■長野式鍼灸治療法 2処置目の2■
>>612
有り難うございます。
レス番が分かれてもいいので全部書いていただいていいですか
ぜひ読みたいのでお願いします。 >>614
全部書くと膨大になるよ。そこまで要求するのはどうかと思う。
医道の日本に問い合わせて、コピーしてもらったら。 OCRにかけてそのままです、校正はしていないので想像力をはたらかせてください。
はじめに
「帯泳」が、鍼灸臨床上鋭い偉効を持っているということに度々遭遇した。
成書には腰の冷えとか腹痛、帯下等に効くとなっているが、ただ単にそういうことではなく、上肢・下肢の痛みや炎症を取る
のに、また腰の痛みや頚・肩・背の痛みをとるのに非常に優れた効果がみられる。
特に、躯幹の捻れによって起こる上・下肢の痛み、なかでも肩関節や膝関節の痛みや運動障害に著効を奏する。「帯泳」はその他にも様々な症状を改善するのに
用いられ、臨床的応用価値の大変高い経穴であることがわかってきた。
そこで、「帯泳」につい・て私なりに研究し理解したことについて発表しようと思う。
「帯腺」の位置
この場所は古典的に述べると、甲乙経に季脇の下一寸八分とあるが、季脇というのは第十一肋骨の先端「章門」のことをいい、その「章門」から下一寸八分で腸
骨陵の直上、つまり「章門」と腸骨陵との間を「帯豚」としている。また、「帯泳」は奇経の帯豚と交会している場所でもある。
これを解剖学的に観察してみると、第五肋骨〜第十二肋骨の外面から起って腹桟部を通り鼠径靭帯にいく外腹斜筋と、腸骨陵
の外三分の二から起ってこの外腹斜筋の下を通り第十・十一・十二肋骨の先端に付着している内腹斜筋があり、「帯泳」は、こ
の外腹斜筋と内腹斜筋の腹横部における丁度クロスした部分に当たる。
そしてこれらの腱膜は、上は剣状突起から白線を通って下の恥骨結節までずっと続いて広がっている。
臨床上で「帯腺」を探す時には、例えば、右の 「帯豚」ならば右の上肢を上に挙げると腹桟部の筋肉が緊張する。
「章門」の下で腸骨陵の直上の特に緊張した部位を「帯泳」とし、これを「正中帯豚」 (「正中帯泳」というのは私がつけた名前であるが)とする。
上肢を降ろし、「帯泳」 (以後「正中帯泳」を「帯泳」とする) の前一センチ、あるいは肥満した人では二センチ程の場所を「前帯泳」、同様に「帯泳」の後方一〜二
センチ程の場所を「後帯泳」とする。
これは成書にはないが「帯豚」と共によく使用するので私が創ったものである 「帯腺」の刺鍼の前に
「帯泳」にいきなり刺鍼しても「帯泳」の効果が充分に出てこないことがある。
「帯豚」の効果を充分に引き出すためには、刺鍼する前にいくつかのチェックが必要であり、それによって前処置をすることになる。
まず先に、患者が「細・沈・遅」というような泳状で、非常に衰弱して疲れきっている、あるいは回復力や自然治癒力が低下
しているような場合には、「帯泳」に刺鍼する前処置として両側の「照海」、「愈府」、「尺沢」 に寸三・二番ないし三番鍼で十五分間の留鍼をしておく。
そうすると自然治癒力が増大して「帯泳」 の刺鍼がより著効を表す。
泳状が「細」豚であるときには、ほとんど 「中泳」、いわゆる「胃の気」の泳が乏しい状態にある。
「中泳」が乏しいとは豚に流動性が乏しいということである。この場合は胃経(「胃の気」)三点、すなわちはぼ「足三里」の高さで脛骨の外側直際、同じく「豊隆」、
姦溝」の高さの脛骨外側直際の三点に寸三・二番ないし三番鍼で五ミリから一センチ程刺入し補鍼して豚の流れるのを待つ。
つまり流動性のある「中泳」の出てくるのを待つということである。
「中泳」が出た後、もし泳がまだ細いならば「血虚」 があるということである。
「血虚」というのは血管が収縮している状態であ透から泳診ですぐわかる。
特に女性に多く、血管が収縮して血液の流れ方が非常に弱いという循環障害を起こしている場合である。このような時には「陰陵泉」に鍼を比較的深く、およそ三
センチ程刺入し補鍼する。
そうすると泳が出てくると同時に頚の付近の筋肉が軟らかくなってくる。
それから「血海」に同じように比較的深く補鍼をする。
それを済ませて豚をみると、豚の幅が広くなり血液の流れが改善されていることが泳状診をみることによってわかる。
また「血虚」 の場合、「陰陵泉」、「血海」にする代わりに「上太白」 (長野式「太白」) に補のタッビングを充分行っ
