■長野式鍼灸治療法 2処置目の2■
>>180
商丘にはいかないと思いますよ。重要なのは腹部お血が緩む点で取穴
することなので、その位置で取れていれば問題ないです。
<扁桃処置>
長野式の基本と言える処置です。口蓋扁桃という外部環境に対する免疫の第一関門
を強化することにより自然治癒力を底上げします。
基本的反応点…天ゆう(肺実が強いときは右天枢、魚際にも圧痛)、C7周りの皮下組織肥厚
基本的治療点…天ゆうに20回ほど微量雀啄し置鍼し、そのまま曲池〜手三里(三焦よりで骨
にへばりつくような硬結に刺鍼雀啄。キーコスタイルでは
これだけで扁桃処置とすることが多い)
他は、大椎、照海(然谷に圧痛があるときは、復溜、陰谷)
長野先生はこれを扁桃7点と呼んでいた。松本先生も免疫、扁桃が患者の主訴の
元凶と思われるときは、この7点を使用しているそうだが、普段は曲池から手三里
を使用することが多い。
肺実を伴うことが多く、魚際の圧痛があるときは、尺沢、経渠を加えると良い。
右天枢が取れにくいときは尺沢に小灸を3壮〜5壮程度すえると良い。
*咽頭扁桃の反応は翳明に出るが、上記では翳明の反応は取れない。
翳明の圧痛は同側の章門でとります
他の治療を使用している方でも、この「扁桃(免疫)処置」と「お血処置」
を前治療として取り入れると治効が上がると思います。
>>181
なんでそんな拡大解釈やらミスリードしてけむにまくかね・・・
例えば、所謂一般的にいうところの「経絡治療」で教えてよ >>183
本治法をどう考えるかという意味の問題だろ。
経絡治療の本治法の治療を知りたかったら本でも買ってくださいな。 >>184
あんたはさ、長野式は全て標治法とまで言い切ったんだよ
だったら、だったらあなたのいう本治法とはどのような治療法の
どんなことをいうのか?って聞かれて当然じゃない? 続きまして
「胃の気処置」
指標反応…脈の流動性の有無。ポツポツと指に触れる流れの乏しい脈。
治療点…足三里、豊隆、れい溝の高さの脛骨際(経穴名はあくまで基準
の為、触診して脛骨にへばりつくような硬結めがけて15度の角度で
下向きに刺鍼。深さは硬結に針先が届く程度(5ミリ位)で微量雀啄。
この雀啄は非常に細かく1秒に1度位の雀啄が良い。あまり抜き刺し
の幅を大きくするとズキンとした響きが出る。よって雀啄幅は1ミリ
位のほうが安全だし、微量の雀啄でも胃の気の脈は出てきます。
胃の気が乏しいとオ血の取れも悪いので、脈に流動性がない場合は、「オ血処置」
「胃の気処置」は同時に行います(扁桃の反応もあれば併せて行う)。
ここまでの「オ血処置」「扁桃処置」「胃の気処置」が長野式では第一段階で行う
基本処置となります。松本先生の著書の中では、この第一段階の治療におおよそ15分
程度の時間をかけると書かれており、あまり同時に他の処置を行うべきでないとのことです。
(ビデオじゃかなり多くの処置を同時にやってますが…)
長野先生は患者をベッドで待たせている間に、患者が高齢の場合や、副腎処置
の適応があるときには、助手が副腎処置(照海・兪府)を先に行っていたそうです。
副腎処置はほかの処置に比べ、使用頻度が高いのと、置鍼時間が長め(15分〜20分)
のため効率化を図っていたのだと思います。 >>182>>186
勉強になります。
長野先生の本では照海・手三里・天ユウ・大椎ということはわかりますが
それをどのように使用するのかが判りませんでした。
有難うございます。 >>187
お役に立てば幸いです。なにかリクエストがあれば知ってる範囲で書き込みます。
今日は副腎処置について書きます。この処置は使用頻度が高く、バリエーションが
何通りかあるために少し詳しく書きます。
「副腎処置」
副腎の反応は、ショックや外傷、極度のストレスがある、又は過去にあ
った患者では、一般的に陽性反応を示す。ショックや外傷は、肉体的、
精神的なものか、現在か最近のことかなどに関わらず、副腎の反応とし
て出る。一般的な例としては自動車事故、死にそうな恐怖、激痛、性的
虐待、精神消耗などが挙げられる。それ以外でも、外科手術の後(特に、
多くの場所にメスを入れるような複雑な手術を経験した人)や、慢性疾患、
慢性痛を持っている患者に現れることも多い。また、ステロイドホルモン
、リチウム、抗うつ剤、モルヒネ、強い鎮痛剤、甲状腺ホルモンなどの薬物
を摂取している患者でも反応が出る。長野先生によると、2ヶ月の間だけの
ステロイド使用でも、臍の3-4時、8-9時にある副腎反応点は陽性を示すと述
べている。また、長野先生はこのエリアが腎動脈の反応エリアでもあると考
えていた。強い薬を使用した後に、時間を経て腎動脈は収縮し、それが圧痛
の発現につながると先生は説明していた。また長期間の強いストレスにさら
されている人にも副腎の反応は現れる。
代表的反応点…臍周りを時計に見立てて4時と8時(肓兪の少し下)
代表的治療点…兪府+下腿の腎経(数脈のときは照海、遅脈のときは復溜)+尺沢
*顕著な腹診所見が無い患者でも、副腎処置を行うべき患者は以下のような脈である。
@全ての脈位で“細・緊・数”
A“沈・遅“
B“尺中の弱” (尺落)
取穴に関してはこれまでの三つの処置を同じく指標となる圧痛が緩む位置
と角度を探すことです。
「照海」
数脈で使用し、内顆の下で靱帯に向けて15度くらいの角度
で臍4時(または8時。同側に効く)が取れることが多い。深さは切皮程度
で良い。
「兪府」
これも腹部の圧痛を基準に刺鍼部と角度を決定。通常は鎖骨に沿って水平刺で
15度程度、深さは5o程度。心臓の手術を受けた人などでは、兪府に強烈
な圧痛が出ることがあるが、この場合は、同側の神門を押しながら兪府の圧痛
を再確認すると圧痛が緩む。このときは神門に先に置鍼してから、兪府へ刺鍼。
もし神門で兪府の圧痛が変化しないときは、同側少海を押して兪府の圧痛の変化
をみる。変化するようであれば少海へ刺鍼してから兪府へ刺鍼。
副腎処置のその他バリエーションは次回に書きます。
上記の内容は「kiko matsumoto's clinical strategies vol1」P84〜85を
参考にしております 照海は長野式習う以前から重要穴と捕え常に使ってきたんですが
兪府がうまく使えていない気がしていたので
考察書いていただいて助かります
ありがとうございます >>190
足をやや外反して三角靭帯を緊張させると出てきます。
内顆の直下で、その一番出っ張ったところから1p程度下で靭帯の縁です。
