた。僕は心にこの上ない充足感を湛え、しばらくこの絵画の前から動くことすらままならなかった。

「すいません。少し横に移動して頂けないでしょうか…？」
そのとき、申し訳なさそうに発せられた女性の声が聞こえた。
「ああ、ごめんなさい」急いで左に逸れた僕は、衆目を憚ることなく長時間絵に魅せられていた恥ずかしさを誤魔化すためにお道化た調子で振り返りながら謝った。が、その姿を認めたとき、僕は額を打たれたような衝撃を覚えた。
美しく通った秀でた鼻梁、世の穢れを漉し取って美しく還元してしまいそうな瞳、形の良い唇、彼女のすべてが僕を魅了した。
「それにしても」僕は心を落ち着けさせるために無理やりに言葉を発した。「美しい絵ですね」
「そうですよね」彼女もそれ受けていかにも感慨深そうに、自らを納得させるように言った。「私、この絵が超…じゃない、とても好きなんです」
彼女の一音一音がその直前の音節に引っ張られているような、語気は強いのに萎れた独特の口調が可愛かった。
もう一度、絵画を見やるとそれが俄かに親近に感じられた。その絵の美しいマリアが、また同じように美しい彼女のように見えてきたのだ。
「彼女がマリアならば、それを見守るヨセフはきっと僕だ！そして、アンナはこの邂逅を用意してくれたこの美術館。だとすると、イエスは一体…」僕は暫く考えて、胸のなかで大きくひとりごちた。
「きっと、マリアが運んでくれた幸福の暗喩に違いない！」
後から知ったことだが、彼女は近隣の芸術大学に通っている佐藤詩織という女性であった。

それからしばしば僕はこの美術館に訪れた。目的はもちろんルーベンスだ。
佐藤もこの美術館を気に入っていたようで度々お互いの顔を認め合い、微笑みを浮かべながら会釈し合った。

ある日、僕のガールフレンドが、僕に会いに来てくれた。
整った顔立ちと華やかな服装に身を包んだその出立は、周囲の人々に感嘆されるだけの魅力を伴っていたことを、僕は自慢げに感じた。
そんな自慢の彼女に、あの美術館の魅力を伝えるためそこへ案内した。そして、僕はいつものようにルーベンスの絵画の前でうっとりと見入ってしまった。
「ああ、なんて美しいんだろう。僕の大好きなガールフレンドと同じくらい美しい」僕は心の中でつぶやいた。しかし、不思議とマリアの顔は佐藤のままであった。
そのとき、僕は背中を小突かれるのを感じた。そして、ガールフレンドの可愛くて甘い、しかし傲然とした声を聞いた。
「いつまで同じ絵を見てるの？さっさと次に行ってくれないと全部まわれないんですけど！」

2017/02/27(月) 02:01:10.82

>>130
本格的な小説て感じですね　小説的な表現力や美術関連の専門知識に感服します
長いものや続きものはあえて短くまとめなくても何回かに分けたり
日をまたいでその都度投稿されてもOKですよ

2017/02/27(月) 12:33:06.62

『まじっく　おぶ　なーこ』

教室を見回すと、まだ数人しかいなかった。自分の席を探していると、本を読んでいる女の子がいるのに気づいた。
そして、その後ろが僕の席だった。まだ、人が少なかったので、女の子の近くに座るのは恥ずかしかったけれど、
他にすることもなかったので、取りあえず座った。しばらくして、女の子が振り返った。
　「どうも」
　「あ、どうも」
そして、再び本を読み始めた。あまりに素早い動作だったために、顔を見逃した。「後ろに座られたら迷惑かな？」
と考え、席を立とうとした。すると、
　「迷惑じゃないよ」
視線を前に向けると、女の子はこっちを見ている。よく見ると、かなり可愛かった。端的に言えば、僕のタイプだった。
　「今、わたしのこと、かわいいと思ったでしょ。」
明らかにおかしい。心の声が漏れていた。もう聞くしかない。
　「なんで、わかるの？」
　「テレパスなんだ」
　「え？」
　「テレパス」
　「え？」
　「テレ…
このやり取りを6回繰り返したところで、担任の土田先生が入ってきた。今から、オリエンテーションが始まる。
そして、僕の人生が終わるような気がした。

　【テレパス】：テレパシーを使える人。
出欠を取っている間に、机の下にスマホを隠し「テレパス」と検索した。この子は何者だ？

「長沢くん…あっ長沢菜々香さん」
　「はーい」
土田先生に名前を呼ばれて、長沢さんは返事をした。その後も長沢さんは一度も振り返ることはなく、
オリエンテーションを終えた。土田先生とクラスのみんなが帰っていく。僕と長沢さんはお互いに帰っては
いけないような気がして、座ったままだった。やっと二人きりになった頃、
　「よろしく。なーこって読んで」
　「あっ…うん。」
　「だいじょーぶだよ。今は、心、読んでないから。あのね…」