ても同様の効果がある。
以上のことを済ませた上で「帯泳」に鍼をすると、「帯泳」の効果を充分引き出すことができるのである。
※「上太白」 (長野式「太白」)…正規の「太白」から第一中足骨の骨底部に向かって擦上し、骨に当り止まったところ。つまり 福一中足骨の骨底部の内縁。
「公孫」 まで はいかない。 「帯腺」 の刺鍼の方法
最初に両側の 「帯泳」 の緊張の度合がどちらが強いかを調べる。
健側と患側を同時に調べると通常は患側の方の緊張が強いのですぐ分かる。
そして緊張の強い方の 「帯泳」 に刺鍼する。刺入角度は皮膚に対して垂直に刺鍼する。
「帯泳」は、痩せている人は別であるが、脂肪層が厚い人が多い。その脂肪を刺し貫いて脂肪層の奥にある硬い筋肉層、つまり
内・外腹斜筋に当るまで刺鍼する。その硬い筋肉層に当らないと効果がない。
特に肥満者は脂肪が厚いので注意する。
比較的長い鍼、寸六・四番鍼で四センチ程度、あるいはもっと脂肪層の厚い人は二寸・六番鍼でそれ以上刺入する。通常、仰
臥位で刺鍼することが多いが、それで効きにくい場合には坐位をとるか、あるいは椅子に腰かけさせて刺鍼すると効果があがる。
刺鍼してすぐに症状が消失するというのではなく、刺鍼してそこで微量雀啄をする。
そして、雀啄している時に、例えば、頚が回らないのは、頚が回り始めるまで、膝が痛い場合には患者に膝を曲げさせてみて、
痛みが取れるまで雀啄を続ける。あるいは、手が挙がらないのは、手が挙がってくるまで、肩関節が痛い場合には肩関節の運動を
させてみてその運動痛がなくなるまで「帯泳」に微量雀啄をしながら補鍼をする。
この時は、「帯泳」にいささか食い下がるように刺鍼すると嘘のように痛みや運動障害等が取れることが妙である。
従って「帯豚」の刺鍼がうまくいった場合は肩関節なり膝関節等の症状が即効的に驚く程よく取れる。
「帯豚」一点だけで取れにくい場合には、「帯腺」、「前帯豚」、「後帯泳」と三ヶ所に刺鍼すると効果がよりはっきりする。
そして、痛みが取れたならば、静かに吸気させ、吸気しているうちに抜鍼をしてすぐあとを閉じる、いわゆる吸気抜鍼をする。
「帯腺」はなぜ効くのか 過度の運動障害とか、あるいは事故、長年の生活習慣等によって躯幹が捻れてくる。
つまり、捻れ、捻転、英語でtOrSiOn、を起こすことになる。この捻れによって腹筋が腹直筋を含めて前腹筋、側腹筋すなわち
腹横筋とか、内・外腹斜筋も捻れ、すなわち捻転を引き起こす。前腹壁は概ね緩んで下に下がり、内・外腹斜筋も前下方に緩ん
で下がるようになる。従って、後腹壁の腰方形筋、大腰筋、腸骨筋等はすべて前方、つまり前腹壁の方に引っ張られるので緊張
してくる。そうすると背部の諸筋の広背筋や僧帽筋、脊柱起立筋、つまり最長筋やら腸肋筋等もすべて緊張してくる。
あるいは、人間は加齢と共にどうしても筋肉が緩んでくる。特に前腹壁の筋が緩んできて前方に下がってくる。
すると当然側腹部の筋肉も下に引っ張られてくると前述と同様の結果になる。 もう一度言うと、前腹壁の諸筋は緩んで、後腹壁の諸筋および背腰部の諸筋は緊張してくる。
臨床的にこれらは躯幹の捻れによるものであり、だから当然内・外腹斜筋が捻れてくる。
そこで内・外腹斜筋の交差部位である「帯泳」 に補鍼することにより前腹壁の筋肉の緩みは適当に緊張し、そして、逆に緊張している後腹壁の筋、前述した腰方
筋や大腰筋、腸骨筋等の緊張を取り、これに関連した腰背部の広背筋、僧帽筋、それに脊柱起立筋等の筋肉がはぐれてくる。
そうすることによって上肢や下肢に関する諸種の痛みや運動障害等の症状に即効的に効果をあらわすのである。
例えば、「帯腺」に刺鍼すると肩関節部の 「肩偶」部分の痛みが取れるということは、ここは僧帽筋の停止部なので、遍腺」
の刺鍼により僧帽筋の緊張が緩むとコ屑牌」部分の筋の緊張も取れてくる。
すなわち僧帽筋の停止部である肩峰突起の部分が緩んでくるから痛みが取れてくるということになる。
膝の痛みが取れるということは、鼠径靭帯が緩むことによりここを流れる大腿動脈等を圧迫することになる。
「帯泳」 の刺鍼により鼠径靭帯が適度に緊張してくるからそれらの動脈の流れも改善され、膝関節の内側部の血液の流れも改善されて膝の痛みが取れるという
ことになる訳である。