私は縁からやや後上方に向けて取っています。
足首を外販してと書きましたが、やや内反して浮き出した方が取りやすい患者さんもいます。
照海は長野式では扁桃処置や副腎処置などで瀕用するとても重要な経穴ですが
とにかく2番鍼でも刺す時に痛い経穴です。 ありがとうございます。
後上方に向けて取るというのは、太けいの方向ということでしょうか? 191氏ではないですが
照海は靭帯のわきをほぼ上向き、
頭に向けて11時から11時半の方向だと思います。 照海は痛みが出やすいので1番鍼で十分です。方向は臍の4時8時が緩む方向
に取りますが、他の方がおっしゃるように靱帯に向けて押したときに
腹部の反応が緩むことが多いです。
副腎処置のバリエーションについては、また帰宅してから書き込みます 遅くなりました。副腎処置のバリエーションについて書いていきます。
話は戻りますが、副腎処置は長野先生の著書でもその重要性が説かれています
が、松本先生の著書でも当然重要視されていますが、処置の手順がより詳細に
書かれていますので、ここでは松本先生の著書を参考に書いていきます。
副腎処置は3つのステップで行っていきます。
<ステップ1>
臍4時8時の圧痛に対し、同側の照海、兪府、尺沢を取穴
このステップ1では、臍周りやその他の所見により、下腿の腎経の配穴が変化します
照海意外を使用する例としては以下の通りです
復溜…帯脈に圧痛がある(この圧痛が緩むとこで取穴)、骨の痛みがある、遅脈である
太谿…呼吸器症状がある、甲状腺疾患(人迎の圧痛)
築賓…薬を常用している、鼠径靱帯の圧痛がある(この場合は同側四トクか外関を足す)
復溜+陰谷…然谷の圧痛がある、鼠径靱帯の圧痛がある(この場合は同側四トクか外関を足す
照海+築賓…更年期で照海のみでは腹部の圧痛変化が弱い場合
*上記適応が複数にわたる場合は、然谷の圧痛にたいする、復溜+陰谷が優先
<ステップ2>
ステップ1を行ったにも関わらず、臍の圧痛が40%以上残る場合に下記を適宜使用
陰陵泉…上にむけて15度の角度で押してみる。これで臍が緩むようであれば、その反応は脾の反応として出ている
京門…第12肋骨にそって10度の角度で刺鍼。これでとれるなら腎の機能低下
帯脈…帯脈に圧痛があり、復溜の刺鍼でその圧痛が緩むが、帯脈の圧痛がまだ残るときに使用
これで、臍が緩むなら、腹斜筋等の緊張により腹筋周りの緊張バランスが崩れている
<ステップ3>
ステップ1、2を使用して30%以上臍の圧痛が残る場合に使用
方法は臍の4時や8時の残る圧痛または緊張に対し、直接刺鍼する。
角度は45度で臍の中心に向けて刺鍼する。その際に、硬い組織に鍼があたる
ことが多いが、無理して鍼を進めず、硬い組織に触れたときは、1ミリ以下の
微量雀啄をして緩んだ後にさらに鍼を進める(2〜3分置鍼しとくと良い)。
<ステップ4>
これは、臍4時8時の反応+沈遅脈の患者のみで使用可能
命門の華陀穴に対し脊柱に向けて45度の角度で刺鍼
L2、3の棘間が広い場合は、命門に灸を行う
以上が松本先生の著書で述べられている副腎処置の概要です
>>195先生
おぉっ!
詳しい解説有難うございます。
副腎処置の種類選択の疑問が雲散霧消しました。
副腎処置にステップがあるのは知りませんでした。
まだまだ自身の勉強不足を感じます。
来週半ばに副腎処置が必要と思われる患者さんが来ますので
それまでにこの方法をマスターします。
>>191>>193先生の照海の取り方と刺し方も勉強になりました。
学校で習った取り方とも違うし刺す方向は今まで直刺で20分でした。
2ちゃんねるでこんなに勉強できるとは! >>196
>>195に追加
尺沢の取穴は同側中府の緩む位置、角度で取ります。
僕が書いている内容は主に松本先生の著書から抜粋しています。
日本語の書籍や投稿には出ていない内容なので、セミナーに出ていない
方にはなかなか知る機会がないだろうと思い、紹介しています。
参考にしていただき、鍼灸の効果の高さ、やりがいを感じていただければ
うれしいです。
次回は自律神経の調整についてお話します! 松本先生の著書を共に学ぶ講座を受けています。
英語が苦手なもので原文では無理ですが
手順などをとても詳しく解説しているので
まるでベッドサイドで治療を見ているような感覚です。
宣伝でなく本当にこの講座はおススメです。
それと詳説して下さっている方へ。
まとまっていてとてもよく解かります。
長い文で大変と思いますが有難うございます。
自律神経調整の解説が楽しみです。
もしかして共に学ぶ講座に出ていらっしゃる先生ですか?
明日自分も行きます。 松本先生の著書を共に学ぶ講座に行きました、3回目の出席ですけども。
長野式がはじめてのことなのでついて行くの大変ですが
卒業して4年ですでに半分近くが鍼灸と関係ない進路に向かっている中
頑張ればこの世界でやって行けるのにと叱咤激励されている感じがします。
Tさん、会場では有難うございました。
わからないことかありましたらまた教えて下さい。 経絡治療の人から長野式は理論が難しすぎる、と言われました。
えっ?
ちゃんと勉強すれば至ってシンプルだとわかるのに。
しかも経絡治療みたいに生まれつきの才能に左右されないし。 経絡治療や中医学はたしかに先天的な素質が必要だといいますね。
>>197
>尺沢は中府の緩む位置、角度で
中府がターゲット(所見)というのは知らなかった。
有難うございます。 理論が難しいですね。
マスターしたらきっとかなり治せるようにはなると思いますが。 病気の真の原因が解かると言うのはすごいと思いました。
臨床経験のある先生に伺いたいのですが
昼過ぎにオ血処置を行なった患者さんからいま電話があり
尿が赤く変色しているということでした。
オ血処置の後にそのような現象があるというのは理論的にはあり得るかと思い
患者さんには#7119で問い合わせてみるようにお伝えしましたが
理論的には生理作用を失った古い血液が排出されるということだと思いますが
実際にこういうことはあるものなのか、経験をお聞かせ下さいませ。
患者さんは51歳女性、主訴は腰部の鈍痛。所見はオ血反応。左大巨に猛烈な圧痛。
大きな既往はありません。
オ血処置で左大巨の圧痛は8割くらい取れています。
主訴の腰痛も8割程度改善して、とても喜んで帰られたのですが
今の電話では血尿が出たことでかなり不安な様子を訴えられていました。 発達障害、アスペルガーは、鍼での治療は可能でしょうか?