聞いた話によると、小さい頃は誰の心でも読むことができたらしい。現在はその力は衰え、
今回、心を読めたのは6年ぶりだということが判明した。そして、オリエンテーションの序盤で
その力は消えたらしい。
ただ、僕のなーこちゃんに対する好意が見透かされたと思うと、あまりいい気はしなかった。
　「付き合わない？」
男らしく、そう言ってみた。ただじっと眺め続けるなんてできやしない、この胸にあふれる君への想いがもどかしい。
　「いーよ」
　「え？」

自分の気持ちに正直になるって清々しい。僕は信じてる。世界には愛しかないんだ。

2017/02/27(月) 13:31:13.26

こう来たかという最後の行にしてやられた感ｗ

2017/02/27(月) 13:50:42.41

良スレ

2017/02/27(月) 14:17:38.45

【画像】女の競泳水着の?さｗｗｗこの競泳水着??すぎて抜きまくったｗ
http://fisher.givemefish.com/donews/02251.html

2017/02/27(月) 15:00:50.06

>>73
構成がすごくいい
読後感がサイダー飲んだ後みたいにスッキリした

2017/02/27(月) 17:30:09.96

>>136
ありがとうございます
『高１の軍曹』
『となりの梨加ちゃん』
『文化祭の準備』
『まじっく　おぶ　なーこ』
は僕が書いたものですが、いずれも恋愛関係には、
発展しないんですよねー。
女心はわからないもので。

2017/02/27(月) 18:15:00.55

>>132
話の流れと歌詞の使い方が巧すぎてヤバいw

2017/02/27(月) 19:15:31.51

「渋谷恵比寿目黒五反田…」
液晶モニターに映る路線図にジッと目を凝らしながら、乗り換え駅まであと何駅か長沢は慎重に数えていた
「予定より遅くなっちゃったな…」
路線図の右上に目線を移すと時刻は22:18分、寮の門限は23:00
この後一回乗り換えること、駅から寮まで少し距離があることを考えるともうあまり余裕がない
山形から上京してきて1年経つがまだまだ電車の乗り換えは苦手だった

そんな彼女の心配と裏腹に隣から心地良さそうな寝息が聞こえてくる
(もうりかちゃんは呑気だなぁ)

渋谷で一日中一緒に遊んだ渡辺梨加の寝息を聞いてると自然と瞼が落ちていった
次は～五反田～五反田～
お出口は右側です
不意にアナウンスが聞こえてきた
まだ渋谷から二駅ほどしか進んでいないようだ
(ほんの一瞬寝落ちしたみたい。乗り過ごさなくてよかった)
「なーこちゃんおはよ～よく寝てたね～」
「おはよう…えっよく寝てたってまだ2駅も…」
そう言いながら時計を見てみると時刻はもう23時を過ぎていた
「うそ…もしかして一周しちゃったの」
「ごめんね。起こしたほうがよかったかな？あまりにも気持ちよさそうに寝てたからなーこちゃん」
(この娘は門限を忘れてる)
呆れながら思い出させるように返した
「でも怒られちゃうよ？こんな時間に帰ったら」
「あっ門限……でも怒られたらさ…一緒に謝ろう。ねっ？」
いたずらなでも優しい笑みを浮かべながら渡辺梨加は
「なーこちゃんといると楽しい」と呟くように言ってまた目を瞑ってしまった

まだまだ都会にはなれない。それでも
「今日はちゃんと行けるかなー」
「銀座までの乗り換えちゃんと調べたから任せて」
「頼りにしてるね。なーこちゃん」
2人は今日も電車に乗りこんでいく