また、どの筋が一番捻れているかということを診るのは、外腹斜筋の場合は鼠径靭帯の処を母指を除いた四指の指頭で圧迫す
ると痛みがある。内腹斜筋の捻れのひどい場合には腸骨陵外三分の二の処、それに第十・十一・十二肋骨の内腹斜筋の付着して
いる部分を少し押さえてみると痛みがある。
また、両方捻れている場合には剣状突起の下、あるいは「鳩尾」、「巨閑」の部分を押さえてみると痛みを感じる。
そしてまた、「帯泳」穴を圧迫してそこも緊張して痛みを感じるような場合には内・外腹斜筋共に捻れがひどくなっているのである。
「帯泳」刺鍼の効果の有無の他覚的検索は、刺鍼する前に調べた圧痛、つまり「帯泳」 の圧痛と共に「鳩尾」、「巨閑」 の圧
痛等が刺鍼後に消失しているか、あるいは改善しているかを調べるのも一つの方法である。
この圧痛が消失することにより、腰痛症も上肢・下肢の痛み、頚の回らないもの等の運動障害等が嘘のように消失していく。
捻れのために下肢の痛み特に膝関節とか、足関節とか足底の痛み、あるいは上肢、肩関節や頚肩の痛み、それに肘関節、腕関節等の痛み、これらを二次的に
発症している場合が多いわけである。だから、結局この捻れを取るために「帯泳」 に刺鍼することによってこれらの痛みが消失していくのである。 症例
以上で「帯腺」についてご理解頂けたと思うので、最後に症例をあげてみたい。
症例は、臨床上数多くあるが、単純な腰痛症、たとえば内臓に全く起因しない運動障害や動作痛、つまり筋肉の捻挫等の運動器系としての腰痛症等の症例に
「帯泳」が著効を表すことは前述した通りで、それら
の症例は皆様に追試して頂くこととしてここでは省き、「帯泳」で意外な症状が消失した症例をいつくか述べてみたい。
症例一眼球痛
女性、六〇歳、和裁仕立業
〔主訴〕左眼球痛。
〔現病歴〕
以前より緑内障で眼圧が時々元進し眼球痛が起っていた。その度毎に当院を訪れ患側の「血海」に七壮、「陽輔」に二一壮の多壮灸で眼球痛は消失していた。
三四、五度もあるようなこの夏の暑さに、再び眼球痛が出現し眼科医で眼球神経痛との診断を受け治療したが、まだ少し眼球痛が残存し取れないといって来院し
た。
〔治療・経過〕
眼球痛は主に左が多く、今回もやはり左側であったので、いきなり「左帯泳」に刺鍼を試みた。患者は余り脂肪層が厚くないが、寸六・四番鍼を四センチ程刺入
し、脂肪層を抜けて筋層まで達するようにして、そこで雀啄を加えたところが「アッ、眼球の痛みが取れました」と言う。 「帯泳」で眼球痛が取れたのは今日が初め
てである。
症例二 境界型の糖尿病の左肩関節痛
男性、六十二歳、農業
〔主訴〕左肩が手を動かせない程痛む。
〔合併症〕境界型の糖尿病という診断を受けている。
〔所見〕肩関節に熟をもっている。
〔治療・経過〕
境界型の糖尿病なので、先に両側の「陰陵泉」に補鍼をし、その後患側の「帯泳」に補のタッビングをする。タッビングをしているうちに次第に一層関節の痛みが
緩和され、三分程続けるうちに痛みが全く消失した。この間、全く肩には治療をしていない(それから、伏臥位にさせ「脊中」に施灸をする。 その後少し痛みが戻る
というので、同様の治療を二週間に三回、灸は自宅で毎日して肩関節の痛みは日に日に改善され、運動痛も消失した。これは、糖尿性の肩関節炎を起こしたもの
と思われる。 境界型の糖尿病なので食事に充分留意するように指示して治療を終了した。 症例三 寝違い
女性、四十四歳、OL
〔主訴〕頚が痛く、硬くなって動かせない
〔現病歴〕
会社で毎日、一日中コンピューターを使い頚が凝って硬くなってきた。今朝起きると痛みと凝りで全く頚が動かないと言って来院した。
〔所見〕
泳状は「細・緊・沈」、「血虚」。胸鎖乳突筋、僧帽筋が硬くコチコチになっている。「肩井」、「肩外愈」も硬く凝っており圧痛が著明である。
〔治療・経過〕 先に「肩井」の凝りを取るために「陰陵泉」に刺鍼し、それから「血海」にやって「血虚」を取る。また、僧帽筋、「肩外愈」の緊張を取るべく「内陰」
に刺鍼し、補のタッビングをする。これらの緊張が改善した後、患側の「帯泳」に補のタッビングを約二分間程したところ頚の痛みがすっかり消失した。頚を左右
上下に動かしても異常がないという。
〔補足〕
頚が動かないということは、肩部の筋肉、胸鎖乳突筋、僧帽筋、あるいは「肩井」、「肩外食」、「肩中愈」等が非常に緊張したり、凝ったりしている場合が多いの