まったく他人とコミュニケーションがとれないわけではなく、
かなり無理をすればコミュニケーションとれます。
が、無理してるので、すぐに疲れてダウンします。
>>205
自分は経験ないですが、講習会ではそういうこともあると聞きました。
女性だと経血の量が増えるのはたびたび経験してます >>207
ご回答有難うございます。
やはりオ血が尿として出たわけですね。
出たのは1回だけで、その後は普通の状態に戻っているそうです。
経血という形で出るというのも勉強になりました。 初めての書き込みます。
質問ですが
「扁桃処置」は全て置鍼なのでしょうか。
よろしくお願いします。 お久しぶりです。4年ぶりに来ました。
今、ちょっと難題の患者様がいます。何かアドバイスがあればと思い、書き込みします。
41歳女性。痩せ型。去年の11月から目眩がひどくあちこちの病院を受診。メニエールでもない、脳脊椎液減少症でもない、結局、自律神経からということで、心療内科を薦められる。今は漢方の処方をされる病院と平行して治療中。
私の治療に来る前に他の鍼灸院で2ヶ月間週2回、16回治療してもまったく変化なし。病院でもあれこれしても変化なし。
こちらへ紹介来院されて、3回治療されましたが、あまり変わらず、明日また来院されます。
脈状・・細・緊やや実と思います。(初見では薬のせいか、少し脈にオブラートがかかったような感じでしたが、3回目には明らかに弦と思われるような脈、深部に熱を感じるような感じでした)
腹部・・右キロク部が硬く、圧痛+・・肝実 へその周りの腹部は軟弱
火穴反応点は 腎が+
胸鎖乳突筋は両方とも緊張+
扁桃+
頭部の百会付近に小さい皿をかぶせたような盛り上がりあり。
肩井・・+
自覚症状は、とにかくふらつきがひどい、肩に鎧をのせいているようなど
処置は、肝実からくるめまいと思って治療を進める。FUSをベースに胃の気、扁桃、自律神経処置、肝実処置、緊緊張緩和処置で、右キロク部の緊張、首の緊張が取れる。
背部では、イヒコン、屈伸、横VをC7、T1、T3、4、7〜11まで。左会陽、首の付け根、肩の凝りに置鍼。頭部のオ血に単刺。だいたいこんな感じで、右キロク部の硬さが取れ、首肩の緊張も取れる。
耳めまい点に玉を固定。以上で初回を終わったのでうすが、直後のめまいは取れない。
2回目も同上の処置。最後にC7T1T2に皮内鍼の固定。3回目の来院で頭に余計に血が上るような感じと言われる。、初回と同じ状態のままで、本人も何をやってもダメなのかと辛そう・・・
脈はより強く、弦脈のよう・・・基本処置は同じく治療し、もう一度、患者さんの身体に隠れた何かがないか調べる。
右衝門が腫れている感じ(痛みはない)背部の大椎付近に細絡あり。
基本処置に、大敦に小さく施灸31壮。背部の大椎付近の細絡に刺絡。
治療後、起き上がって待合室までは、目眩感、ふらつきはなかった。
明日、また来院されますが、右衝脈の流れを良くするために、明日は右衝門の治療をプラスしてみようと思いますが、他に皆様のアドバイスがありましたらば、御願いいたします。
なんとか元気にしてあげたくて・・・ 211です。(HN忘れてた)
ここで、こんな臨床の話はまずかったのでしょうか・・・
先日の患者さんですが、今日4回目。自分自身、治る気がしてきたと言われ、少し笑顔が見れてほっとしました。
治療後、一番目眩感もなく楽になったとのこと。
目眩の原因はいろいろあるけど、今回の患者さんは小さい頃、内斜視の手術をしていたそうです。(今日はじめて聞いた)
なので、目の治療も加え、それが良かったかもしれません。では、失礼しました。 >>210
私の場合、雀啄で行っています。
置鍼の場合は糸状灸も併用しています。
患者さんが嫌がらないのであれば、灸は効きますよ。
>>211
詳細な報告、興味深く読ませて頂きました。
前スレを検索して読みました。
ととろさん、私よりずっと勉強されていますね。
さて212の補足にて幼少時の手術というのが引っかかります。
子供の時に麻酔というのであれば
オ血処置の他に解毒処置(築竇+肩偶)はいかがでしょう。
幼少時に限らず麻酔使用の経歴があれば麻酔が体に残っている可能性があります。
皮膚で荒れたところがあれば解毒がますます必要なサインと思われます。
未熟ですが思ったことを書きました。 213様、レスありがとうございます。先日の書き込みは切羽詰っておりまして、多少、違ったいたところもあります。
別のブログで今までの経過をまとめてあるのがありますので、それを転記します。
40代女性。痩せ型
昨年の11月より眩暈がひどくなり、病院をあちこちめぐるが原因不明で、精神科の受診をすすめられ、今は精神科と、漢方の処方をしてくれる病院に通院中。
当院へ来院する直前にも他の鍼灸院で約2ヶ月で10回治療。まったく改善しない。
紹介にて来院。
所見
脈状・・細・緊やや実と思います。(初見では薬のせいか、少し脈にオブラートがかかったような感じ)
腹部・・右キロク部が硬く、圧痛+・・肝実 へその周りの腹部は軟弱
火穴反応点は 腎が+
胸鎖乳突筋は両方とも緊張+
扁桃+
頭部の百会付近に小さい皿をかぶせたような盛り上がりあり。(こんもり小さな丘と言った感じ、ぶよぶよ感はなく固め)
肩井・・+
自覚症状は、とにかくふらつきがひどい、肩に鎧をのせいているようなど
処置は、肝実からくるめまいと思って治療を進める。FUSをベースに胃の気、扁桃、自律神経処置、肝実処置、緊緊張緩和処置で、右キロク部の緊張、首の緊張が取れる。