2017/02/27(月) 19:32:55.58

>>139

梨加「わー、ガシャン、わーー!!」
梨加「おもしろかったね」

どこかで聞いたことあると思ったら、
けやかけのやつですねwww

2017/02/27(月) 20:23:34.29

お守りに諭吉を入れておくという理佐ちゃんの機転に助けられた俺
夜遊びは懲り懲りと家路に急ぐ
翌日
理佐ちゃんの居ない寂しさに耐えきれない俺は
留守番しているようにという理佐ちゃんの言いつけに背いて
理佐ちゃんの実家へ一目散
着いたのはちょうどお昼時
突然来てしまったが怒られるか？
ちょっとビビりながらインターホンを押すと
｢留守番してっていったのに！何できたの？謝って｣といつものクールな理佐ちゃんだ
どうやらそこまで怒っていないようだと胸を撫で下ろす俺
理佐ちゃんに促されていそいそと家の中へ
｢おっ旨そう｣理佐ちゃんはお昼ごはんの準備中だったようだ
料理の良い匂いに後ろ髪をひかれながらお義母さんにお見舞いの挨拶
思ったより元気そうだ
これなら理佐ちゃんを連れて帰れるぜしめしめ
相変わらず存在感の無いねぇ三郎に誘われてお昼ご飯も一緒に食べれる俺
｢俺の好物ばっかりだから嬉しいな｣って喜ぶ俺に
｢だって俺君の好物ばっかり理佐が用意してたからね、絶対朝起きたら迎えに来るからって｣
口を滑らすねぇ三郎
｢ねぇ何で喋っちゃうの｣と怒り口調でねぇ三郎に詰め寄る理佐ちゃんは
絶対照れ隠しだろうから好き

2017/02/27(月) 20:37:30.04

>>139
この物語には癒し効果がある気がする

2017/02/27(月) 20:49:57.24

>>141
とうとう実家のねぇ三郎まで登場しましたね
お義父さんの前でも理佐ちゃんの愛を確認ｗ

2017/02/27(月) 21:23:53.54

>>141 さりげなくお義母さんって書いたなw

2017/02/27(月) 22:06:44.34

学校帰りの電車の中でスマホゲームに夢中になっていたら
突然酔っぱらいの怒鳴り声
酔っぱらったおっさんが女子高生に絡んでる
うわっまだ夕方と呼ぶにも早い午後４時前だぞ
ベロンベロンに酔っぱらって人に絡むなんて絶対まともな人間じゃない
触らぬ神に祟りなしだ
この春、高校に入学してこれから３年間利用する電車
ヤバい人に目を付けられるわけにはいかない
ソッコウで寝た振りする気の弱い俺

｢寝たふりしてんじゃねぇよ｣
聞き覚えのあるドスの効いた声に恐る恐る目を開けると
やっぱり中学の同級生だった愛しの理佐ちゃんだ
｢ねぇ助けてあげて｣
気の強い理佐ちゃんでもやっぱり怖いのだろうか
いつになく弱気な声だ
いつもはクールなくせに
こんな無理難題を俺に言ってくる時は弱々しいなんて
そんな姿も可愛いぜ理佐ちゃん
｢俺に助けられるかなぁ｣
気の弱いことを言う俺に理佐ちゃんは
｢大丈夫、俺君がボコボコにされてる間に私が連れて逃げるから｣
俺が理佐ちゃんを好きなの知ってるくせに非情なことを言ってのける
｢おのれは鬼か！｣などど愛しの理佐ちゃんに言えるわけもなく
理佐ちゃんに惚れてる弱味から諦めの気持ちで立ち上がる
しかし、むざむざと酔っぱらいの餌食になる俺ではない
さっきから俺と理佐ちゃんの会話を聞いていたサラリーマンに声をかける
｢男として見てみぬふりは出来ません、一緒に助けませんか？｣
俺の言葉に一瞬怯むも俺の横にいる理佐ちゃんの美貌に嫌だとは言えまい
これが理佐ちゃんの美人力ってやつだ
しかし、このサラリーマン只者ではなかった
自分の隣に座る大学生に君も一緒に助けようと声をかける
一瞬躊躇するも理佐ちゃんの美人力の前に頷き立ち上がる
当然のように大学生が自分の隣に居る男に声をかける
理佐ちゃんの美人力に逆らえる男なんて存在するわけもなく
結局車両に居合わせた男全員で酔っぱらいを駅員に突きだして一件落着
男ってやつはいつだって美人に弱いのだやれやれ
美人の理佐ちゃんにお礼を言われて
皆さん今晩のお酒はきっと美味しいんだろうな
俺も女子高生にお礼を言われて満更でもない気分だ
きっと女子高生から見たら俺はヒーローなんだろう
浮かれてる俺を見た理佐ちゃんがぼそっと
｢寝たふりして見捨てようとしてたのあの娘に言っちゃおうかな｣って
ちょっとだけヤキモチ妬いてくれそうだから好き

2017/02/27(月) 23:35:52.36

『How much do you have?』

花のない桜を見上げながら、駅からの通学路を歩く。学校までもう少しだ。歩道を
歩いていると、白いロールスロイスが通り過ぎていく。あれは、ファントムという
車種で超高級車だ。確か5000万くらいした気がする。その車がハザードランプを
点滅させ、高校の路肩に停車する。運転席から初老の男性が出てきて、リアドアを
開く。社交ダンスのような手さばきをして、制服を着た女性が現れる。後ろ姿が見
えたが、顔はわからなかった。
　「助かったわ。では、行って参ります。」
　「行ってらっしゃいませ、お嬢様。」
現実の会話とは思えなかったので、ビデオカメラを探したが、映画の撮影ではなさ
そうだった。