で、前処置としてこれらを改善させておいてから「帯泳」に鍼をすると「帯泳」の効果が一層著しいようである。 この症例は「血虚」に対して「陰陵泉」、「血海」で処
置したが、前述のように 「上太白」を使用してもよい。また、僧帽筋の緊張や「肩外食」、「肩中愈」等の凝りは、「内陰」の補鍼で非常によく取れる。* 「内陰」…
平田氏十二反応帯の足の小腸帯と腎経との交点。腎経「陰谷」 の上方四横指。
症例四 足底痛
女性、五十七歳、元市会議員
〔主訴〕足底の痛み。
〔現病歴〕一週間前から足底部が痛み出し、足をつくと痛み、歩くのもつらくなってきた。
〔所見〕泳状は「細・沈・遅」。
〔治療・経過〕
自然治癒力を鼓舞し、代謝循環を活性化すべく「照海」、「愈府」、「尺沢」に十五分間の留鍼。その後、仰臥位の計ま下腹部の脂肪層が厚いので「帯泳」に寸六
・四番鍼を四センチ程脂肪層を通り抜け筋層に当るまで刺入し、雀啄補鍼をし吸気抜鍼をした。
これを一日おいて二回治療し足底痛は消失した。
おわりに
奇経の帯豚は、「章門」から起って「帯泳」穴を巡り、それがクルッと海のように腰から腹の方を帯のように束ねている。諸経を環束しているので帯豚という、と成
書にはあるが、誠にその通りで、その諸経を束ねているという処に深い意味がある訳である。
このことは、「帯泳」を治療することによって実感として会得され、また更に「帯泳」の広い応用を示唆しているのでは、と思われる。 「帯泳」に関してはこの他に
もまだまだ出てくるであろうが、一応以上で「帯泳」考を終了する。 >>616-621
全文掲載、ありがとうございます。帯脈効果の謎が明らかになりましたね。
ところで、あなたはこれをどのように活用してますか。 >>622
>ところで、あなたはこれをどのように活用してますか。
滞脈は診察の中に組み込んでいるので必ず診て殆ど処置します。
よく長野式の症例報告でその速効性が報告されますが、日常的によく経験します。
数日前も右下肢膝から下のしびれが滞脈の処置中に消失してしましました。
一方で十分な効果を出せない方や効かないという方もいると思います。
滞脈処置にはいくつかのコツがあるので参考になるだろうと創始者の論文を上げて見ました。
この論文より先に松本さんや村上さんが長野式の報告としてはたぶん最初に滞脈を取り上げて
いるのでお二人にとっても衝撃だったのだろうと思います。
それくらい使えるようになると大きな戦力になります。 帯脉はすごく効きます。
でも深刺するから刺入痛も出やすいです。 >>625
刺入痛はやり方ですね。徐々に刺入していけば、痛いはあまりないでしょう。
いきなり効くと思って、深刺すると痛みが出ますよ。
それと帯脈は処置の後の方にやるとよく効きますね! 帯脈は5番鍼か6番鍼が多いから痛みが出やすいのかも
うちはステンレス鍼だけどディスポって痛みはどうですか 長野式治療とキイコスタイルの違いでよく脈のことが言われてますが、キイコスタイル
では脈より腹診を重視するようですが、なぜ腹診を優先するのですか。その場合、その根拠になっている
ものはどのような文献あるいは知見ですか?
教えてもらえますか。 >>629
脈より腹診を重視しているのではなくて腹診のほうが個人的に分かりやすいということではないかな。
シチュエーションによって便利差はあっても診察法としての優越はないので個人的な問題になるね。 >629
潔先生も脈と腹の異なるときは腹を重視と言ってたよ。 >>631
これは古方派から来ていると思う。後藤艮山や吉益東洞らは内科的な症状は脉診より
腹診の方がよくわかるということで、脈と腹が不一致の場合は腹を優先した。この古方派
の勢力が強かったから、そのまま現在まで残っているということだろう。
しかし、だからと言って腹診で全てが分かる訳ではないと思うよ。
脈経は1800年経っても残っているけど、腹診本の歴史は浅いし、あまり残ってないね。
一部には残っているが。
体の全体的把握は古典にも脈の記載がある。素問や霊枢、難経にも。 >>630
腹診を重視するのではなくて、個人的にわかりやすいからということか。
では、キイコスタイルの腹診はどこから来ているの。キコさん個人の主観か、
それとも何らかの参考になる知見や文献があるのですか?
