80日間無断欠勤の自衛官免職
06月03日 15時53分

海上自衛隊は、佐世保教育隊所属の22歳の男性2等海士が、ことし1月から80日間にわたって無断で欠勤したとして、懲戒免職の処分にしました。

懲戒処分を受けたのは、海上自衛隊佐世保教育隊に所属する22歳の男性2等海士です。

海上自衛隊佐世保地方総監部によりますと、この2等海士は去年の末に冬期休暇を取得し部隊から外出しましたが、休み明けの1月7日になっても部隊に戻らなかったということです。

このため、佐世保教育隊の隊員が市内を捜索したものの行方がわからず、家族も警察に捜索願いを出して行方を探していました。

2等海士は、3月下旬になって家族に連絡をとったということで、佐世保教育隊の聞き取りに対し「部隊に戻ろうとしたが、乗車予定のバスを乗り過ごしてしまい動揺してしまった。
誰にも相談や連絡ができず無断で欠勤してしまった」と話しているということです。

海上自衛隊は、正当な理由なく80日間にわたって無断で欠勤したとして、3日付けでこの2等海士を懲戒免職の処分にしました。

佐世保教育隊司令の天沼秀俊1等海佐は「隊員がこのような規律違反を起こし、誠に申し訳なく思っている。隊員一人ひとりの心情をしっかり把握し、隊員が相談しやすい環境を築いていきたい」とコメントしています。