■日本にとって朝鮮半島は日本の自主独立を守るために避けて通ることができない存在だった理由■

日本にとって朝鮮半島は地政学上、大陸の覇権国家から日本の自主独立を守る主権線、最終防衛線であり続けました。
朝鮮半島には、大陸の覇権国家に侵略され日本侵略の先兵になるのではなく、緩衝地帯であってもらわなければいけなかったのです。

ただロシアの南下政策が日本の最大の脅威だった20世紀末期、朝鮮半島は自力で近代化する力がありませんでした。
宗主国であった清との腐敗した関係を日本が日清戦争で断ち切り朝鮮を独立させましたが、
日本の改革によって奴隷階級から搾取できなくなった朝鮮王室、両班はロシアに擦り寄り日本からロシアの強い影響下になり、
日本の改革以前の悪癖を再び復活させていったのです。

放置していれば朝鮮半島は間違いなくロシアに侵略され、ロシアの日本侵略の最前線の拠点になっていました。

当時のロシアは満州、遼東半島を侵略し支配し、ロシアの強い影響下にあった朝鮮半島にも基地を建設。
強大なロシアが極東の有色人種国家の日本との戦争を恐れる理由は何もなく、ロシアは積極的な主戦論を主張。
その日本存亡の史上最悪の危機を阻止するために日本とロシアとの間で起きたのが日露戦争(1904年2月開戦)だったわけです。

当時はロシアの南下政策による拡張強大化阻止とロシア乗っ取りを目論んでいたDS英米は日本は利害が一致しており、
DS英米の支援を受けたこともあり日本は日露戦争で勝利します。

ロシアは南樺太の日本への割譲や関東州の租借権、南満州の鉄道とその付属地の炭鉱の租借権を譲渡し、日本の朝鮮半島の優越権を承認。
その後日本は1910年に朝鮮半島を併合し朝鮮の改革と近代化に邁進していきます。
朝鮮併合は同時に日本に朝鮮半島を守る義務が生じたことにもなります。