背部では、イヒコン、屈伸、横VをC7、T1、T3、4、7〜11まで。左会陽、首の付け根、肩の凝りに置鍼。頭部のオ血に単刺。だいたいこんな感じで、右キロク部の硬さが取れ、首肩の緊張も取れる。
耳めまい点に玉を固定。以上で初回を終わったのですが、直後のめまいは取れない。
2回目もあまり変化がなく、初見の状態と同じ。一年近く眩暈に悩まされ、通院しているところでも、あれこれ薬を変えて効く薬を試行錯誤しているようだ。
脈はより強く、弦脈のよう・・・基本処置は同上の処置。
弦脈で気血の補として血海、気海に補鍼、最後にC7・T1・T2に皮内鍼の固定。
*初回の腹診では、脈状が実のわりに、肝実の右キロク部の硬さ以外、軟弱で力がない、逆証の脈であり、難治の症例だなと感じる 続き
3回目の来院で頭に余計に血が上るような感じと言われる。「よけいに頭に血が上り、気のせいか血の匂いがした」と言われた。頸部の皮内鍼が、かえって血の流れを止めたような感じがした。
身体の状態も初回と同じ状態のままで、腹部の右キロク部のウッ滞も相変わらずで、何がこの肝実をもたらすのか・・・と悩む。本人も何をやってもダメなのかと辛そう・・・
脈はより強く、弦脈のよう・・・基本処置は同じく治療し、もう一度、患者さんの身体に隠れた何かがないか調べる。
腹部は右キロク部の硬さ、圧痛+ 左天枢+(脈状に見合う腹部の状態に変化してきた)
右衝門が腫れている感じ(痛みはない)背部の大椎付近に細絡あり。
基本処置に、大敦に小さく施灸31壮。背部の大椎付近の細絡に刺絡。
治療後、起き上がって待合室までは、目眩感、ふらつきは少しまし・・・
4回目、前回治療直後の感想は本人の言葉によると、ぐるぐる身体の中で血が回る感じがしたとのこと。ちょうど任脈〜督脈のライン状に回るように手でジェスチャーしていた。@
*どうも肝経も足から上行し百会に行っているし、衝脈(右)も肝をまとい目に通じ百会に通じているようで、この二つの変動が関連しているように思う。
また大椎付近の細絡は扁桃の炎症の名残なのか、扁桃腺は手術で取ったとのこと。もしかしたら、上行した肝と衝脈の気が、この大椎付近のオ血により流れを止めて下ることを止めていたのかもしれません。
頭部の小さなお皿を載せた感じがかなり小さくなっている。本人も自覚している。
脈は弦が取れ、やや緊。
腹部は肝実、左天枢+
他は初回と同じ・・・
基本処置・・・肝実、FUS、扁桃、緊緊張緩和などの今までの処置に、衝門付近の硬い所に3箇所置鍼に施灸(紫雲膏)を加える。
と、治療の終盤頃、そこで本人の過去の病歴を話始められて、生まれつきの内斜視で手術を3回していたとのこと。
これだぁ〜!目だぁ!と、本人も眩暈がして、目の疲れもあり眼科受診時、医者には眼精疲労からの眩暈であると言われたこともあると、告白。
急ぎ、目の周囲のツボにゼロ番鍼で置鍼、棒灸にてツボ刺激。気持ちがいい〜と一言。
施術後、右キロク部の硬さがすっかりとれて、腹部全体が柔らかくなる。
治療後も、一番眩暈もなく、すっきりしたと言われた。
5回目 主訴はやっぱり、ふらつき感、めまい、疲れやすさ、右肩の凝り(なかなか良くなりませぬ)
所見、脈は弦(ガサガサビンビン響くような感じ)は取れて、細・緊・数
腹部・・・右キロク部の硬さは取れて柔らかくなっている。ヘソの周囲の緊張感がある。左天枢の圧痛少し出る。
右欠盆付近の硬結が強く、本人もここの凝りを強く訴えていました。
扁桃+、特に足の冷えが顕著で、本人もそれを気にしている様子。(これって腎虚火動?みたいなことかしら?)
処置 FUS、自律神経処置、扁桃、胃の気、緊緊張緩和処置、右衝門近辺(3点)欠盆に鍼、温灸、右肺の気水穴
足指間穴の鍼、後、目の処置と背部(横Vなど)は同上。
治療後は、腹部、肩の凝りはだいぶ取れていましたが、脈の緊・数は変化なし。(細は取れた)
実は、明日も来院されます。この緊・数と足の冷え感が曲者という感じで、いろいろ調べてみて、明日は側ワン処置をプラスしてみようかと思います。
解毒処置もやってみますね^^V
アドバイスありがとうございました。(他の板レスを読んでいたら、ここにこんな事を書くのは場違いだったかもと・・・ちょっと後悔していたところです^^;)
ととろさん。
詳細な追記有難うございます。
まだまだ未熟な私には大変勉強になりました。
処置法と所見でどういう運用をするかがまだよくわからない(単にこの症状だからこの処置ではないのは薄々解かって来ました)ので
かつてみたいに書き込みが増えるといいですね。
私も判る範囲で書いて行きたいです。
それと2ちゃんねるでも良スレは良スレと思います、場違いではないと思います。 213様、レスありがとうございます。
その後の臨床での記録を載せます。本当に長野先生はすごい!と実感させられました。
ご自分の臨床の記録を残して頂いた事は、後に続く者にとっては闇に輝く光みたいです^^
では・・・6回目の記録です。
6回目 右奥歯の痛みがあり、歯科で歯槽膿漏と診断。めまい、ふらつき、肩こり
足の冷えは触るとヒンヤリ冷たい。
脈は緊・数(88/分)
腹部 やや緊張感があり、左天枢+ 巨ケツに強圧して圧痛強(心実) 右キロク部がやや硬い。(今日から生理が始まった)
肩井+ 扁桃+ 右欠盆の凝り+ 火穴の反応は特になし
足の冷えと頭部のオ血(触ると痛い感じ)があるので、やっぱり極度ののぼせから来る症状?