今日から新学期が始まる。高校2年生だ。僕は教室に入るとき、後ろのドアから入
ることに決めている。座席表と照らし合わせ、自分の席を見ると、隣にはロールスが
座っていた。間違えるはずもない、あの後ろ姿はロールスだ。席につき、女性の名前
を確かめると『菅井友香』とある。車の知識には自信があったので、斜め上をみなが
ら、声をかける
　「菅井さん？」
「何でしょう？」
　「さっき、ロールスロイスに乗ってたよね。」
　「ああ、寝坊しちゃって、送ってもらったの。」
聞きたいのは、そういうことじゃない。視線を斜め上から、菅井さんに向ける。その
瞬間、理性が吹っ飛んだ。自分が思っている、何倍も、いや数字で表すのは失礼な程、
美しかった。ただ、彼女を見ていたかったので、会話を続行させる。
「ふーん」　
「私ね、高校1年までモナコにいたの。で、日本は今年から。」
F1の知識を総動員させる。あそこには市街地サーキットがある。
「モンテカルロのモナコ？」
　「えっ、知ってるの？綺麗な街だったんだけどね、向こうではイジメられてた。
　　英語が上手に話せなかったせいで。」
　「そうなんだ」

2017/02/27(月) 23:36:24.37

初日の授業はとても短く感じた。帰るために荷物をまとめていると、菅井さんが
こちらを見ている。紳士から声をかけるのが礼儀だ。
　「どうかしたの？」
　「招待するわ。ついて来て。」
　「えっ…ちょ…」
一緒に校門を出ると、白いベンツが停まっていた。
　「乗って」
誘拐されると思った。白のベンツにいいイメージはない。
　「ほら、雨降ってきそうだから早く早く」
空を見た。

通り抜ける風は　僕に語りかける　もう少ししたら夕立が来る

夕立は来ないかもしれないけど、ベンツに興味があったので乗った。ベンツは駅と
は逆方向に走っていく。やっぱり誘拐かもしれない。
　「今朝のロールスロイスは？」
　「ああ、うちね、10台くらい車あるの。」
山道を20分ほど走ったところで、大きな門が見えた。左折して入っていく。目の
前に見えたのは、「バッキンガム宮殿」だった。でも、よく考えたらここはロンド
ンではない。
　「すごい建物だね。」
　「ありがとう」
あくまで、平静を装っているが、心拍数はとてつもなく高い。その後のことは、よ
く覚えていない。気がついたら、目の前に知らない料理がおいてある。
　「なにこれ？」
　「エスカルゴ」
夕食に招かれたのだ。といっても両親は海外、兄弟もいないらしいので、2人だ。
ここからも、緊張しすぎて記憶が飛んでいる。今までに、女性と2人で食事する
こともなかったし、エスカルゴも食べことがなかったし、シャンデリアは眩しすぎ
た。

でも、一つだけ確かなことがある。彼女の笑顔が美しかったことだ。

　
「I want to get her smile,but it is priceless」
By MasterCard

2017/02/28(火) 05:22:23.35

菅井様の笑顔を独り占めできるのは至宝の喜び

2017/02/28(火) 05:30:43.25

>>145
男としてグダグダでけっこうなダメ男なんだけど
理佐ちゃんにはちょっとでも嫉妬されるぐらいに愛されたいすなぁ

2017/02/28(火) 07:56:01.11

>>149
以前個スレで理佐ちゃんの性格を訊ねられてプロファイリングしたんですけど

理佐ちゃんの性格を一言で言うと
クールでキツそうに見えるけど本当は面倒見の良い母性愛のかたまりで
不器用だけど楽屋でぼっちだったゆいぽんの隣に
さりげなく座ってたりする優しさを持ち
負けず嫌いで照れ屋なくせに
一度心をゆるしたら恥じらいながらも
スカートめくりごっことかにも付き合ってくれるタイプだと思いたい

この分析から導かれた結論は理佐ちゃんはダメ男に惚れる可能性高いと思います

2017/02/28(火) 08:05:53.29

>>150
最後の行www
でも、途中までのプロファイリングは素晴らしいですね。
理佐ちゃんて、いい意味で、顔と性格が結びつかない感じが
するんですよね。

2017/02/28(火) 14:49:38.04

>>151
最後の一行は理佐ちゃんのスレでブラ紐と呼ばれていた頃のレスなのでその名残です
お恥ずかしい
理佐ちゃんの外見と性格のギャップが俺の妄想の原動力ですねw