お伺いします。 >>633
要するに脈診に自信がなかったんじゃないかな、そう医道の日本に何回か書いているしDVDで村上さんと師匠に
脈診について説明を受けているシーンからもうかがえる。
一方腹診については英文の書籍を出しているそうなのでルーツや知見がわかるかもね。 >>634
ありがとうございます。では、その英文の書籍に出ている腹診の項で、知見やルーツ
が出ているのですか。どなたかわかる方、知らせてください。 普通に難経が基本となっている。右関門などはオッディ括約筋部にあたるけど、それは血糖調整に負荷がかかっているなら圧痛があるんじゃね?って発想。
ネーブルはキーコさんの知り合いの指圧師から、副腎の反応点として教えてもらった。 >>636
私は長野式を勉強し出して、7年でセミナーにも数年出ていたが、ネーブルが
副腎の反応点というのははじめて聞いたな。ネーブルの肓ユは腎の募穴だろう。
それと副腎は随質と皮質と両方あるが、全てネーブル?
それから長野式では内ネーブルと外ネーブルの区別がある。前者はアレルギーで
後者は交感神経抑制点だよ。 ネーブルというか4時8時のネーブルクロックね。これはキーコ氏が指圧師の話をもとに副腎の指標として取り入れた。潔氏はキーコに聞いて追試して確かにそうだことで使い始めたんだよ。 髄質と皮質の区別は聞いた気もするけど忘れた。すまん。あなたは息子さんのセミナーにしか参加してないんじゃない?アレルギー=ネーブルってわけじゃないよ。、 多分、内ネーブルをアレルギーってのはアレルギー性鼻炎でよく効くよって習ったんですよね?確かに効くんだけど。キーコ氏の考えと息子さん系列の教えている内容だとちょっと違いがある。実用上は別に問題ないけどね。 潔氏がキーコに聞いて追試して確かにそうだことで使い始めた
というのは事実かい。かなり昔し、このレスでネーブルの潔しとキーコ氏の
どちらか先か論争があったみたいだが、それはどうでもいいことだ。キーコから
見たら潔氏は師匠。潔氏から見たらキーコは才のある弟子。お互いが認め合って、また
お互いが譲った。
我々、凡人にとってはどちらでも良い。
この指圧師は何者かい。キーコ氏の師匠ということ? 連投ついでに。息子は胃酸過多には胃の気は禁忌と言っているけど、ビデオだと潔先生は胃酸過多でも胃の気は使っていい。胃の気処置に禁忌はないと言っているよね。このあたりから俺は息子は信用してない。長谷川さんは信用してるけとね。 追加、ネーブル論争は知らないけど、外ネーブルは潔氏が始めた。内ネーブルはキーコさんが潔氏に追試してみてと持ちかけたと大宮で聞いた。 >>642
指圧師は謎の人か。キーコ氏の腹診の根拠はそれなのか。
唸ってしまうが、理論的根拠が希薄に見える。しかし、効果があればいいかな。 いやいや副腎に限ってはその指圧師に聞いてヒントを得たと聞いただけ^^;
理論的な希薄さというか強引さは潔氏にしろキーコ氏にしろ共通でしょ。これは副腎に作用している!ってことはステロイドで対処している疾患に応用可能なはず!みたいに仮定に仮定を重ねているものばかり。
キーコ氏もせっかくハーバードのパイプがあったんだから実験で立証して欲しかった。まぁ立証できなかったのかもしれないけどね。 >>643
大阪の指圧の先生じゃなかったっけ?
キーコ先生が初期の頃に医道の日本に投稿した論文に記載されていたと思うけど。 あれ?そうだっけ?キーコさんは卒後すぐに渡米したイメージだったからアメリカの指圧師だとおもってた。すまん。 立証は出来ないよ。あなた、>>576さんでしょ。
バイオエレクトロニック医学云々とか。間違ったらごめんな。
臨床家は患者を立証していくのは難しい。治して何ぼの世界だ。
ある先輩から聞いた話だけど昔し、木下晴都という学者肌の鍼灸師がいて
I社から立派な鍼灸本を出したそうだ。かなり分厚い学術本。しかし、殆ど
売れなかったと。
つまり、臨床家の役に立つことが余り書かれてなかったそうだ。
両立は難しいね。 576じゃないよ^^;
立証は難しくてもやらない限り鍼灸の地位向上はあり得ないでしょ?いつまでたっても整体やアロマみたいな代替医療、もっと酷いと民間療法扱いのままじゃ寂しいじゃん。 >>648
医道の日本平成9年11月号「またまた古傷治療(1)」にネーブルクロックが副腎の反応点だと名迫先生に教わったとある。
で、医道の日本平成8年3月号「長野式血圧治療の実際」に大阪の指圧の大家・名迫行雄氏の話が出ているよ。 >>649
よくいうよな。
現代鍼灸を切り開いた先達に向って。
ものすごく臨床的な本が多いぞ。
えらい自信家だけどすごいはやってるのか?