腎虚火実みたいなものかと想像し、腎を補い、心実を取る治療をイメージしながら治療することにした。
(去年の11月から発症しているが、その5ヶ月前の6月頃に、暑さと疲れのためか右鼻から鼻血が出たとのこと。
医者からは原因不明で、なんで鼻血が出たんでしょう?と言われる始末・・・><)
続き
処置・・・築賓・U・S・陰陵泉・気海(外ネーブル辺り)・右関門・右欠盆・右雲門・天ユウに置鍼。
自律神経処置後、懸鐘に置鍼し外関に寸6・4番にて雀啄留鍼し灸(紫雲膏)
少し置いて検脈すると74/分になり数が取れている!(超感動^^)
その後、足の温もりも感じ、本人も中から暖まってきたと言っていた。
側臥位で腎の強化処置。
仙骨部の置鍼で、骨盤部の血液循環をよくする。肩背部は硬結部に単刺。その後、首肩に置鍼。屈伸・イ・ヒ・コンも背部の処置の前にしておく。
足がぽかぽかと温もっている。これほど暖まったのは初めて。
最後に頭部のオ血に痛みを感じさせないように単刺。
首、肩の凝り、足先の冷えも取れて、「これが持続するといいのですけど〜」とお互い苦笑い。
「脈平なれば病なし」と先人の言葉だが、今回の劇的な脈の変化には本当に患者さんと二人で感動し、驚いた。そして、これが病なしにつながる事を願って止まない・・・
まだ完治した訳ではないのですが、側ワン処置の効果と、その使用に関して
もしかしたらヒントになるかと思い、投稿させていただきました。
主訴 咳 脈は滑脈で天ユウ圧痛のとき 滑脈なので復溜は使わないのでしょうか? 滑脈で粘膜の炎症、充血のような状態が想像される時は、脾経の章門を使いますが
>復溜は使わないのでしょうか? ・・・これは腎経の火穴の反応で決めます。
最近は風邪の後遺症の咳の患者さんが多いですよね。肺経の変動も気をつけないと・・・
私は、長野式だけではだめな時は肺の井穴の指端刺絡を使います。扁桃処置も大事ですよ
もっと勉強されている方の意見も聞きしたいですね^^
あ、それと、咳には花梨酒も効きます 219さん 滑脈は粘膜の炎症をあらわし 腎実も考えられますが 天ユウ圧痛と
いうことは扁桃の2次感染からの炎症の症状での滑脈の現われとして 太渓 尺択
をじっくり雀啄して まず脈の変化 咳の収まりをみてみたらどうでしょうか。 >>221
に追加で、上背部、前背部の緊張に対して浅く単刺でシャ鍼するとよいです
キーコスタイル的には、中府あたりの緊張は尺沢でできるだけ落とし、残る緊張
に単刺。あと今月号の医道の日本にも出ていますが臀部緊張を取ることも重要かと
考えます。 長野式・キーコスタイルを始めて2年半ですが
いまだに経穴をうまく取れません
所見=ターゲットに対して反応点を圧してターゲットの圧痛を診るのですが
なかなか圧痛が下がってくれない。
それと患者が圧痛の意味をなかなか分かってくれず
例えば骨盤うっ血で肩井をターゲットにしますが
それを取るのが陰稜泉。
肩井でなく陰稜泉の圧痛を「痛いです」という人が多い。
説明してもなかなか理解してもらえないです。 >>223
自分も同じような状況です
圧痛点が診断点即治療点でないのが難しいですね
>>223,224
肩井の反応を取る際に陰陵泉を使う場合では、陰陵泉にも圧痛があること
が多いですよね。
3kgの圧で痛みがあるかどうかという点と、お血、扁桃、胃の気処置などで
ベースを治療した後でないと、取れない圧痛もありますよ キーコスタイルの勉強会に行ってない私がレスするのも、おこがましいかもしれませんが
肩井の圧痛を取るという場合、私の臨床の中では陰陵泉だけでなく、骨盤部、仙骨部の反応を見てそのエリアに治療したり、左の肩
患者さんの頭から見た時にやや左が上がったような状態で、肩井の圧痛がある時は
心臓周辺部の血液循環不全(少しね)もあるので、心包経の火穴反応を見て気水穴を使ったり
また膏肓の圧痛を見て、痛みが強いようならば お灸(私は紫雲膏)の上から徐々に熱を通すように
その部位の凝りをほぐすことで、肩井の圧痛を取ることもあります。
患者様の主訴をよく聞いて、一番、なにを改善したいと思われているか、また治療を気持ちよかったと
満足してもらえるか、信頼して頂くまでが本当に大変です。
キーコスタイルではありませんでした。横槍で申し訳ありません。 長野式の著者2冊はまとまりがなくて難しい…
タッピング寫鍼って何だろう。
すごい横レスになって皆さんに失礼させてもらいます。
患者様って言う言い方がとても気持ち悪い。どうしても慣れない。
病人は尊いものなのでしょうか?
決して卑下するものではないですが対等以上では無いと思います。
間違った謙譲だとおもいます。
女性専用列車だとかと同じ気持ち悪さを感じて仕方ないです。 口語調だと患者さんになるんだろうが
文語調で書いてるから患者様って書いただけなんじゃないの?
わざわざそこにこだわってる方が気持ち悪い >>228
まったく同じこと思って書き込もうとしてたくらい あというなら「患者様」という医療関係者を信用できない
それは医療関係者目線ではなく、壱患者としてそうおもってしまう。
自分を選んでくれたことや病気治しを手伝わせていただける感謝の気持
ちなど、患者に対する思い入れが患者様という表現になったのだろう。
間違った謙譲とは思わないが。 患者様だろうが、患者さんだろうが、患者だろうと
どっちでもいいよ。 復溜+陰谷は腎虚には禁忌と研究会のQ&Aに書いてましたが、キーコスタイル
ではそのような考えがありますか? キーコスタイルでは圧痛なりの指標変化重視なので、腎虚症状だから使わないとはならないと思います。 長野式で患者さんを楽にしてあげるには 治療前 治療中 治療後と
脈の変化を診ながら治療できるだけのレベルが必要と思います。
脈は大事だと思いますけど、やはり主観も入るし、経験が浅いときはあっているのか
が不安ですよね。
初めは、キーコスタイル的な腹診や圧痛点を確認しておいて、?血、胃の気、扁桃
処置を取り入れることから始めると良いと思います。
もちろん脈もわからないなりに診ていけば、そのうち慣れていくとおもいます。
長野先生の2冊の本は、その中での処置も変化していっている為に、確かに
統一性に欠ける面を感じます。僕も最初に読んだときはまったくすごい治療法
には思えず、4年位放置してました。その後、松本先生の八難治療を医道の日本
で読み、顎関節症の患者で追試し、劇的効果がありました。
それから、村上先生のセミナー、康司先生のセミナーなどを受けてから、もう一度