2017/02/28(火) 17:41:53.85

スレ汚し且つ未完に終わるかもしれないが貼り逃げ
・・・・・・・

【アイドルになる！の巻・①】

ｶﾗｶﾗｶﾗｶﾗ…

人気のない団地の一室。
ケージの中で一匹のシマリスが回し車で遊んでいる。

まだ日は高く、家の人たちが帰ってくるまでにはまだ時間がある。

運動して、時々エサをつまんで、今日もシマリスはひとりでお留守番である。

…という、はずだった。

しかし、その時

｢やあ、ミューちゃん。｣

と、急に声をかけられて、シマリスはびっくりして振り返る。
そこには見知らぬ男が立っていた。

リス｢え？あ…？あ、あなたは誰？どこから来たの？｣
謎の男｢あ、驚かせるつもりはなかったんだよ。ごめんごめん｣
リス｢ていうか、なぜ私と話ができるの？それに…どうして私の名前を知ってるの？｣
謎の男｢ああ…それはね、私が神だからだよ｣
リス｢神？？｣

リスは丸い目をさらにまん丸くして神と名乗る人物の顔を見つめた。

リス｢神ですって？…まさか私を勝手に霊視してケッタイな名前付けて暴露本を出させようっていうんじゃないでしょうね？｣
謎の男｢こらこら話の時系列が狂うだろ。それにテレビ見過ぎだろ｣
リス｢鈴木家はみんなテレビ大好きだからどうしても一緒に見ちゃうんですよ｣
謎の男｢ああ、そうか…ここは鈴木家だったよな。じゃあ君は鈴木ミューちゃんってわけだな｣

つづく

2017/02/28(火) 17:51:32.90

【アイドルになる！の巻・②】

リス｢でも…神様の見た目が、ブレザーを着た黒縁メガネで中分けの小太りのおじさんだったとは意外だわ～｣
謎の男｢悪かったな｣

リス｢神様って…普段は何をしてるんですか？｣
謎の男｢暇な時は人間界で働いているんだよ｣

リス｢あ、そういえば蝶ネクタイして朝の番組にも出てましたっけ？｣
謎の男｢それは別の人だし銀縁メガネだろ。僕は今はアイドル関係の仕事をやってるんだ｣
リス｢…う…胡散臭い(ﾎﾞｿﾎﾞｿ)｣
謎の男｢君の名前だって私がつけたようなものなんだぞ｣
リス｢え…？｣
謎の男｢君の飼い主のお父さんは昔、小泉今日子というアイドルのファンだった。そして彼女の『夜明けのMew』という曲から君の名前をつけた。その曲の歌詞は僕が書いたんだ｣
リス｢そうなんだ…｣
謎の男｢もしもお父さんが彼女の他の曲を選んでいたら、君は『ズッキュンドッキュン』っていう名前になったかも知れないぞ｣
リス｢そんなバカな～｣
謎の男｢それも僕の作詞だな｣

リス｢ところで今日は何しに来たんですか｣
謎の男｢神様にタメ語とはイイ度胸だな。まあいいだろう。今日は君をスカウトに来たんだ｣
リス｢スカウト…ですか？今ってスカウトとかスカウトマンって禁句じゃ…？｣
謎の男｢だから時系列を無視するんじゃないの。今は欅坂だってまだ出来てないんだから｣

つづく

2017/02/28(火) 17:57:44.05

【アイドルになる！の巻・③】

リス｢欅坂…？何ですかそれ？｣
神｢あ…いや、何でもないよ。ところで本題に入るけど、君、アイドルにならないか？｣
リス｢はぁ…？アイドルですか？動物園かなんかで？｣
神｢いや、僕が人間の姿に変えてあげるから、人間界でアイドルになるんだよ｣

神様の口から出たのは突拍子もない話でした。

リス｢えぇぇ？でも…何で私が？アイドルになりたい子っていっぱいいるでしょうになんでわざわざ…？｣
神｢いや、人間の子をアイドルにするのって相当大変なんだよ。オーディションでよし！と思って採用してもさ
後からラブホでのプリクラとか担任とのキスプリとかがすぐに出てきてダメになっちゃったりさ｣
リス｢…その話も時系列的に大丈夫なんですか？｣
神｢まあまあ…だから、動物だったらそういうのが出てこないだろ？そこに目をつけたんだよ｣

リス｢じゃあ、今までも動物をスカウトしたことあるんですか？｣
神｢もちろんだ。今までいちばんスカウトしたのはタヌキかな。タヌキ顔は需要が多いからね。でも頭悪いのばっかりでな…今は頭の良いタヌキを探してて、ここの次には長崎に行く予定なんだ｣
リス｢はあ…｣
神｢さて、返事はどうだ？アイドルになってみないか？｣