ほんとに先生の本も読んでなくていえるな。
ここまでのいう奴がいるのかと心底びっくりしたよ。 わざわざ調べてくれてありがとう!
副腎の話で思い出したんだけど、志室が髄質の反応って誰かが言ってた記憶がある。しかし、その誰かがうろ覚え^^;たしかキーコ氏の著書にあった気がするけど、確かではない。 >>649
昔って今でもいくらでも入手できるだろ。
不勉強なだけだろ。 >>652
名迫行雄さんは今でも健在なの?
ネーブルクロックはアメリカ的発想と思うけど、この先生がなぜそれに
副腎の反応点と分かったのかな。直感ですか。 >>656
ネーブルクロックの記述を見たときまずチャップマン反射を思い出した。
リンパの流れに着目したオステオパスのフランク・チャップマンが発見したものでオステオパシー業界で
は、その信頼性は高いようだ。
チャップマン反射による副腎の反射点は腹側と背側にあるが腹側は臍の両脇約2.5pかつ上約5〜6.4p
の腹筋にある神経節状のしこりなので松本さんが教わった4時、8時とは若干違うが手技療法家ならチャップ
マン反射を知っていてもおかしくないので発想はここらへんから得たのではないかと想像するけどどうかな。 チャップマン反射?オステオパシー。キコさんの腹診の原点は難経でもなく、オステオパシーだったわけか。
だから、ネーブルクロックという発想になったのか知れないね。
とすれば、自分なりの腹診法を確立しても可笑しくないと思うけど
その辺はどうなんだろうか。 うおおおお!
たのむ!
誰でもいいから鍼灸柔道整復師貧困無職スレ♯22立ち上げてくれ!
まだまだ言いたいことが山ほどあるんだ! >>657
キコさんの腹診と長野式のそれは違うということが分かったが
長野式では脈との関連や火穴の反応との所見を取っているようだが
キコスタイルでは腹と脈の不一致の場合や火穴との関連はどのように
診ているのだろうか。またその基準は誰が何を根拠に決めたのかい。 長野式の腹診にプラスαしたものがキーコスタイルだよ。火穴診はキーコスタイルでも使う。 キーコスタイルでは脈診が苦手というのは自他共に有名だがキイコさんが使っている
TSは食わせ物だよ。治療家以前、人格や素行に問題があるらしい。広島の鍼灸師から聞いた話しだよ。
キイコさんのセミナー関係者でも分かっている人はいるよ。 イニシャル。Tuyosi S セミナー関係者は分かるはず。
広島から逃げ出したそうな。 長野式の太谿って沢田流の照海の位置で取るのでしょうか? >>665
どうなんですか。通常の太谿ではないですか。沢田流は経絡治療や長野式治療の根本に
なってますね。もっともあらゆる学説や学問は先達の蓄積の上に成り立ってますが。 来年の松本先生のセミナー、4月3日だそうです。
http://kiikostyle.jp/ キーコスタイル研究会の責任者が明記されてない。
村上さんは辞めたのかな。仲違い?! しばらく行かないうちにずいぶん値上げしてしまっていたんですね。
3万は高い。
貧乏な鍼灸院経営者としては
とても出せる金額ではなくなってしまいました。 鍼灸の学校や勉強会は、弱者から金を巻き上げる仕組みだからな いや、松本セミナーは他のセミナーと比べても突出して
高い!鍼灸師相手に良心的でないし、アメリカ仕込みとかで値段を
吊り上げている。つまり、有り難がって参加する人はいいカモ
にされているのだろう。 kiikoセミナーから色黒のサーファー先生(ジャーキーやったかな?)
が消えたのは、何かうちわもめでもあったのかな? >>669-771
整体ではごく当たり前の金額ですよ。
1日で50万なんていうのだってありますし。 >>673
整体関連は何でもカネカネっていう人が多すぎるんですよ。 4月の松本先生のセミナーに行った方、いましたら詳細を教えて下さい。
よろしくお願いしますm(__)m ところで、セミナーって、そんなに儲かるんけ?