先生の2冊を読み直すと、これはすごい治療法かもと思い直しました。
初めは、医道の日本のバックナンバーやDVDを観ながら勉強するとわかりやすいと
思います。著書2冊で書かれていないことがチョイチョイ出ています。 >>235
経絡治療でも腎虚に復溜を使いますよ
陰谷はわかりませんが 脈がきちんとできなければ 数や遅でも処置がちがいますし細や洪でも身体の
状態 処置をえらべないし ましてや滑や弱脈 胃の気なんかの処置なんか
つかえないでしょうね 患者さんは楽になりません
ほんとうに 患者さんのことをかんがえるなら脈は確実に必須です。
努力が必要です。 皆さん長野式で本当の鍼灸治療をめざしてみませんか。 >>240
そうですね〜。私はキーコスタイルから入りましたが、最初は圧痛に
振り回されていました。それで、脈もきちんと診るようになりました。
キーコスタイルも従来の長野式も学ぶ上での利点と欠点はあると感じるの
で、私は両方とも学んだのが役に立ちました。 治療についてですが
患者 76歳 男 主訴 咳 痰が何年も前よりひどい 随伴 左坐骨神経痛
糖尿(インシュリン)ペースメーカー 薬 何種類も
所見 脈 洪緊数 やや滑 腹症 腹直筋緊張 腹部全部圧痛 火穴 両腎
両肝 両脾 両肺 両天ゆう
さてどのように処置を絞りましょうか。 >>242
何が原因かさておいて交感神経の過緊張があるのは間違いないと思います。
まずは、
@お血(左中封・左尺沢)
処置効果を阻害するお血を改善
A扁桃処置(曲池〜手三里の硬化部分)
扁桃の反応である、両側天ゆうの圧痛を緩める。自律神経への影響も大きい反応
B復溜、陰谷、兪府、尺沢、経渠(副腎処置とともに復溜+尺沢で全火穴陽性に対する処置)
主訴の咳に対しては通常は太谿ですが、然谷の圧痛があるときは、まずは火穴の圧痛を優先します。
とりあえず上記で15分ほど様子をみる。それぞれの経穴で微量雀啄。扁桃へは灸。
これで、腹部の過敏状態の変化があるかどうかです。これで、残る圧痛にそれぞれ対処。
投薬量も多そうなので、上記で変化がない場合、は築賓を押してみて腹部の変化
があるかをみる。築賓で変化があるようであれば、肩ぐうを押してみてさらに変化が
あるかを確認。
たぶんこれでも魚際の圧痛は残ると思いますが、その場合は側臥位で志室と京門あたりの
硬結へ雀啄。
ご存じだとは思いますが、交感神経過緊張状態は肝の変調を伴いやすい
長野式的には肝の変調の見極めは難しく、肝実に肝虚が隠れていることも
あります。肝の指標となる反応、右C3や右膏肓、左天枢、行間を注意深く
観察しながら選穴していきます。
そのほか重要となりそうなのが、糖尿に対する右関門とT10〜T11付近の華陀穴
でしょう。 242の症例についての補足というか気になった点
咳と痰は長期に及び、心臓疾患からの原因も考えられると思います。
まずは脈状の洪緊数に主眼を置き、関元に脈状が変わるまで雀啄補鍼かな・・・と
その後、他の身体の変化を診て判断するというのは、いかがでしょうか?
242様は、もう熟練の方だと思いますので、その後の変化を知りたいものです。 245様同様 洪脈 ペースメーカー 咳 痰が長いより
私も心臓疾患→肺うっ血→気管支炎→咳痰と考え洪脈からのアプローチを
優先 また交感神経より 外ネーブル 天ユウ圧痛より天ユウ 大椎
ちなみに 痰があり滑があるので腎経は使わないほうが良いと思います。
また交感神経過緊張(長患い 薬)→血糖値をあげます。
所見だけでなく人間まるごとで長野式治療バックグラウンド
わたしも242さんの変化を知りたいです。
>>246
そうですね。洪脈となると現状一番必要な処置は心臓となりますね。
もっと勉強しないとです。反省…
痰、滑脈で腎経を避ける理由ってなんでしょうか? 三十年の軌跡 P289です。
私もまだまだなので・・・
245様はかなりの熟練者であると思われます。 ありがとうございます!確認しました。「脾虚肺実型」で腎実には腎は補さないってところですね。
このケースの場合だと、交感神経緊張が高いのは間違いないところでしょうが
その交感神経緊張がどこからきているかが問題となるのでしょうね。
ちなみに松本先生の著書vol1のP113の記載で、交感神経の診断の順序において然谷の
圧痛を第一とし、そのあとで数脈が残るかどうか、数脈であるならさらに7項目チェック
という感じでした。最後にSCMの緊張チェックという大きく3段階のチェックみたい 始めての投稿です。圧痛の診方について苦慮しています。
例えばオ血反応があった場合すなわち左大巨の圧痛に対して
左中封周辺を爪で圧して左大巨の圧痛消失する点を探すのですが
なかなか見つけられません。
あまり左大巨を押しているとそのマッサージ効果で
圧痛が消失してしまうことも考えられます。
そんな調子でひとりのちりょうに2時間から5時間かかっており
治療終了後には疲労だけが残り、主訴は改善できないままです。
局所的な鍼や灸で今までやって来ましたが無力を感じて講義を受けました。
まだ長野式を始めて6年半ですが
39歳にして親のわずかな仕送りで食っている状況です。
我ながら情けないです。
圧痛はどう対処していますか。 250さん 圧痛を探しての治療もよろしいかと思いますが
脈も勉強されると 胃の気がなければ胃の気処置でも腹部オ血はとれますし
また扁桃の反応があれば 腎経にじっくり雀啄してるうちに取れたりもします。
初めは圧痛だけでなく指先がこの辺と思ったところにじっくり雀啄したり
尺沢も使ってじっくり丁寧に雀啄してみてはどうでしょうか。
また治療は1時間以内のほうが患者さんも疲れず望ましいと思います。 245です。250様、私も確か6年間近く、本とビデオ、〇日本の長野式の記事で独学していました。
圧痛点でツボを取るやり方もしていましたが、時間が掛かること、患者さんの負担
後、手が届かない^^;などの理由でキーコスタイルは選びませんでした。
凡人の私は、ツボ一穴で圧痛など取れる器でもなく、251様の言われるように脈、腹診など
主訴と照らし合わせて、経絡の虚実をイメージし、胃の気処置だけでも
全身の緊張が取れることもあります。左天枢のオ血は左会陽など、骨盤部の循環を良くることでも
取れます。私も長〜らく分からないながらも脈を診続けました。脈の変化を指に覚えさせていくことで
きっと見えてくると思います。 にゃがのさん はじめまして249よんでて7項目チェツクとかSCMとかで
