自然治癒力うたう民間療法 ホメオパシー効果否定(抜粋)
http://sugimoto-clinic.or.jp/%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%83%BB%E5%8C%BB%E7%99%82%E3%81%AE%E3%83%92%E3%83%B3%E3%83%88/iryounogenjou/100926homeopathy/

「ホメオパシー」について、日本学術会議(会長=金沢一郎東大名誉教授)は24日、「科学的な根拠は明確に否定され、荒唐無稽」とし、
医療従事者が治療で使わないよう求める会長談話を発表した。山口市の女児ら死亡例が出たことを重視し、医療現場から排除する必要があると判断した。

「治療効果は明確に否定されている」

「今のうちに、医療現場から排除されないと『自然に近い安全で有効な治療』という誤解が広がり、深刻な事態に陥ることが懸念される」

「科学的に全否定されているものを医療従事者が使えば、患者を通常の医療から遠ざけかねず危険だ。『ホメオパシーは効かない』というメッセージを伝えることが重要と考えた」

今年に入り、ホメオパシーを受けている人たちの中で、通常の医療を拒否して、死亡したり症状が悪化したりした疑いの濃い例が相次いで表面化した。

山口地裁では5月、新生児が一般に投与されるビタミンK2を与えられず死亡したとして、ビタミンK2投与の代わりにホメオパシー療法を行った助産師を相手取り損害賠償を求める裁判も起きている。

日本学術会議の会長談話
・荒唐無稽。効果はあるはずがない
・頼ることで、通常の治療機会を逃しかねない
・治療に用いることは厳に慎むべきだ