ほんまに儲かるんならボクちゃんもやろうかなw あっボクが儲けるっていうのは年間1000万以上なw
中途半端に4〜500万ていうなら要らんわww 試行錯誤して5年。ようやく長野式使えるようになってきました。キーコスタイルから入ったけど、あれって〇〇の圧痛=〇〇処置でやるとうまくいかことが多くないですか?
もちろん基本はそれでいいんだろうけど、その処置が使える条件が圧痛の他にもちょいちょいあることを意識すると格段に効きが良くなりました。
ひたすらに圧痛追っかけて各処置やってもいいんだけだけどそれだと90分くらいかかる。全体評価がうまくできていれば20分〜35分で終わります。 その条件ってのは、潔先生の著書2冊、とくに「新治療法の探究」をまとめなおしたらみえてきたので、効果がなかなか出せない方にはまとめなおすことをお勧めしたい。 >>683
>〇〇処置でやるとうまくいかことが
それだけではうまくいかないことが、ですか。
第1段階もですが、第2段階以降で主訴の本質をどれだけ見抜けるか、だと思います。
あるところまではサッパリ効果が出ないで苦しむけど、
それを抜けるとそれまでがウソみたいに治せるようになったと感じます。
他の治療方でもそれは同じなんだと思います。 処置の適応の判断に圧痛を使うというのは無理があるんじゃないかな。
長野式の代表的な扁桃処置やオ血処置、帯脈処置はほとんどの患者に施すよね、腰痛でもむち打ちでもたいがいは
その処置の適応判断に使う圧痛があるからなんだけど、これらの圧痛って調べれはすぐ分かると思うけどこれと言
って症状を訴えない健康と思っている人にも高い確率であるんだな。
患者が腰痛があるというから圧痛があると扁桃やオ血や帯脈の異常を考えるけど、何の症状も訴えない人にもある
となると腰痛の原因と扁桃やオ血や帯脈の異常とは直接関係ないように思える。
ちょうど坐骨神経痛を訴えた患者のCTを撮るとヘルニアや狭窄が高い確率で見つかるのでこれが原因と考えられて
きたわけだけど今日では症状を訴えない人にもヘルニアや狭窄があることは分かっているので画像診断と症状はリ
ンクしないと言うことが常識になっている。
長野式の治療にも同じようなことが言えるんじゃないかな、そもそもオ血や帯脈や扁桃の異常は必ずしも症状の原
因にはなっていないか、なっていたとしても圧痛でそれぞれの異常を検出するのは無理があるとか。 >686
キーコは圧痛で処置の適応を決めるけど、実際に息子よりよっぽど多くの難治症例に対して効果あげてるからなぁ。症例報告みたら一目瞭然だろ?
ただ最近のキーコは瘀血があっても瘀血処置から入るとかしてないな。
個人的には圧痛追っかけるのは疲れるからしてないわ。 圧痛指標だと患者主観だし、どこを押しても痛くなくなったけど主訴は変わらんということもあるし。主訴部を触らず腹部や他の圧痛点にばかり時間かけてると、こっちも冷や汗でてくるから内科愁訴にだけ使ってる。
運動器愁訴は普通に解剖学的鍼で充分。治りが悪ければ長野式も足す感じが俺には限界 指標とした圧痛の除去イコール傷害の除去じゃないんだね。
圧痛と言うのは火災報知機のベルのようなものでベルを止めても火災は依然としてあるように
扁桃の圧痛がなくなったからと言って扁桃の障害がなくなったわけじゃないんだな。
だから、圧痛はなくなったけど症状は変わらんと言うことになるわけだ。
ところが、一方で圧痛を指標にしてそれを消失させることでかなりコンスタントに症状を改善さ
せられることができるのも事実だ。
圧痛を指標とした治療は、いちいち患者に痛みの有無を確認するわけだから患者は痛かったとこ
ろが痛くなくなったと言う事実を実感すれば治療に対する期待感や信頼感が急上昇するわけでこ
れがプラセボ効果発現確率を押し上げているんじゃないかと思うんだな。
代替医療のトリックの著者が鍼灸は他の代替医療よりプラセボ効果の確立を上げているみたいな
ことを書いていたが圧痛点を指標とした治療はさらに上げるのかもしれない。 今の患者は昔と比べてプラセボが通用しなくなって来ていると思うんだわ。
10年前と患者の意識が違うというかな・・
これはハリだけじゃないんだけど、カリスマが通用しなくなっているというのは事実。
これは現代人が精神的なものから物質的なものにシフトしているという何年か前の船○総研の発表と通じていると思うんだよ。 >>686
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患者からしたら、あっちゃこっちゃ「どう?」なんて聞かずに
黙って治療進めてくれよ、、、という考えの人も多いんですよ。