すごいなと感じ ただものならぬ雰囲気を感じましたので教えてください
逆症の脈や矛盾脈がよくわからないのですが・・・
処置のしかたがわからないんです
ボタン押してしまいましたm(__)m
さて>>250様>>252様
なかなか成長しないのは自分だけと思っていたのですが勇気ある投稿有難うございます
自分も局所治療から転換で長野式に取り組んで7年になるところですが
時間がかかることと鍼の数がべらぼうなことで苦悩しています
>>251様は脈診をということですが
数遅・浮沈・胃の気ぐらいは何とかわかりますが他はさっぱりです
時間は1時間くらいにまとめないとたしかに患者さんが疲れてしまいますよね
ところで新患の初回に「すごく軽くなった」と好評の経験が多々がありますが
これは初めてのところでの鍼のために治療中に緊張していて
終わった途端に緊張が解けるからだと聞いたことがあります
その場合は2回3回目は初回の箸効が嘘のように効かなくなります 自分が患者なら・・・長野式を本当に理解した先生のところで
きちっと治療してもらえるほうがいい >>253
私もまだまだですよ…
私が書き込んだ内容も松本先生の著書からの引用なので、他人のふんどし
で相撲取ってる感じですが、お役にたてば幸いです。
もう少し詳しく書きます。
<自律神経について>kiko Matsumoto's clinical strategiees vol1 P106より抜粋
長野先生によると、これらの自律神経システムは非常に複雑である。
というのは、甲状腺、下垂体、エストロゲンとプロゲステロンのアン
バランスなどの内分泌の問題が自律神経に関わってくるからである。
これらの診断は、ホルモンの問題を伴う自律神経失調症となるだろう
(注229)。これらのケースを見抜くには、他の診断と処置手順が関
係してくる。治療者が処置段階でこれらを見抜く必要があり、これは
陽性反応を示している反応エリアの圧痛(?血、免疫、副腎etc)を
軽減させることに繋がる。例をあげると、種々のホルモンの診断的反
射エリアに圧痛が出ているケースで、適切にホルモンの処置を施すこ
とによって、それに関係する反射エリアの反応が消えホルモンのアン
バランスが修正されるだけでなく、自律神経に関係する反射エリアの
圧痛の大半が一緒に消えるのを頻繁に経験する。例えば、人迎(St9)
に圧痛(甲状腺のアンバランスの指標)があり、太谿(Kid3)、耳の
後ろの甲状腺ポイント、肩?(Ll15)を治療することで、人迎(St9)
だけでなくSCMの緊張、圧痛(自律神経のアンバランスの指標も一緒
にとることが出来る。
続く… 前記のことからも自律神経と内分泌の処置では、重複する部分が多いので
切り離して考えるべきではない。
<処置>
@然谷の圧痛 あり→復溜・然谷(魚際の圧痛を併発することが多い。その場合は尺沢・経渠を追加)
なし→数脈かどうかを調べる
A数脈かどうか 数脈→副腎の反応
右期門、右C3の反応
労宮の圧痛
血圧の問題
?中の圧痛
特効穴:気海・関元
特効穴:腰兪
数脈の処置に対しては多岐にわたる処置が関与するみたい
BSCMの緊張(数脈が取れている前提)
健側の外関でSCMの緊張が緩むときは健側 臨泣とのセットで、上四トクで
緩むときは健側 丘墟をセットで使用
この3つステップも実際は、数脈に対してこんなに処置を使うことは
ないです。
長野式で難しいのは処置数をいかに減らすかということだと思います
が、それには、処置の優先順位を患者に合わせて考えることであり、
それには脈診の精度を上げることとなるのでしょう。
>>253の言われている矛盾脈ですが、逆証にしろ仮面にしろ優先すべきは
腹証となりますので、脈が良くわからないときは腹証において重要な所見
に対する処置から始めるべきかと思います。長野式においては基本処置と
なるのは扁桃、お血、胃の気ですから。それらの処置から始めるべきでしょう。
連投で申し訳ない…
数脈に関してもう一つ追加です。これは医道の日本(平成15年6月号P97)
より村上先生の投稿より
また、長野先生は「数脈」を改善させるのに「イ・ヒ・コン」をよく使用された。
「数脈」は交感神経の過緊張を表し、「「細緊数」では、まず「数」をとりなさい」
と言われた。
「「数脈」の改善には、最初に照海・兪府・尺沢、取れないときには「イ・ヒ・コン」
「イ・ヒ・コン」の効果が薄いときには委中の補鍼を十分にして、再度、崑崙にシャ鍼。
それでもだめなら中?、ネーブル、気海、中極などを使用しなさい」と
言われた。
とあります。
まとめると、
@数脈(特に細緊数)では、まず数脈をとる
Aまず副腎処置
B椎骨脳底
C交感神経抑制
という順番のようです にゃがのさんありがとうどざいます
すごいです
逆証で脈は細遅で腹は全部あっ痛の場合 脈の遅での背部側(陽)からの処置から
はやらないのでしょうか? 腹側(陰)からの治療になりますか?
この辺がこんがらがっています。
また脈が虚 腹も虚 症状が実(激しい痛み)の場合の仮面の場合も腹の虚にたいしての
処置でしょうか?
遅脈の場合は腹部より背部優先なのはご存じだと思いますが
治療は仰向けから始めて良いと思いますよ。というのも、遅脈でも
数脈でも手足の刺鍼から初めるからです。その段階で脈なり腹証なり
が変化するので、そのうえで数なり遅なりの処置で良いと思います。
細遅脈で全腹部の圧痛が+とのことですが、その場合は交感神経優位
により体が疲弊しているために数脈を打っていないとなるのでしょうが
この患者さんの場合、私なら、照海(然谷に圧痛があるなら復溜・陰谷)・兪府
・尺沢を置鍼し、扁桃(天ゆうに鍼をとどめて曲池〜手三里の圧通または
緊張部に雀啄)を行います。これらを最初の15分程度行ってから、もう一度
腹診、脈状を再チェックすると良いと思います。
>また脈が虚 腹も虚 症状が実(激しい痛み)の場合の仮面の場合も腹の虚にたいしての
処置でしょうか?
これに関しても腹にしたがって良いと思いますが、たまにどこ押しても痛くない方います
よね?この場合は私の場合扁桃、副腎、胃の気を最初の15分位やって脈に改善が診られれば
症状から考えられる処置を追加、それで痛みが変わらなければ、西洋的な鍼に切り替えてます…。
なので、長野式のベテランの方の意見を私も聞いてみたいところです… >>259
>長野式においては基本処置となるのは扁桃、お血、胃の気ですから。
あと4時8時(副腎)もこれに含まれますか?
