防衛大学校に学士号が授与され始めたのは平成3年、1991年からだけどちょうど同じ年にソ連が崩壊した。それ以前は防衛大学校を卒業しても学士号もないただの高卒だったけど大企業はこぞって大卒枠で防衛大学校卒を欲しがった。なぜなら、左翼の労働組合が経営を混乱させていたから、政治活動に明らかに関わっていない防衛大学校卒は大企業には魅力的だったから。学生はそれがわかっていたから、平成3年の防衛大学校の卒業生は過去最大の任官拒否者を出した。
それ以降はソ連崩壊で労働組合も弱小化して、残念ながら、防衛大学校の卒業生を大企業が雇う意味が無くなったわけ。むしろ、防衛大学校は大学じゃないから大卒枠で雇わないという方針にシフトすることになる。土日に就活に行っても、国防に貢献することを諭されて門前払いされはじたのはだいたいこの辺の時期からだな。

防衛大学校が大卒かどうかなんて、企業が勝手に決めることだから、決定権は採用側にあるんだよ。知らぬは受験生のみ。ただ、個人的には自衛隊の幹部候補生は必要だと思ってるから、高校生を騙すツールとしては防衛大学校はうまく機能してると思うし、政策としては間違っていないと思う。