>>123
風邪(カゼ)の語源は東洋医学で言う風邪(ふうじゃ)で風の邪気というのじゃないかと思う(歴史は苦手なんで由来はワカンナイけど)と思うくらいで
東洋医学でのカゼの治療は漢方も含めて基本と言えるくらいメジャー。

漢方薬で有名な葛根湯や麻黄湯なんかはインフルエンザのタミフルなんかと同程度の抗ウイルス作用がある上に、タミフルと違ってインフル以外のウイルスやカゼ菌にも効くんで
個人的には抗インフルエンザ薬よりも漢方薬をもっと使って欲しいと思うね。

この間も患者さんや同僚で病院行ったら葛根湯出されたとか言う話聞いたけど、片方は鼻水じゅるじゅる、もう片方はお腹の調子が悪いで
これは葛根湯の証じゃないから小青竜湯や柴胡桂枝湯なんかの方がいいんだけど、まぁ漢方の専門医とか聞いてないクリニックでも出されたし抗生物質よりマシかーとか思ったけど。

もう一歩すすんでテレビでよく見る新見医師のモダン漢方片手に処方してもいいから証に合わせて欲しいかなぁと。

鍼灸でもカゼの治療はメジャー。
大椎(顔を下に向けて出っ張る首の根本の骨)への多壮灸(沢山お灸をする)のなんかは予防でも治療でも使うし、
背中の寒気がしてゾクゾクする肩甲間部の辺りなんかもツボが多い。

ちょっと自分じゃお灸が出来ない場所なんで俺は貼るホッカイロなんかを貼ってるけどね。
本当は肌に貼る専用のせんねん灸世界ってのがいいんだけど、自分で使うのにはちょっとお高いので貼るホッカイロの粘着をペタペタして少し落として大椎〜風門の辺りに貼っちゃってるw

ちょっと寒気しそうだなーとかカゼ引きそうだなーと思った時に温めるのがいい。
この時点で既に感染してるケース多しと思われるので予防と思って貼っても実際は治療になってる。

鼻水や咽の痛みなんかも有効。
俺が消防や厨房の頃なんかはカゼで咽痛いって時に、曲池-合谷とか孔最-合谷にパルス通電して
示指がピクピク動く程度に軽く20分くらい通電すると最初は子供なんで刺激に敏感だけど途中寝ちゃったりして終わったら痛み軽減したり消えたりする。

鼻水も花粉症はちょっと厳しいが青っ鼻(黄色い鼻水は感染症おこした後の白血球やら菌の闘いの死骸が混じってる)とかは止まるね。
学校の実験で合谷に刺鍼して鼻の通りが良くなるかってやったけど、ちょうど風邪気味の生徒何人かで合谷に刺鍼したら通りが良くなったとかやってた。

鼻水の分泌も自律神経の支配を受けてるので(たしか副交感神経が鼻水分泌かな)鍼灸で交感・副交感神経が動くと止まったりする。

ただカゼの鼻水やクシャミ、咳なんかは体内からウイルスや菌を排出しようとする働きなので、まぁ全体的に対処することが重要かな。
咽も痛みも他の腰痛なんかと同様、炎症を抑えるというより炎症による痛みを抑えるという部分ではメカニズムは同じなのでこれもほぼ確実に治まる。

はり灸で免疫うpするとかの作用もあった欲しいと思うけど、まだそういうエビデンスのある論文は出てないね。
ただ疲労は免疫を落とす要因であるので、疲労回復、疲れを取るとかが予防や治療に良いのは確実。

あとは経験的に咳を止めるとかお腹を下すのとか個々の症状に合わせた治療とかあるけど、
咳なんかは喘息の持病がなくても通常感冒の後に数か月続くと喘息様の咳になる咳喘息とかも最近言われてるし、高齢者で咳で肋骨折ったりとかもない話じゃないので
咳に対しての治療なんかも病院での咳止めとかと併用しながらやるのは有用だと思う。

病院や薬局のカゼ薬は完全に症状緩和だけのお薬で、症状が無いとか発熱とかがそれ程強くないのに総合感冒薬で不要なお薬使うよりはお薬と鍼灸漢方併用した方がいいと思う。

インフルとかみたいに38度超えて発熱で体力奪われる時は解熱剤も上手く使って体力の消耗抑えながら鍼でも解熱させるとかした方がいいし、
37度程度でそこまで熱ないのに自分が熱っぽいとかなら解熱剤よりはアイスノンとかと鍼灸で対処したりとか

咽の痛いのもヴィックスドロップよりはサトウの駆風解毒湯トローチ舐める方が俺は良く効く。
咽が痛くなりそう、揉むと痛気持ちいいとか言う時は咽の周りをもんであげると治りいいよ。

俺は面倒だから円皮鍼貼っちゃうけどね。咽ぼとけ触って、なんか咽の痛い所に響く感じがある所に貼ればおk