副腎ももちろん大事なんですけど、基本処置の中では扁桃、?血、胃の気
が最重要だと習いました。
ただ長野先生は高齢者の場合は、治療の順番待ちの患者では、助手に
副腎処置だけ先に置鍼していたそうです(副腎処置は置鍼時間がかかるから)
なので、副腎処置も基本処置と言えるかもしれません >>264
読み返さず投稿したら無茶苦茶な文だった…
高齢者の患者の場合、長野先生が回ってくるのを待っている間に、助手の
方があらかじめ照海、兪府、尺沢を置鍼していたそうです。 実際に臨床で使ってると何が優先か解らなくなる。それぞれの処置で○○の所見があれば第一に○○処置を施すべき…いう記述が多すぎ。
じゃあ第一に行うべき所見が複数有る場合はどれが優先かがわからん。結果的に処置が増える。
基本処置以外の優先順位を教えて欲しい
262様の見解について245様は どうお考えになりますか?
長野式治療を受けてみたいのですが、どうやって探したらいいのか
よく分かりません。長野式で検索をかけてみてもわたしの住んでいる
地域周辺はあまりみつからず、一つ見つかって電話しても紹介優先と
ということでいつお声がかかるか分かりません。
どこかに問い合わせれば教えてくれるのでしょうか。
埼玉なのでどこか近くで受けれそうな気もするのですが。 久しぶりにのぞいたら研究会のようです
逆証ということで クイズ
主訴 首や肩がたまらない 随伴 耳鳴り 聞こえにくい
既往歴 突発性難聴 メニエール
所見 沈遅 腹直筋緊張 右肺実 右天ユウ
さてどのように治療をうすめましょうか? 長野式2年生様、245です。
私はにゃがの様ほど勉強会に行っている訳ではなく
6年ほど長野式を独学、その後、長野式の基礎講座を受けただけです。
(それ以前は別の脈診治療を十数年していました)
参考になるかどうか分かりませんので、そこのところご了承ください。
それと、どちらこというと臨床としてイメージしないと
どういう選択をしていいのか頭に浮かばないので、具体的な所見を知りたいですが
逆証の脈(脈と腹診との反応が合致しない)は難治性の症状が多く
治療を進めるにつれ、腹診と脈が合致してきます。そうなると症状の変化や
本人の自覚症状の緩和等が現れます。
できれば枝葉末節の反応に振り回されず、どの経絡の異常か、あるいはどこが
問題で強い痛みが出ているか、探りながら処置をしていくことが大事に思います。
例えば、扁桃の異常(炎症の炎がつく症状は、まず扁桃処置をしっかりする)
あと、身体全体の気血の偏りがないかをイメージし、長野式の処置を適用する
例えば、足指間節に打つ処置(頭部ののぼせ、または末梢血管の循環を良くし
全身の気血の流れを良くしたい時とか、自律神経処置にも使います)
的外れかもしれませんが、身体全体の気血の流れをイメージしながら
治療するといいように思いますが・・・
269様 ストレスによる緊張が長く副腎が弱っている感じととらえ
S−U天三 か 遅脈の脊柱起立筋に緊張があればまず脊柱起立筋緊張緩和
腎兪 大腸兪 大椎 天ユウ どちれでもいいと思います。どちらかで
はじめれば いいと思います。脈の変化をみてください。 245です。271様の処置にプラスとして、筋緊張緩和処置は試されましたでしょうか
腹部全体の緊張があるので、自律神経処置、胃の気を処置した後に逆証の脈が変化するか
みてみたらどうでしょうか・・・ どこぞのスレと違ってギスギスしてなくて良いのう・・・
柔整率低いのか? >>269
副腎と扁桃で脈が浮いてくるか様子をみます。
その後に椎骨脳底、T5,強腎 まんまで解釈すれば、基本処置や長時間置鍼(腎虚だろし副腎など)はもちろん
気海兪や中渚や膀胱経督脈あたり?
長野式でいえば単純な見方でこのへんから? >>268
埼玉県というなら(広いですけど)村上先生のところはいかがでしょう?
長野清先生の直弟子だし
講座を主催されている先生ですから。
http://www.wkey.jp/site/info.html http://www.naganoshiki.jp/ 長野式臨床研究会 各支部連絡先の
東京支部の先生方に治療院を伺ってみると教えてくれますよ 〔主訴〕ひどい肩凝り、頭痛、右下腹部腫脹
〔脉状〕細、やや沈、
〔腹診〕右天枢、右中注が硬い
〔局所〕両胸鎖乳突筋(+)、天ユウ(+)、
〔火穴〕反応無し
どんなに治療をすすめましょう。腹が先? 脈も処置? >>278
長野先生の著書では脈と腹の相反する場合は、腹を優先で刺激量は脈が基準
と書かれてるようです。
「脈診とその他の診察がそう反する場合もしばしばあり、診断治療に
繋がる診察は、最終的に腹診を以って決定している。換言すれば脈証と
腹証が相違なる場合、腹証を重視する。刺鍼、施灸の刺激量については
脈証を重視する」…「鍼灸臨床わが30年の軌跡」P26〜27
これらのワードから予想されるものとして考えると、
〔主訴〕ひどい肩凝り、頭痛、右下腹部腫脹
〔脉状〕細、やや沈
交感神経緊張、血虚、腎虚のいずれか、または複合。例:更年期で足の冷え
〔腹診〕右天枢、右中注が硬い
肺実、扁桃+
〔局所〕両胸鎖乳突筋(+)、天ユウ(+)
交感神経緊張、扁桃+
〔火穴〕反応無し
交感神経緊張と扁桃の所見が強いので、扁桃処置+副腎+側臥位で志室付近の
硬結を雀啄で、もう一度脈とその他の所見をチェックしてみてはいかがでしょう。
また、患者の性別や年齢、既往歴、家族歴、血圧などの情報も予測するうえで
参考になりますので、わかれば教えてください。
その他チェックしたほうが良いポイント(もしチェック済みならすいません)
便秘の有無、右陰陵泉の圧痛の有無、頭部?血、人迎、中府、寸口の浮があるか、天柱〜上天柱の圧痛の有無
八りょう穴の圧痛の有無、各華陀穴の圧痛の有無 >276
村上先生のところで断られたんじゃないの?同業者の治療は受け付けないって講習会で言ってたぞ。
なんじゃそりゃって思ったわ 弦脈は 痛み 自律神経 難治性 肝実 眼科疾患まどであらわれますが
血海 や 気海はどの症状の時に使うの?