一般の消費者から見たとき問題となるのは、
野口整体の関係者の説明が誠実でない点です。

そのため、野口晴哉の「整体入門」(ちくま文庫)を読んでも、野口整体の施術内容がわかりにくくなっています。

例えば、「整体入門」の目次を見ると、
愉気、活元運動、体癖などという項目は掲載されていますが、
整体操法という項目はありません。

さらに、整体協会のホームページを見ても、
活動内容の中で、整体操法は補助技術という位置付けです。
http://www.seitai.org/activity.html

しかし、「整体入門」の解説において、伊藤桂一氏は
”私は(中略)野口先生の操法と理論だけを信じてきた(p223)”、
”私は、整体操法のお世話になるとともに(中略)活元運動を毎日やってきた(p226)”、と記述しています。

また、鷲田清一氏が朝日新聞に連載中の折々のことば(951)で、
ツイートが取り上げられた精神科医の名越康文氏も、以下のようなツイートをしています。

>本日は取材2つ打ち合わせ1つの後、久々に甲野先生と二子玉川に操法へ。
>積もる話を、もう先生とはあしかけ25年になる。
http://twitter.com/nakoshiyasufumi/status/928089128675131392

上記の二人だけでなくとも、実際に野口整体の施術を受ければわかりますが、
施術を受ける消費者から見ると、
まさに、整体操法と呼ばれる手技による施術こそが、
野口整体の施術の中心をなしています。