今年1月、元交際相手の女性を包丁で刺したとして、殺人未遂罪などに問われた北海道帯広市の元陸上自衛官、吉村将也被告(24)に対する裁判員裁判の判決公判が20日、千葉地裁で開かれ、川田宏一裁判長は懲役9年(求刑懲役12年)を言い渡した。

 判決は、「被告の適応障害の影響は否定できないが、被告の一本気な元来の人格が犯行につながった」と指摘し、適応障害が犯行に強く影響したとする弁護側の主張を退けた。

 判決によると、吉村被告は1月7日、当時19歳だった千葉県東金市の元交際相手の女性の自宅に侵入し、部屋に戻った女性の背中などを包丁で複数回刺し、重傷を負わせた。