突拍子もない話でしたが、神様の目は真剣に見えました。

つづく

2017/02/28(火) 18:11:20.04

【アイドルになる！の巻・終】

リス｢はい、なってみたい…です…けど…もしも今、私が急にいなくなっちゃったら家の人たちが心配してすごく悲しむと思うんです…｣
神｢それは心配ない。君が人間界でアイドル活動するのはこうして家の人たちがいない時間帯だけにしてやる。私は時空もいじれるからな｣
リス｢設定が適当すぎないですか｣
神｢２ちゃんの書き込みに何を求めてるんだ｣
リス｢それに…全国にシマリスはたくさんいるでしょうに何故私を？｣
神｢理由はいろいろあるけどな、まずは名古屋でスカウトしたかったんだよ｣
リス｢なぜ名古屋で…？｣
神｢そのうちわかるよ。まあとにかく君に白羽の矢が立ったんだ。決心ついたなら善は急げだ。さあ、檻から出てみなさい｣

こうして恐る恐る檻から出たシマリスに
神は呪文をかけます。

“ポッピパッパパーポッピパッパパー
プピパッパポッピパッパパーポピピップ Yeah !”

リス｢なんか恥ずかしい…｣
そう思っているうちにリスは光に包まれ、あっという間に人間の女の子に変わっていました。

神｢どうだ。なかなかかわいいだろ。それにＦカップだぞ｣
リス｢…エロじじいやないかい｣

そう言いながらも鏡を見ると
キリッとした顔立ちのちょっと小柄な美少女がいました。

リス｢これが…私？｣

神｢さて、それじゃ人間としての名前をつけないとな。本名の鈴木ミューじゃ家の人たちに不審がられるからな｣
リス｢ま…まさか千眼美子ですか？？｣
神｢いい加減にそのネタは諦めろ。そうだな…名字の鈴木をちょっと変えて、名前を漢字にして…
よし、『鈴本美愉』で決定だ｣

アイドル候補生・鈴本美愉はこうして誕生しました。
果たして彼女の運命は？

［力量不足で続かないかもね♪］

2017/02/28(火) 18:46:52.73

>>151
いきなり理佐ちゃんの個スレに長文投下なんて大胆ですなw

2017/02/28(火) 18:49:56.38

>>156
ファンタジーの皮をかぶった掛け合い漫才w
しかも時事ネタも入ってるw

2017/02/28(火) 20:00:21.71

>>157
すいませんww
一度、反応が見てみたくて
完全に自己満足です。
まあ、思いの他、不評でしたけどねww

2017/02/28(火) 20:02:40.46

>>156
すごい角度から物事を見てますね。
つづき、期待してまーす

2017/02/28(火) 20:09:45.23

>>156
すずもんは確かに個人的にもリスに似てると思ってました（グッピーラムネとかのリスみたいに）
小泉今日子のアイドル時代のリアル世代の方かどうかは存じませんが
乃木坂のポピパッパーとか冨美加さんとかネタも豊富で独特な切り口の展開が
面白いと思います　よければまた続きをお待ちしています

2017/02/28(火) 20:14:32.13

>>159
特化した小説スレと違って
個スレとか一般のスレは長文だけでムカついたり
厳しいこと書く人が結構いるので書き込む時は
覚悟しておいたほうがいいですよ（^^）

2017/02/28(火) 20:21:58.80

理佐ちゃんを実家に迎えに行ったわいいけれど
お義母さんの風邪も大したことないと分かった俺
近所のコンビニに酒を買いに走る
嫁の実家なんて気を使ってしまってとてもシラフではいられない
今、さらりと嫁と書いたけど当然嫁とは理佐ちゃんの事だ
コンビニの店員が可愛いかったので100円募金をする気前の良い俺
可愛い店員さんには俺が凄くイケメンに見えるのだろう
苦しゅうない出がけにちょろまかしたねぇ三郎の金だ
上機嫌で愛しの理佐ちゃんが待つ実家へGO！
赤信号なんて気にしない
飛ばす！飛ばす！理佐ちゃんの元へチャリを飛ばす！
下り坂で一気に加速
急ブレーキでブレーキのワイヤーが切れてガードレールに衝突

気づいたら川岸に立っていた
川の向こうからたくさんの人々が俺を手招きしている
３年前に亡くなった俺のお婆ちゃんもいるじゃないか
なんだか懐かしくなって川を渡りだす俺
川を半分渡った辺りで理佐ちゃんの声が聞こえた
なんか泣いてるようだ
泣き声で俺の名前を呼んでる
理佐ちゃんにしては大きな声だ
理佐ちゃんの声につられて振り向いたら

