☆ポエム☆


「感謝・感激・感動」
そんな経産省ゴリ推しの☆異常なポエム☆で中年男性を使い倒す介護業界の闇
ブラック企業が多数参入し現場崩壊
https://president.jp/articles/-/41463

日本社会が中年男性を見捨てつつある。
ノンフィクションライターの中村淳彦氏は「中年男性が失職した場合、数少ない働き口のひとつが介護業界だ。しかしそこではやりがい搾取が常態化している」という――。

【中村】融資してコンビニオーナーをさせて超長時間労働をさせるとか、配達や清掃、引っ越し屋とかですかね。僕は介護現場を眺めて国ってこういうことをやるんだ、って勉強したんですけど、リーマンショックのとき、国は介護職で雇用の調整をしていた。

厚生労働省は介護の担当省庁で、安倍政権は失業率の低さを完全に売りにしているから、とにかく介護に失業者を流すことをした。今回のコロナでは、今のところそのような動きはないですね。

【藤井】失業者を介護産業に流し込んだわけですか。

【中村】もう、露骨にそうでした。


介護現場にあふれた☆「異常なポエム」☆

【中村】リーマンショック後に製造業の失業者があふれた。慌てた政府が重点分野雇用創造事業という政策を立ち上げて、ハローワークや都道府県が総力をあげて失業者を介護職にしたんです。実際に凄まじい人数の中年男性が介護職になりました。
国の理想としては、いらない人間を一カ所に集めて、なんとか安上がりに収めたいということで、でも、そんな本当のことは言えない。だからリーマンショック直後、介護現場にはさまざまな☆ポエム☆が紡がれた。

【藤井】具体的に教えていただけますか?

【中村】
☆「感謝感激感動の3K!」☆とか
☆「ありがとうを集めよう!」☆とか
☆「介護に夢と誇りをのせて」☆とか、いろいろ。

異常な文句を見つけるたびに発信源を調べると、だいたい厚生労働省や経済産業省、都道府県、社会福祉協議会などが主催とか協賛。経済や労働生産性で産業を発展させるのではなく、国や行政が率先して☆ポエム☆で低賃金労働する介護職を統治しようとした。