学校で鍼の実技手順を教わっている最中に絶対にやってはいけないことがある。
おそらくその場にいる人間全員が抱いている疑問。
「先生。これ本当に効くんですか?」という質問をすること。

学校に来ている人たちには内集団バイアスだったり何らかの集団心理が働いている。
おかしい、疑念があるとは感じても決して口にしてはいけない。
どこかの国かあるいは歴史的にそんな過去があったようなないような。

一方その頃、他の若者たちは
「学ぶ上で大切なことは、疑問を持つ姿勢を常に維持することだ」
と教わる。

その通常とは違う経験を積み上げていったときどうなるかということが、教員や業界の先輩を見るとよくわかる。
人が壊れる。

それが俺が学校で学んで事だったな。凄く残念な気持ちだった。