気づいたら病院のベッドの中だ
俺の目に理佐ちゃんの顔が飛び込んでくる
どうやら俺の顔を覗きこんでいたようだしかし間近で見る理佐ちゃんは美人だ
気のせいか目が赤くはれてるようだが美人だ
理佐ちゃんの美貌に見惚れている地獄から舞い戻った俺
俺の意識が戻った途端俺から離れる理佐ちゃん
相変わらず照れ屋で可愛いぜ
慌てて俺に背中を向け看護婦さんを呼ぶ理佐ちゃんに
｢俺の名前呼んでくれてたでしょ？｣
背中を向けたまま何も言わない理佐ちゃん
｢なんか名前呼ぶ声が聞こえてさ振り向いたら目覚めたんだよね｣
そう夢中で話す俺に
背中を向けたまま息を吸い込み
｢チャリ壊してんじゃねぇよ｣とドスを効かせるが
こんな場面だからだろうか？
いつもより凄みがない理佐ちゃん

｢今、先生来ますから～｣
看護婦さんが勢いよく病室に入って来る
｢奥さんまだ泣いてるんですかぁ？｣
理佐ちゃんに話しかける看護婦さん
慌てて横を向く理佐ちゃん
泣いてる？理佐ちゃんが
｢奥さん凄かったんですよ、泣きながら間違って隣の部屋に駆け込んで来て大騒ぎ(笑)｣
えっ理佐ちゃんが･･･？
看護婦さんは話し続ける
｢ずっとご主人の名前呼んでくれてたんですよ泣きながら｣
やっぱり呼んでくれてたやん理佐ちゃん
照れ屋だなぁ
｢気絶してるだけで大した怪我じゃないって言ってるのに部屋間違えるほど慌てるなんて愛されてますねぇ(笑)｣
理佐ちゃんマジか
超嬉しいんですけど可愛いぜ理佐ちゃん
看護婦さんのマシンガントークに諦めて振り向いた理佐ちゃんは
素直に嬉し泣きしてくれてそうだから好き

2017/02/28(火) 20:29:01.57

>>162
忠告、ありがとうございます。
まだまだ、新規ヲタなもので。
以後気をつけますm(_ _)m

2017/02/28(火) 20:37:43.82

>>162
俺も推しメンの個スレが長時間書き込みないと切なくて長文書いたりしてたんだけど
長文は嫌がる人居ますもんね
それで理佐ちゃんのブラ紐になってとかゆいぽんのスカートの中の一言ネタ初めたんですよね
誰も居ない時にぼそっと呟くスタイルで

2017/02/28(火) 22:33:27.57

>>163
これは大作　理佐ちゃんの涙でジーンときました　
理佐ちゃんにも読んでもらいたいぐらいです
さらに映画化希望ｗｗｗ

>>165
わたしの場合も1時間以上かけて書いたのを「長文うざいしセンスない」
とかの数秒で書けるようなたった1行で片付けられたりしてから
創作意欲が落ちて未だに何もできずに引きずってますからね　
それに比べれば庭さんは理佐スレで時々酷い書き込みされても
へこまずにずっとコンスタントに投稿されてるようなので感心します

あと　ぽん民のスカートの中にいるとかいうネタの始まりは
庭さんだったのですね

2017/02/28(火) 23:40:11.37

>>166
最初はゆいぽんの個スレも過疎る時間帯があったので
ひとりでゆいぽんのスカートの中で雨宿りしたり涼んだりしてたんですよ
その頃理佐ちゃんの個スレにもスカートの中って書きに行ったら変態扱いされましたけどねW

2017/02/28(火) 23:49:05.69

キャバ嫁に逃げられて人生最大のピンチに陥いるも
最愛の娘理佐ちゃんが金持ちの元亭主からせしめた慰謝料で救ってもらった俺
俺のようなダメ親父を救ってくれるぐらいだから相当な金をせしめてきたのだろう
その金と最愛の娘理佐ちゃんが居てくれれば
悪くない！俺の人生悪くないぞ！！
とりあえずその金でしばらく遊んで暮らそうという俺の提案を拒否し
真面目に働く堅実な理佐ちゃん
今日も孫娘を俺に預けいそいそと仕事へ
俺は理佐ちゃんからくすねた金を持って孫娘と競艇へ

帰りはオケラ街道をとぼとぼと歩く一文無しの俺と孫娘
すぐに泣きが入る俺を励ましてくれる孫娘は理佐ちゃんに瓜二つで泣けてくる

今日も軍資金を稼ごうと理佐ちゃんの部屋に忍び込む
鋭い殺気に振り向くことも出来ず固まる俺
｢くすねてんじゃねぇよ｣
地の底から響くような重低音
怒りの理佐ちゃんに詰められて
全て白状する俺
無邪気な孫娘が毎日無一文になってオケラ街道を歩いてるのまで嬉しそうに喋っちゃってるし
｢ねぇ何考えてるの謝って！｣
理佐ちゃんのドスの効いた声と共に渡邉家の夜は更けて行く

