>>278
長野先生の著書では脈と腹の相反する場合は、腹を優先で刺激量は脈が基準
と書かれてるようです。

「脈診とその他の診察がそう反する場合もしばしばあり、診断治療に
繋がる診察は、最終的に腹診を以って決定している。換言すれば脈証と
腹証が相違なる場合、腹証を重視する。刺鍼、施灸の刺激量については
脈証を重視する」…「鍼灸臨床わが30年の軌跡」P26〜27

これらのワードから予想されるものとして考えると、


〔主訴〕ひどい肩凝り、頭痛、右下腹部腫脹

〔脉状〕細、やや沈
交感神経緊張、血虚、腎虚のいずれか、または複合。例:更年期で足の冷え
 
〔腹診〕右天枢、右中注が硬い
肺実、扁桃+
〔局所〕両胸鎖乳突筋(+)、天ユウ(+)
交感神経緊張、扁桃+
〔火穴〕反応無し

交感神経緊張と扁桃の所見が強いので、扁桃処置+副腎+側臥位で志室付近の
硬結を雀啄で、もう一度脈とその他の所見をチェックしてみてはいかがでしょう。

また、患者の性別や年齢、既往歴、家族歴、血圧などの情報も予測するうえで
参考になりますので、わかれば教えてください。
その他チェックしたほうが良いポイント(もしチェック済みならすいません)
便秘の有無、右陰陵泉の圧痛の有無、頭部?血、人迎、中府、寸口の浮があるか、天柱〜上天柱の圧痛の有無
八りょう穴の圧痛の有無、各華陀穴の圧痛の有無