たしかに長野式・キーコスタイルは
今まで長年やって来た経絡治療よりはるかに治せることは認める。
実際メインで使っているから。
でもそういう患者がいるのも事実。 聞かれる方も疲れるだろうけど、聞く方も疲れるよね。 それが患者にとって苦痛な気がするのよ。関係なさそうな場所の反応ばかり聞かれてだんだん不機嫌になる人も珍しくない。 そのために事前に説明と同意を取っておかないと。
経絡や経穴を追う場合、患部から離れた場所から取ることが多い、と言っておきます。
それで圧痛や主訴が改善すれば大体の場合納得してもらえます。 >>698
自分は経絡図を見せて、「こことここがつながっているから」と説明しています。
瘀血などは、「肝に関係がある経絡でこのライン上の経穴を使います」
「免疫も関わっていて、それは肺の経絡上にあるためにここを使います」と話をしますね。
それで不審がる人はそれまでと割り切っています。 いやいやいや...たしかにそういう患者が増えましたねぇ。
一発・直でってイージーに結果を求める人。
だから西洋医学は説得力があるw >あっちゃこっちゃ「どう?」なんて聞かずに
>黙って治療進めてくれよ、、、という考えの人も多いんですよ。
とか
>関係なさそうな場所の反応ばかり聞かれてだんだん不機嫌になる人も珍しくない。
とか
>一発・直でってイージーに結果を求める人
治療の場において施術者とは違った患者自身に患者なりの治療イメージがあるというのは
事前の説明と治療の場の優位性が確保出来てないんだな、施術者の力不足な。 >>698-701
それはまた違うな。
他の治療を経験してきた患者は、すでにそれが基準になっている。
その基準は説明程度では、というか説明以前に自身に出来上がってしまっている。
そういう患者は切っていいんじゃね?
キーコ先生自身もセミナーでそう言っていたから。 >>702
どこぞの治療院の治療に心酔していて継続治療を希望していたけど何らかの事情で他の治療院に変えざるを
得なくなったケースがこれに当たると思うけど、このような患者こそやりがいがあるだろう。
うまくいけば常連さん入りだ、こちらから切るなどとんでもない。
最も満足させることができなければこちらが先に切られるわな。
セミナーで教わったようだが初心者向けのアドバイスだな。 たしかに初心者だよ。
でも君みたいに治せないことにいら立って
他人の上げ足とったり貶めたりして自己満オナニーはしない。
他人は他人自分は自分だから。 下らない言い合いではなくて、もっと専門的な話が聞きたいですね。
肝実の時の瘀血の取り方とかいったこと。
肝実だと瘀血って取りにくいですから。 肝実でオ血が取れにくい?刺す前に穴押して確かめてる?仮に中封押しても変わらんのなら、築賓や尺沢など候補となる穴を押していけばどこが優先なのかわかるだろ。
肝の変動なんであればあらかじめ腹診で左天枢まで伸びるような反応や期門。他にも左会陽や右肩甲間部、右c3付近の緊張や圧痛など確かめてればいいんじゃないの?息子の講習じゃそこらへん教えてないの? 相変わらず息子のセミナーではキーコスタイルNGなんだろうな。下らない内ゲバだな。 >>705
オ血は変換できないんですよ
経穴名も同じですよ
>>706
オ血でC3右は経験ないですな・・・
個人的には左尺沢が比較的盗れるような
行間、特に左の気水穴で取れる傾向がありますな、これも個人的には いやいや肝実の所見としてc3をあげてるだけ。尺沢で取れやすいのならそれは君がいうように肺の変動もしくは扁桃処置がそのオ血への関わりが深いと考える。 そこで肝実所見があるなら肝門脈うっ血なり肝実処置の経穴押して大巨が緩むかみればいいだけじゃん? 息子のセミナーはよく言えば先代が本に書いてあることに忠実。悪く言えば書いてないことはあまり知らない印象。そしてキーコスタイルにコンプレックスが強いのか、押しながら取穴が正しいかの確認をしない。
息子セミナーにしか出てない人は、個人的には脈診が上達するまではキーコスタイル的な所見の取り方と併用する方がいいと思う。
逆にキーコスタイルのセミナーにしか出てない人は、どのみち逆症の脈の場合は腹診優先なんだからと腹診しか診ないのも処置の優先順位のイメージがとりにくいので脈状も診た方がいいけど。
以上、両方のセミナーに出た俺の意見でした。 おけつや肝に限らないのですが、
まだ慣れないうちは、関連する所見をたくさん取りなさい、とおっしゃっていました。
やっていくうちに絞れるようになってくるから、と。 長野式は全然使ってないけど帯脈って効く?
左右のどっち使ったらいい?
右の腰が痛いという人なんですけど。