朝起きると不機嫌な理佐ちゃん
仕事に行く理佐ちゃんを甲斐甲斐しくお見送りする俺をガン無視だ

でもギャンブラーの性ってのはなかなか治らないもので
結局次の日も孫娘と競艇へ
そしてやっぱりオケラになる俺
とぼとぼオケラ街道を歩いていると
孫娘が突然タクシーを呼び止める
｢バカ、なにやってんだ金もねぇのに｣
慌てる俺に孫娘が万札を振って見せる
｢どうしたんだこれ？｣
訊く俺に
｢ママがねどうせおじいちゃん今日もオケラになるからって、タクシーで帰っておいでって｣
孫娘を通じて理佐ちゃんの優しさが染みてくる
涙がこぼれそうになるが
タクシーの運転手の視線を感じて何とかこらえる
タクシーが走り出してからも孫娘は話すのを止めない
｢ママねおじいちゃんの体いつも心配してるんだよ｣
｢おじいちゃんに長生きしてもらってずっと一緒に居たいんだって大好きだから｣

やめて、俺泣いちゃうからって思いながら
孫娘を見たら幼い頃の理佐ちゃんに瓜二つだ
まるで理佐ちゃんに言われてるような気がして涙腺崩壊

家に着いたら理佐ちゃんが夕飯作ってまってた
理佐ちゃんに駆け寄って耳打ちする孫娘
話しを聞き終わった理佐ちゃんはニヤニヤしながら
｢ギャンブルだけじゃなくて娘の優しさにも弱いですねぇ｣
って言いながらご飯よそってくれそうだから好き

2017/03/01(水) 00:00:49.84

ほんといいスレだなぁ

2017/03/01(水) 00:22:23.03

>>168
これもほっこりするいい話　
親子孫にまで至る心の絆と愛情を感じ取れる余韻がなんともいいですね
てか理佐ちゃんがこれまでの貫かれてきた好みの異性のしての女性
という設定からいきなり娘（血縁の家族）になっとるわｗ

2017/03/01(水) 00:38:56.32

>>170
お父さん世代にも理佐ちゃんの良さを伝えたいなと思いまして

2017/03/01(水) 12:24:16.60

>>168
今、気づいたんですが、これってシリーズもの？
確かに理佐ちゃんみたいな娘だったら、好きになっちゃいそう

2017/03/01(水) 12:24:47.02

『Risa or Sida』

「はーい、保護者会のプリント、ちゃんと親に渡せよー。」
　担任の土田先生が、前列の生徒にプリントを配る。僕は一番後ろの席だから、
枚数が足りるか不安になる。
「あ、余った」
　志田さんが、こちらを見て、2枚のプリントを手渡す。僕は仕方なく、余った
プリントを土田先生に返しに行く。席に戻るとき、志田さんが片手を上げて微笑
んだ。僕は愛想笑いで応える。

この人は変わり者だ。話し声はとても小さいが、笑い声はクラスで一番大きい。
ドSな一面もあれば、照れ屋さんという一面もある。
「おーい」
　志田さん顔が目の前にある。緊張するからやめてほしい。
「聞いてた？」
「えっ、何？」
「1980×37は？」
「73260」
一瞬で答えた。生まれ持った才能だと思うが、6桁同士までの掛け算なら、数秒
でできる。
「ははは！すごーい！」
　志田さんの大きな笑い声に、少しびっくりした。そして、今度は小声で耳元に
囁く。
「理佐のこと、どう思う？」
「理佐ちゃん？あっ…渡邉？」
「言い直さなくていいから。」
「何ともおもってないよ」
「じゃあ、私が理佐、奪っちゃうよ。」
　なんか、悔しかった。理佐ちゃんとは幼馴染で長い間、一緒だった。しかし、
最近は、理佐ちゃんと志田さんはカップルみたいだった。
「理佐、彼氏いないし、イケると思うよ。」
「やだよ。」
「じゃあ、わたしは？」

あなたは、どちらを選びますか？（選んだら、もどれません）
　→理佐ちゃん
　　志田さん

【理佐ちゃんの場合】
「じゃあ、わたしは？」
「もっとやだよ。」
「ねぇー、理佐ぁー」
「ちょ…なんで呼ぶの」
　志田さんが、OKマークを理佐ちゃんに向ける。理佐ちゃんは
「余計なこと、してんじゃねーよ」と照れていた。
志田さんが哀しい目をしていた。

【志田さんの場合】
「じゃあ、わたしは？」
「彼氏は？」冗談で聞いてみる。
「いなかったら、付き合ってくれる？」
「別にいいよ。」冗談のつもりだったが、志田さんは完全に照れていた。
取り返しのつかないことになった。でも、彼女の目を見ると、これもアリ
かなと思った。
理佐ちゃんが哀しい目でこちらを見ていた。